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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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闇堕ちすりゃできませんでした。⑨

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 今日は卒業式。

 結局生徒会と言ってもさほど仕事もなく、俺はみんなと同じようにクラスの列に並んで座っている。


 生徒会役員は三人、何故か俺だけ特に仕事も無くその他扱い。まあいいけど。

 会長の山岡君は在校生代表の送辞があるため、最前列に席を設けている。副会長の吹田君は何かあった時用の対処係として先生方の後ろで控えている。

 何かって何?まあいいけど。


 図書室とは段違いな程に広いこの空間では、その静けさがまた空気の重さを感じるように壮大さという圧みたいなものを感じる。

 病院で流れているような柔らかなBGMをバックに、壇上に上がる階段の軋む音すりゃ鮮明に聴こえてきた。


 進行は順調、卒業生全員の手には小さな花束と卒業証書があり続いて山岡君の名が呼ばれた。


「在校生送辞・・・」


 謎の異例人気の俺とは違い、文武両道で既に皆に認められている山岡君は本当に生徒会長として正しいと再認識する。野球部だからか力強く良く通る声は聞いていて不快感を全く感じない。


 その後、先日初めてその存在を知った前生徒会長からの答辞を聴き、校長先生のありがたいお言葉で閉式となった。


 正直なところ、式中はずっと瞑想していて全く何も聴いていなかった。いや聴いてはいた。真面目に黙って前を向きその全てを聴いてはいたけど心を閉じていたため今俺の中には何も無い。そんな感じだ。


 周りからは『だりーな』とか『早く帰って遊び行きてー』とかこそこそ五月蝿かったのを覚えている。中には必死に涙を抑えるすすり声やぼろくそ泣いてる人もいた。そっちは良いと思うし気にもならない。


 俺も腹の中は不真面目だったから言えないけど、せめて表向きだけでも誠実に取り組めよとちょっと腹を立てていたのも事実。それが俺をいじめていた連中だったから尚更だ。


 だからかな、珍しく目立った事をしてしまった。

 最近の俺はちょっと黒い。黒い白井だ。なんてね。


 一週間ほど経ち俺の二年生も最後、今日は終業式だ。


 体育館で整列していると、なんとなく体に掛かる圧を感じた。


 そういえば、俺の前はいつの間には神崎になってる。右には佐藤がいる。神崎は俺に寄り掛かっていてとても重い、楽できる丁度いい壁見つけたみたいに気分良く鼻歌を歌っている。


 俺はなんでこんな我慢しているんだろう。

 ああ、なんかもう、どうでもいいや。


 足をズラせないように足先を彼の踵辺りに固定し、スッと体を引いた。

 すると思い描いた通り、声を上げながら見事盛大に後ろにズデーンと倒れ込む神崎。それを見て俺の中で既にスイッチが入っていた事に気付く。


 あからさまに見下す視線を投げ鼻で笑ってみせた。そしてずっと腹に溜め込んでいた言葉を彼へ投げつけた。


「だっせ」


 俺はキモくてもこいつらのような異常者とは違う。こんな今でもどこか冷静でそこら辺のヤツらよりは大人と自負している。他者に見られている状況で暴力を払うようなガキでは無い。


 ほら、大人はこうやって頭を使うんだよ、僕ちゃん。


 狂ったように逆上し叫びながら暴れまくる彼に対し、俺は無抵抗でフルボッコだった。


 当然直ぐに教師達が止めに入り神崎は別室へ連行、俺は保健室へ直行となった。


 暴力、単純に殴られる事は昔から慣れている、傷つけられる事だって。こんなのは繰り返せば自然と耐性が付くもんだ。もちろん殴った事なんてないし、誰かを傷付けた事だって・・・ああ、それはあったか。


「おいおいどうした白井、大丈夫か?」

「あ、はい。結構、全然平気です」

「いやぁ驚いたぞ、神崎がこんな事なるなんて。白井お前なんかしたのか?」


 は?


「お前達仲良かっただろ、なのにどうしたよ。白井は大人しい性格だと思ってたんだけどな」


 なんだこいつは。


「あいつが何言ってたか知らないけど、俺は何もしてないです。訳もわからず突然殴ってきたのはあいつなんだけど」

「いやいや、友達がいきなり殴っては来ないだろ。何かあったんだよ、心当たりはないのか?」

「友達になった覚えないです」

「うーん・・・」

「先生は、どうしてもあいつを信じたいんだ」

「俺は白井も信じてるぞ!だから本当の事を話して欲しいんだ」


 ああ、だめだこいつ。


「ならもう話す事ないです。真実は全て話しましたので。だから先生は自分が信じたい可愛い生徒の肩を持ってあげればいいんじゃないですか?」

「な・・・な、なんだその言い方は!お前のそういう所が相手を傷付けたんじゃないのか!今からでも神崎のトコ行ってちゃんと謝りなさい!」


 は?

 なんでこっちが謝るんだよ、意味わかんねーよ。本当何も見て来なかったんだなこのクソ教師は。だからあんなクズが粋がってんじゃねーのかよ。


 激情する担任を押し退けて保健室を出た。みんなはまだ体育館で終業式だろう。他の教師に見つからないように注意しながらそそくさと学校を後にした。


 みんな死ねばいいのに。

 本当に何もかも消えてしまえ。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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