雨の日に
プロローグ
哀しみの中で僕だけが笑っていた
「・・・その・・・ごめん・・・」
その時はそお言ったことしか記憶にない。周りには赤く染まった地面にこの光景をあざ笑うかのように激しい雨が僕らをたたきつけていた。この時はまだ事の大きさそして重大さをわかってはいず忘れようとしていた・・・
一章
俺の名前は佐藤雅哉ごく普通の高校生だ。と、言っても昨日に入学したばかりなんだが
「おはよ~雅哉~」
「ん、おはよ、かんな今日も元気そうじゃん。どうだ友達はできたか?」
こいつは幼馴染の岡崎かんな元気があっていろいろ活発な女の子だそれは高校に入ってからも変わらないでいるだろうな。
「え?できる訳ないじゃん昨日入学式だったんだから。だけどこれからたっくさん友達作るんだ~」
「そうかそうか頑張れよ。おっと鐘なるぞ」
「やば!!急がないと」
今日から授業が始まるかと思っていたが先生やクラスメイトの自己紹介などで授業がほとんどつぶされた
俺は1年3組の教室そしてかんなは1年2組だそうだ
残念なことに知り合いが一人もいないクラスにされたせいで喋る相手がいないのが現実だ。自己紹介したから話しかけられるかと思っていたんだが・・・
ヤッパリここは自分で行くしかないのか。
「雅哉だっけお前?」
席を立とうとした瞬間声をかけられた
「そうだけど。お前は?」
「ん、俺か。俺は日々十だ斉藤日々十。よろしく」
「ああ、よろしく」
「お前ずっと独りだけど中学ん時のだちはいないのか?」
「いるけど、このクラスには運悪くいないんだよ」
こいつずっと見てたのか
「そっかそりゃ残念。つかどこ中だ?」
「北中だ」
「あそこか確かに人少ないもんな」
なんでしってるんだこいつ
「それよりさ帰ろうぜ雅哉」
「悪いな部活見に行かなきゃいけないからまだ残らなかや行けない」
「そっかそれなら仕方ないな。じゃまた明日」
さて部活見学にでも行くか
俺は自分の入る部活を探していた運動部、文芸部。練習をやっているところから見て回っているがやりたいと思う部活が見つからない。
中学の時は野球部に何気なく入っていた。高校では野球はやらないつもりでいる。
「次は・・・バスケ部か」
見学しに行く部活をつぶやいた
「お!!雅哉~なになに部活見学?」
「かんなか。お前もか?」
「そうなんだよ。もちろん雅哉は野球部だよね」
「いや野球はやらないつもりだ」
「そっか~やらないんだ」
「俺はそろそろ帰るぞ」
「え、じゃあ私も帰る」
かんなと一緒に下校する。高校は帰宅部でいいかなと思った
「うっす雅哉」
「ういっす日々十」
学校について席に着いたとたんに日々十に話しかけられた
「そおいやさお前小学校どこだ?」
そおいやこいつ中学のことは聞いてきたけど小学は初めてだな
「・・・・・・・・・・」
あれなんでだ?思い出せない・・・
「どおした雅哉」
・・・・・・頭が痛い・・・・・・
「おい!雅哉しっかりしろ。まさや・・・」
最後の言葉まで聞き取れなかった・・・
きづいたら俺は病院にいた看護師の人が事情を話してくれて信じがたいことだらけだ。俺が記憶喪失だとそんな馬鹿な。
看護師はかんなから聞いたと言っている。記憶がないのならなぜかんなのことがわかる?中一の時は確か・・・あれ思い出せない・・・頭が痛い
二章
俺は何を忘れていたのかを知るために無断で病院を抜け出した。アニメみたいな話だが誰にも見つからずに抜けることがで来た。ぬけだしてから1ヵ月くらい日がたった高校にはもちろん行ってないかんなや日々十には申し訳ないが俺は姿を隠して記憶を取り戻しに行く
「さてどこへ行けばいいんだ」
1ヶ月前から探しているんだがもちろんのこと手がかりが無かった独りで探しているから手掛かりを持ったと思われるかんなはいない
―――かんな側―――
雅哉いったいどこに行っちゃったんたんだろう・・・私が記憶のこと隠してたから探しに行っちゃったのかな
記憶を取り戻す方法
「かんなーおいてくよー」
「まってよ~皆~」
