表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/21

違和感を感じはじめたということ

11月の外は肌寒そうにも感じるが快晴だった。


朝の光が部屋に差し込む。この時期は乾燥しているせいなのか


喉が少しイガイガする。


ベッドに横たわりながら次の二人の資料を見る。書いてあることはなにも変わらないのになぜか何度も見てしまう。


夢で見たことを考えないように気を紛らわせているのだ。


空は凄く澄んだ青い色をしている。自分の気持ちとは真逆の天気だ。


気晴らしに外に出てみよう。この空みたいに晴れるかもしれないとなにもあてはないが思った。


やはり外は肌寒かった。枯れ葉が風に吹かれて舞っている。厚手の洋服で正解だった。暖かいとまではいかないがこれがもってきたやつのなかで一番の防寒服。


携帯と幾らかの小銭としわしわのお札。まだまだ数えかたになれていなく適当に持ってきた。


銃は持ってきていない。ここの国には似つかわしくないのと、ジャックに言われたこともあってだった。


だが不安にも感じる。いつも肌身離さずにいたからかだ。だが外に出て見ると他の国と違って自分だけかもしれないが、日本は安全な国だと思う。




子供が無邪気に遊び公園を駆け回る姿や、口の大きく開いたバックを持っていたり。荷物を置いてちょっと離れて何かしてる人もいたり、色々なお店が24時間営業していたり。ポケットから財布がはみ出して見えてたり。考えられない光景だったがそれをみていると銃がなくてもだんだんと慣れてくる。感覚がボケてしまうかもしれないとまで思った。


だが一瞬でいつもの感覚に戻った。


つけて来ている人間が見えたからだ。そうだ自分はずーっと監視されているんだ。


我にかえり姿勢をただし歩いた。


どんな姿勢をとろうにも考えてることは変わらなかった。


目では大阪という都市を見ているが頭では夢で起きた出来事ばかり


自分の記憶と重ねてみるが重ならない。3年前までの出来事しか記憶にないのだ。


その前一体何をしていたのだろう。


任務のことなど一切頭になかった。


だがそんななかでも目で追うのは人の顔と防犯カメラや今ここでなにか起きたらとか危険回避を出来るようにそれはもう本能なのか。神経を張らせていた。


電話がなる


「プルルル、プルルル」


d「はい」


画面を見ることもなくすぐでる。かかってくるのは限られた人間しかいないからだ


画面も大きくもなく二つ織りの縦型の携帯でコンパクトな携帯だ。


ジャック「何してる?明日も準備はどうだ?」


d「あー問題ない」


ジャック「明日はライズが迎えにいく。時間はam11時だいいな」


d「わかった」


ジャック「では明日向こうで落ち合おう。」


電話を切る


それだけの電話だ。携帯はそれだけの役目しかしない。通り過ぎる人間は携帯をいじりながら歩き何かに夢中だ。


一体何をしているのだろう?彼らみたいな使い方をしたことがなかったから異様な光景に見えた。


電車に乗り目的地まで向かってみた。


下調べだ。いくらチームといえども知っとくのと知らないのとだと全く行動やロス時間が変わるからだ。チームを信じてないわけではない。むしろ嬉しいくらいに思っていた。彼らのためにも任務を遂行しなければいけない責任感が芽生え始めていた。


いつもは一人自分こなせばよいと思っていたが今回は違う。ミスはしたことないがミスはできない。他にも責任が転換してしまうからだ。


ミスで自分だけが消されるのは構わないが、他にも迷惑がかかると思うと心が痛むと同時に絶対に成功させねばと強く思う



駅を降り


どこにいくにもカメラが気になる。この国はまるでエシュロンで監視されている感じだ。


カメラを避けてあるく。写ってもカメラで捜索されにくくする。

行方を捕まれないようにするために。


街をぬけてすぐこの辺りだとわかった


そこは立派な古き建物。きで作られた温もりある場所だ。細かい細工が各家の色々な箇所に見られた。全てきで作られていて森林にいるような香りがする。


着物姿の人が多く目につく。顔を真っ白に塗っていて口のところに朱色の紅を塗っている。海外でいったら民族衣装なのだろう。歩き方もチョンチョンと爪先で歩き化粧の匂いなのか解らないが香水とも違う何か懐かしい落ち着かしてくれるような香りだ。

喋り方も独特で一瞬何をいってるのかわからなかった。格好だけでなく歩き方喋り方街の作り全てがその時代に会わせているような感じがした。体感しながら目的地に向かう。


「響」という字でかかれた看板ではなく表札なのだろう、入口に書かれていた。


ここか間取り図を思い返し想像で店内に入ってく。


押し入れにかくれ二人の登場を待つ。二人が来たら頭に2発づつそれで終わり。


あとはもうひとつの勝手口からでて西陣まで歩きそこでピック。


もうイメージはできている。でも気になる明日の死んで行く人間は本当に殺される意味があるのか?何をしたんだ?

考えたことすらなかったがすこしづつ疑問に感じ始めていた。


京を離れ大阪のホテルに帰って来た。


いっこうに謎目いたままだ。解決はしない。むしろ膨らむばかりである。


買ってきたスコッチを口にふくみ今までの状況を整理する。淡々と仕事をこなす自分が浮かんでくる。


そこには今なら言える表情のない顔で任務に取りかかっている。電話で答えてるわかったと言ってる映像が鮮明に脳裏に出てきている

人を殺すシーンや様々だ。


日本に行くことになってから自分の心は変わったのか変わったような気がする。何が起きた?

女と上司の会話

上司「何百万ドルがパーに」とかジャックとの会話「変わった奴だなぁー」とかホテルの従業員「16人中15人が死んで」「犯人は長男じゃないかと」とか


どれもこれも断片的に思い出すがこんな心理状態になる決定的なきっかけはなかった。


強いていうのであれば夢を見はじめてからと日本にいくということを聞いてからの自分が違うということだけだ。


何かがあるこの国には


と強く思った。過去の自分と今の自分を結びつける何かが。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