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ゆめ

作者: てぃーあい


朝休みが終わり、遊んでいた少年達が

走って校舎へ戻っていく。

そして遅れて門から飛び入ってくる

少年も見受けられた。

私は去年からこの、月風小学校で

教師をしている。

だが何故か昨日の記憶がよく思い出せない。

最後に生徒に会ったはずなんだが。

そこから先が思い出せない。


私は別棟にある職員室から

生徒が待つ教室へと足を運ぶ。

私は3年1組の担任であり、

卓球部の顧問もしている。


教室へ入ると、いつもと

何か違う気がすると感じた。


みんなが席に座っているのだ。

これだけを言うと意味がわからない

かもしれないが、この3年1組の生徒は

みんな少し特殊な人達が集まった

クラスなのだ。


3年1組は、全員が特殊能力を持った

子が集まっているのだ。


なので、普段私が入ってきても

その能力を使い友達同士でなにか

し合っているのだ。


だが、今日はみんなが大人しく

座っているではないか。

なにがあったんだろう。

そのようなことを思いながら、

いつも通り「起立」と言う。


誰も立たない。おかしい。

この子達は先生の言うことを

聞かないような子達では無い。


その時、1人の子が口を開いた

「高島先生。なんで...なんでいるんですか…」

他の生徒も

「どうして!どうして生きてるんですか!?」


その時私は、なにかを思い出した。

私は死んでいる。確かに何故か

職員室の私の席には花が置いてあった。

しかも、他の先生も誰も反応してくれない。


なんかのドッキリかとか思っていたが

そうか私は死んだのか。


まさか、最後に記憶が残っているのが

生徒といた時。


いま目の前にいる生徒は

青ざめている。


そうか、私は生徒に殺されたんだ。

だから、その怨念が生徒に向けられて

生徒にだけ、私の姿が見えるんだ。


なんで殺されたのだろう。


その不思議だけが、後味悪く残る。


そして生徒の前に現れた第2の私は

霊能力を持つ女子生徒に消された。


そんな夢を見た、33歳・無職のフリーター



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