時
会わない事で、あなたとの時を止められるなら…。
私はね、この時を動かすつもりは無いの…。
このまま会わなければ、あなたとの時は進まない。
でもね…
「街中を歩いている時」
「バスを待っている時」
「コンビニにいる時」
「月光を浴びている時」
「薬指の指輪を見ている時」
「一人の時が寂しくて、涙がこぼれ落ちない様に夜空を見上げている時」
私の視線は、今でもあなたを無意識に探している。
あなたの元を遠く離れてしまった私の目には、決して映る事の無い。
「伝える事の出来ない、あの日の嘘は…」
消える事の無い、罪と罰。
今日も、あなたへの時を止めた想いにすがる事しか…。
私には出来ないの……。