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ぐじゅり

作者: 名もないP

夢で見た内容をそのまま書きました。


今日見た夢です。マジです。

むかしむかし、あるところに、ひまりという女の子がいました。


ひまりには一人のお姉さんと一人の妹がいました。


ですが、ひまりと血がつながっているわけではありません。


お姉さんは学校の先生で、生徒からの人気者でした。


妹は学校に通っています。お姉さんと一緒に手を繋いで学校に行きます。


ひまりは学校に行ったことがありません。


いつも、原っぱでオオバナサイカクという赤い花をひろってきて、お湯で溶かしてスープにします。


三人でそのスープを飲むことが、いちばんの幸せでした。


ある日、お姉さんの学校に新しい先生が来ました。


男の人でした。顔が整っていて、優しい人でした。


しばらくたって、生徒は先生に、面白い話をして と言いました。


先生はいろんなおばけの話を始めました。


「おばけは足がないから、歩いても足跡がつかないんだって。」


「おばけが持っている本は、人間の血で書かれているんだって。」


「おばけの食べ物を人間が食べると、おばけになっちゃうんだって。」


子供たちは、震えあがりました。


泣き出す子もいました。


先生はみんなに謝りました。いつもの優しい喋り方に戻りました。


先生はひまりのお姉さんに、今までのことを話しました。


お姉さんは楽しそうにその話を聞いていました。


その日、先生はお姉さんをデートにさそいました。


二人はお互いのことをすっかり好きになっていました。




妹は先生から怖い話を聞いて、一人で帰るのが嫌になりました。


お姉さんもいなかったので、ともだちと帰ることにしました。


妹はともだちを家に招待することにしました。


妹が家につくと、ひまりがスープを作っていました。


ともだちはそれを見てぞっとしました。


ひまりが作っていたスープがまっかっかだったからです。


ともだちはそれを人間の血だとかんちがいしました。


ともだちは逃げ出しました。


妹は追いかけようとしましたが、やめてしまいました。


次の日は、学校が休みでした。 


三人で、ひまりがいつも行っている原っぱまで出かけることにしました。


すると、お姉さんがおかしなことに気が付きました。


いま歩いている場所は、草がボーボー生えているので、かき分けないと進めません。


でも、ひまりの足は草をすり抜けているように見えたのです。


昨日は遅くまで遊んでいたし、お姉さんは自分の目の調子が悪いんだと思いました。 


三人はいつものように、スープを飲んで寝ました。


次の日、お姉さんと妹は学校に行きました。


妹がいつもの教室に入ると、ともだちが怖い目で見てきました。


妹はともだちに話しかけようとしますが、ともだちは石を投げてきました。


ひざから血が出ました。


「この村から出ていけ!」


みんなそう言っていました。


妹は家に帰ることにしました。


泣きながら、ひまりに事情を説明しました。


「たすけてあげる」


ひまりはにっこり笑いました。


「でも、そのためには、血が必要なの。だから、ちょっとだけ分けてね。」


ぐじゅり。






お姉さんも、急いで家に帰ってきました。


ひまりが用意してくれたくすりを塗ったので、傷は消えていました。


次の日、妹はお姉さんと一緒に教室に入ることにしました。


でも、やっぱりともだちは石を投げてきました。


お姉さんの顔にあたりました。


そこに、先生がやってきて、ともだちに大きな声で怒りました。


お姉さんと妹を助けてくれました。


ひまりが妹を迎えに来てくれたので、お姉さんは先生と二人きりで話すことにしました。


「私が助けてあげます」


そういって、先生はお姉さんに薬を渡しました。その薬を飲むと、顔の傷はすっかり消えました。


三人は学校に行くことをやめることにしました。





しばらくして、先生がお姉さんをデートに誘いました。


お姉さんは、二人にお留守番を任せて、遊びに行くことにしました。


「結婚してください」


お姉さんは先生にそう言われました。


「よろしくお願いします。」


二人は結ばれました。


「でも、結婚するためには、君の血が必要なんだ。だから、ちょっとだけ分けてね。」



ぐじゅり。


その夜、二人はたくさんの遊びを覚えました。



しばらくして、夜、三人と先生が寝ていると、ガチャガチャと外から音がしました。


ともだちがうわさを広めたので、集まってきた村の人たちでした。


手には鍬や包丁、たいまつを持っています。


ひまりが外に出ました。


お姉さんも外に出ようとしましたが、先生が止めました。


「こんばんは」


「おい、おまえ、まさか!!」


「そうです。そのまさかです。」


ひまりの右目の下に、太筋の切り傷ができました。


「あなたたちも血が欲しい?」


「やってしまえ~!!」


妹は泣き出し、お姉さんは先生と最後のくちづけを交わしました。




ぐじゅり。

この話が一体何を意味しているのかは、私と一緒に皆さんも考えていただけたら幸いです。

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