明日からでもいいから雅哉を探しに行きたいな雅哉には思い出してほしくない記憶だから
私はそんな事を考えながら歩いていたら家についてしまっていた。家には母さんが晩御飯の料理の支度をしていた
「ただいま」
「あら、かんなおかえりなさい。雅哉君がいなくなってもうすぐ一ヶ月でしょ学校ではなんか言われてないの」
「うん、言われてる。生徒には神隠しだの誘拐とか言われてる。でも私は違うと思うんだ」
外が急に暗くなり雨が降り出した。
「違うってまさか中1の時に起きた事件のことなの。雅哉君あれで記憶を無くしているから心配なのよ、もしも記憶を取り戻してしまったらどうなるんだろね」
「うん、怖いよ母さん。雅哉を探しに行きたいよ」
そのとき雷が家の近く落ち火事になった母さんから探しに行っていいか許可を取れなかった・・・
雷が落ちたところは運がよく空き家だったけが人は出たものの死人は出なかった。
次の日朝早くに私は家を出た滝のような雨が降り続けているなか傘をさして走って雅哉を探しに行った
―――雅哉側―――
寒いな・・・
ここ1ヵ月で財産が無くなった。考えてみれば1ヵ月でこずかい使い果たしてまたもらう方式だから足りるわけないよな・・・
「はぁ~」
深いため息をついた
―――刹那―――
その瞬間真っ赤に染まった地面が脳裏に移った
「なななな、なんだ今のは。俺の記憶?マズイ・・・頭・・・痛・・・が」
外は激しい雨でうるさく騒いでいる。
ここはどこだ。暗い・・・室内か誰が俺を・・・
―――かんな側―――
いったい雅哉どこに行っちゃったんだろう早くしないと時間だけが過ぎてしまう記憶がよみがえっちゃう
ここ1週間私は雅哉を探して歩き回っている。記憶が無くなった場所にいるんだけど雅哉を見た人がいないのがおかしいと思っている。だってここは北中だから。記憶が無くなったのは中2のころだったから、ここに来れば雅哉がいるかもって思ってたんだけど甘かったな。今日は北中の創立記念日だから先生の車も見当たらない。
だけどなぜか玄関のドアが開いている。中に入ってみても警報も何もならない
「どおいうこと・・・」
あたりを見回しても人の気配がないのに。
急に放送室のマイクが入った
「君はかんなさんだね」
「な、なんで私のこと知ってるの」
「知ってるに決まってるじゃないですか。だってあなた雅哉さんの幼馴染でしょ」
「それじゃあ答えにならないわ」
「まったく世話が焼けますね。私は、あなたの元クラスメイトですから。そお忘れられたクラスメイトさ、かんなさん」
え?忘れられた
「まっさかあなたあの日死んだはずの・・・」
「お~覚えていてくれましたか。さすがです。ですがそれは今じゃ後悔するでしょうね。ハッハハハハ」
「雅哉はどこなの教えなさいよ」
「雅哉さんはいま気絶していますよ。事件のこと少しだけみえたようですし」
マズイこのままだと雅哉の記憶が・・・
「かんなさん、早くした方がいいですよ。記憶が戻るのは時間の問題ですし」
私は走っていたどこえ行くのではなく・・・
三章
雅哉が消えた事件は北中に私が入ったことで解決された。体育館の倉庫に隠されていたのを見つけた。
ただ気になるのがあの放送忘れられたクラスメイトか・・・
たしかにあの時彼は死んだはずだから記憶が皆から消えたんだその日のだけを完璧に
だけど例外がいたそれは私と雅哉の二人。私は全部覚えている。だけど雅哉は事件の日のこととそれより前の記憶が全部なくなった。それが雅哉に記憶を戻させたくないこと。見てない人には影響はないから記憶は飛んではいないから母さんと話ができる。
雅哉の記憶はだんだん戻されつつある。手の打ちようがない
「かんな、あのさ」
「え?どおしたの」
「昨日夢の中で人が死んでいたんだ。地面は赤く染まって皆哀しみに包まれていた気がするんだ。その中で俺だけ笑っていたような気がするといったのを見たんだけどさ」
「何その夢怖いよ雅哉」
「だけどこの夢昔に現実であったような気がするんだけど」
「気のせいじゃない?」
「そうだよな」
私はそおやってごまかしている.
