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松林B長日記’21 年度末パニック

作者: きりもんじ

『3.30軽度認知障害、パニック』


3.30パニックが起こった。年度末で超忙しい時に起こるべくして起きたのだ。事の次第はこうだ。年度末で自治会長の仕事収めをしていた時、3月中旬、総会の中止の知らせと本年度の始末をまとめ50部増刷し終わった頃のことだ。体振の年度末総会が小学校であった、その直後である。

ー会社で5年ぶりの夜勤の新人が来た。茶髪の60才のハイカラおじさんである。奥さんがベテラン清掃のかただそうだ。2、3日様子を見ながら話してみると奥さんの紹介で早くにうちの社長に就職希望をしていたそうだ。彼曰く「5、6時間だそうですね、ちょうどいいや」「去年からはコロナで撮影この一年ゼロやったからはよ帰れたけどなあ」

何かこの人勘違いしている。前ほどではなくてもてっぺん(夜12時)回るのは常識やし、と思いつつ、今年に入り撮影は1本ずつ戻って来た。元に戻るには2年はかかるだろうが9時までに帰れるなんてこの人勘違いしている。「そんなん聞いてへんわ」「撮影が入ると夜12時回るのざらやで」息がゼーゼーしている。この人9時までしかもたへんわ、聞くと「肺気腫なんですわ」とのこと。そら無理やわと思いつつ、止めよともいえない。

それが続いていた3月30日の事である。学会の若者が新年度で6名が一挙に来た。移動である。統監は不慣れなK君にはもう間に合わない。慌てて用紙を書き込み支部長宅へ向かった。 「用紙が違う!」で急ぎ用紙をK君とこへ取り替えに行き慌てて書き換える。ところがこの時あわてふためいて鉛筆書きがボールぺンになっていた!支部長に注意される。ここからパニック!私は氷ついてしまった。「今回は私が書き直しときますが---」「すんません」そして私は走り去った。

調べてみるとこういうパニック状態の事を軽度認知障害と言うのだそうだ。急におまわりさんに職務質問されたときのどもり、冷や汗、ドキドキのことだ。認知症と認知障害とは字が違うようにボケとは全く違うものだ。にもかかわらず「どうしたんですか?ボケたんとちゃいますか?」もう75才だ、さもありなん。心して余生を実りあるものにゆとりを持って生き抜こうと決めた。


『5年ぶりの新人』


4月に入ると自治会長も体振からも離れほっとしていると5月緊急事態宣言が6月20日まで延長。例の茶髪はやっぱり辞めるとうちの社長に直訴。それを見越してすぐに旧自治会長のOさん宅に向かった。

「もうからだ悪うして左官の仕事はしんどいんや」

と聞いていたからだ。OKをとって直ちに社長に伝えた。「ベテランが仕事探してます」ところが面接前日怪我で松葉杖。それでも社長は面接に来てくれて「GWゆっくり直してから来て下さい」とOKがでた。バンザイ!5年ぶりの新人が決まった!

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