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第26章
・・・気温は、ますます高くなってきた。
キューバの太陽が、容赦なく照りつける。
両コーナーとも、セコンドが必死でバスタオルで自分の選手をあおぎ、体温を下げようとする。
カーーーーーーン!!
試合は進み、もう第10ラウンドだ。
ここまで、両者、互角の展開。
この回から、ジョンソン、ウィラードとも、自分が優位に立とうとして、さらに凄絶な試合展開になってゆく・・・。
どちらにとっても、一瞬の油断もできない闘い・・・クロスゲームだ。
ジョンソンは、シカゴにいる仲間たちに、「15ラウンドで勝つ」と打電していた。
まだ、どちらからも、決定打が出ない。
ジョンソンにとって、いま闘っているウィラードは、かつてのトミー・バーンズや、ジム・フリンとは、まるで手ごたえのちがう相手だった。
・・・巨岩のように、頑丈そのものだ。
ここで、ジョンソンが思い切ったラッシュをかける
「よし、いくぜ、ウィラードさんよ・・・!」
・・・しかし、この一戦だけにすべてをかけてきたウィラードは、まるっきりひるむ様子も見せない。
カーーーーーーン!!
ここで、第10ラウンド終了。
王者に、疲労の色が・・・。