外は曇り空今にも雨が降りそうな天気。私は雨がキライあの日のことを思い出しちゃうから・・・
ここ数日雨が降っていない。俺は外を見てため息をついた頭に浮かぶあの信じがたい光景の一部を思いながら。かんなは夢って言ってるけど俺はそうは思わない確かにあった気がすることだと思うから。だけどどんなに新聞を読み返してもニュースを見てもその年テレビでやるような事件は起きなかった平和な年としかついていない。そんな事を思っていたら始業のチャイムがなった。
平凡な1日だったいつもつるんでる日々十と話授業を受け家に帰る毎日の繰り返しをまたおこなっていた。かんなとは最近話せていない記憶のことがあるから話ずらい。そんな事を思っていたら携帯がなった
「誰からだ?」
―――こんにちは雅哉さん。あなたと話がしたいので北中まで来てくれますか?あなたの記憶のことおしえてあげますよ―――
メールにはそう書かれていた。
「誰だお前は。俺のことを知ってるような口ききやがって名乗りやがれ」と、俺は送信したするとすぐに携帯がゆれた
―――私は皆さんに忘れられたあなた方の元クラスメイトです。私のことを覚えているのはかんなさんだけですかね。もっとも知りたければ一人で北中に来ることですよ―――
かんなは知っているのかこいつのこと、とりあえず北中に行くか
北中校舎前に立っている扉が急に開いた。俺は吸い込まれるようにして中に入っていった。中には平日なのに職員、生徒誰一人もいない。
放送が鳴った
「雅哉さん、約束通り一人で来てくれましたね。かんなさんがいるとじゃまですからね」
「そんなことより早く教えろよ。俺の記憶のこと知ってるんだろ」
「そうあせらずに、私は逃げませんから。まず私が言った忘れられたクラスメイトという意味を教えましょう」
そお言い放つと場所は体育館に代わっていた
「ここは体育館。忘れられる前に最後に立ち寄った場所がここ」
「それがなんだってんだよ」
「まぁそう焦らずに。ここでちょっと掃除当番をしていました。あなたと一緒に、そのあと事件が起きました。私はあなたに殺されたんですよ」
「ちょっ、ちょっと待て俺がお前を殺しただと?」
「ええ、正確には殺されかけただけですけど」
そお言うと場所が北中前の道路に変わった
「あなたは全校の人が見てる前で私を吹き飛ばしたんですよ。おかげさまで死んでしまいましたけどね」
?吹き飛ばしただと、人間にそんなことができるわけ
「死んでないじゃないかお前は」
「そう私は生きています。あなたのおかげでね。雅哉さんあなた自分のこと何もわかっていないようですね」
「どお言うことだ」
「学校の人が哀しんでいるとき、あなただけ笑っていたでしょう。それが行き過ぎた記憶の打消し。自分にも悪影響があると知りながらもあなたは使った。使わなければいけなかったから」
「行き過ぎた記憶の打消しだと?ふざけんな」
「ふざけてなんて居ませんよ。覚えているでしょうあの時あなたがなんて最後につぶやいたか」
最後につぶやいた。なんてつぶやいたんだ・・・
「・・・その・・・ごめん」
勝手に口が動いたような気分になった
「ありがとうございます雅哉さん。これで私は自由です。あなたの記憶も時期戻るでしょうからご心配なく。それでは決着の時までさようなら」
気づいたら自分の家にいた外は土砂降り。さっき起きたことは夢だったんだろうか・・・違う現実だ!!記憶が全部戻っている。確かにおれはあいつを吹き飛ばしたんだ・・・
昨日休みで助かった。休みじゃなかったら俺はおかしくなってしまいそうだから。俺はいつものように学校へ向かった。いつものような変わりのない暮らしに俺はほっとした。あいつの言っていた決戦の時は分からない、でもとてつもなく大きな事が起きそうだ
