闇堕ちすりゃできませんでした。⑩
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
終業式での騒動、生徒はざわつきながらもそのまま春休みに入った事で面倒くさそうな事はスルーできた。
しかし、後日談と言うかその後のオチだけど。
翌日、親が呼び出されるわ、生徒指導の先生立ち会いの元、何故か俺から神崎に謝らなければないない展開になるわ。更には、この学校は二年から三年へはクラス変えが無くて進級後も思いの外今回のざわつきを引きずったまま三年をスタートする事になった。
ぼっち道真っしぐらの俺は当然のようにクラスで浮きまくっている。なんと耳に入ったヒソヒソ話では俺が突然神崎にケンカを売って返り討ちにあったって事になっていた。
もともといじめられっ子だったような変なヤツって急に異常行動とったりするから怖いよなー、的な。
いやぁ、なんてこっただよ。
俺はADHDじゃない!それはアイツらの方だ!
でもまあ、もうどうでもいい。どうにでもなれ。
春休みは家の都合で部活が出来ないと事前に話は通してあった。半分ウソだけど。だから今日は久しぶりの図書室となる。
なんかちょっと変な緊張があるな。
正直、紫ノ宮さんを避けて部活休んでた所もあり、そんな罪悪感もあって少し動揺しながら図書室の戸を開けた。
いつもの光景、カウンターの奥に座る紫ノ宮さんは俺が入ると視線だけ向けて直ぐにまた読書を続けていて。そして俺が隣に座ったタイミングに合わせ、機械のような起伏の無い低いトーンで言葉を吐いた。
「久しぶり」
「あ、うん。久しぶり」
動揺を隠すように言葉を続けた。
「えっと、もう三年だね。そう言えば、結局一年間俺たちだけだったけど、今年は新しい人入るかな?と言うか放課後来れる人一人くらいいるといいよね」
「・・・そうね」
あ、あれー?なんか冷たくないですか?怖い。
「紫ノ宮さん、お、怒ってます?」
「え?・・・そう、見える?ごめんなさい、だったらこっちの問題。気にしないで」
よくわからないけど、ならまあいいか。
相変わらずクールでフラットと彼女、俺との会話も本を読みながら、そして器用に『そういえばさ』と更に言葉を吐いた。
「なんかちょっと面白い事になってるみたいね。いろんな噂が回り過ぎて何が本当かわからなくなってる」
「俺の耳にも入るよ。ってか面白がらないで下さい」
「そうね。まあ私は大体の見当が付くけど、こ・・・白井君の事あまり知らない人はちょっとビックリよね。なんだっけ?『片っ端から手をつけちゃう女たらし』とか?『いくら殴られても笑ってる異常者』とか?『そうやって問題起こしたから転校してきた』とか?」
「なんか設定の方が強過ぎて、ホントの俺こんなんでごめなさいって感じだよ」
少しふざけたようなノリの会話。大笑いする紫ノ宮さんは見た事無いけど、それでも俺が知る限り一番笑ってて楽しそうだった。
なんとなく『私がいるから安心して』と伝えてくれているみたいで嬉しかった。
「ねえ・・・」
急にテンションを変え横目で俺を見る彼女。そんな彼女の変化に周りの空気まで色を変えたように思えた。
「今日、平田さん所用で早退しているの。だからね、誰も来ないしもう閉めてもいいかなって・・・」
妖艶な笑み、と言うのか一番しっくりくる。俺の太ももを優しくさすりながら戸惑う俺の反応を見て楽しんでいるようだった。
手を引かれるように席を立ち手際よく戸締りをして図書室を出た。そしてすぐに隣の準備室に連れ込まれる。そんな慣れた流れの中で既にスイッチも入っていて、むしろ俺の方から押し倒すように彼女を堪能していた。
こんな俺はやっぱりキモくてダサい。
求められるようにいじめられっ子になり、それを跳ね除ける強さも無くて孤立した。流されるように性に汚れて、自身の欲にも逆らえない。
噂のように目立ったクズにでもなれたらいっそ楽なんだろう。
正義貫く程の強さも無いし、悪人やる度胸もない。輝けないからといって闇堕ちする程の覚悟も無い。
そんな中途半端な俺は結局人と相対する度酷く弱くて、誰かと関わる度に情けない自分を都度痛感させられた。
本当に本当にこんな自分が大っ嫌いだ。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。