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生霊  作者: なかむらこむぎ
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5

でも、そんなことを言っていられなくなりました。

B男さんの怒りが、なぜか私に向いてきたのです。

(えっ何で私?)

他に露骨にB男さんを避けたり「キモい」と聞こえよがしに陰口をたたく人たちがいるのに、なぜ私なのでしょう。


私の困惑をよそに、B男さんの憎しみは増していくようで、廊下ですれ違うとチッと舌打ちしてきたり、ボソボソと何か文句を言ってくるようになりました。

さすがに腹が立って、きつめの口調で「何ですか?」と聞き返すと、たじろいで目をキョロキョロさせながら逃げていきます。

それでも勤務中に憎々しげに睨んでくることはやめませんでした。


何が何だか訳がわかりません。

ムカムカした私は、気晴らしをしようと、会社帰りに寄り道をしました。


バッティングセンターで鬱憤を晴らした私は、ベンチで水分補給をしていました。

そのとき、視線を感じました。

そちらを見ると、サッと何かの影が動いたような気がします。

(なんだろう? 気のせい?)

その時は気にせずそのまま帰りました。


しかしそれ以来、一人でいると視線を感じるようになりました。

(気のせいじゃない。誰かに見られてる)

私がそう確信したころ、視線の主が私の前に現れました。

B男さんでした。





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