四章
記憶が戻ってから数ヵ月がたった。外は涼しい秋になり始めていた。雨ともずいぶんご無沙汰になってしまった。俺の勘では次の雨の日に何か起こる気がする。気がするだけで済んでほしいがそうはいきそうにない。天気予報ではしばらく晴れの予報だが油断はできない、天気は常に変化しているのだから。
今日もいつも通りのつまらない日常だった。何か刺激が欲しいと思っていたのが仇となってしまった。天気予報で明日急に雨が降る予報に変わっていた。俺は大急ぎで明日の準備を始じめた明日決戦の日になるかもしれないから・・・
予報通り雨が滝のように降り続いている1年にあるかないかの土砂降りだ。俺は確実に決戦は今日だと思った。
「いってきます」と言い俺は家を後にした
学校についた途端雨がさらに激しくなってきた。川があふれ出てきそうなほどだ。俺は校内へ入っていった。そこには誰もいない教室があった。確かにいつもより30分早く家を出たがこんなことは絶対にありえないことだ。なぜならかんなの姿がないからだ。かんなはいつも40分前には登校を完了しているはずなのだから。
「きゃー」
突然聞きなれた声の悲鳴が体育館から聞こえてきた。俺は体育館に走り出した。
「やあ、やっと来ましたか雅哉さん。遅すぎて待ちくたびれていましたよ」
「わりいな。それより早くかんなを放せよ」
「おっと失礼しました。これでは本気でやれあえませんからね」
「かんな、今この時間ストップと場所の保護お前の力でやってくれ」
「雅哉、記憶戻ったんだ。だからこんな事に・・・」
「いいから早くしろ」
時間が止まっていく・・・世界中の時間が動かずになっていく。動いているのは俺とかんな、そして悪魔だ。
「私の名前教えてあげましょう。私の名前はユービー・カスタ。カスタと呼んでくれ」
「呼ばれる事はは無いだろうな。俺がお前をぶちのめすんだからな」
そお言って俺は剣を取り出した
「相変わらずお前は剣かよ」
カスタは大鎌を取り出した
「カッコいいじゃないか」
火花が飛び散るようなとても激しい戦いに私はおどおどと立っていることしかできなかった。リーチの長い鎌の方が有利に見えてくるような戦い。少しでも気を抜けば確実にやられる。
「ハァハァ・・・やっぱり強いな。しょうがねえ本気出すか」
「剣以外の武器も使えるようになったのか」
「もともと俺はイレギュラー人間として生まれた時からランス使いだ」
そお言うと雅哉の剣が長い槍になり左手には盾が現れた。
「凄いこれが雅哉の本気・・・」
―――キーン、ドゴーン―――
さっきよりかなり激しさが違う。圧倒的に雅哉が押している
「お前ランス使いだったのかよ。剣ばっか使っていてきずかなかったぜ」
「そりゃどうも。一応いっとぐがこれでお前を吹き飛ばしてやったんだよ」
・・・火花がちり床に落ちすぐ消えるこれが場所を保護する力・・・それと時間を止める力・・・これが私の能力。イレギュラー人間として生まれた時から持っていた力・・・だけど同じイレギュラー人間のはずなのに雅哉とカスタの力は異常なほど高かった。雅哉はカスタに少し劣っていた時があった。それはイレギュラー人間として自覚を持ち始めたとき、簡単に言えば物心ついた時だけ・・・それもたった2週間。慣れない片手剣で、使い慣れている鎌を使っているカスタに追いついてしまった。ランス使いだと知っていたのは、私と雅哉本人だけ。最強のイレギュラー人間が生まれた瞬間を目の前にしていた。昔はたくさんいたはずのイレギュラー人間はもお皆死んでしまった・・・神のささやきが聞こえてきた<最後に残った奴だけ本当に人間にしてやる>と。それから人間になりたいと戦いが始まった・・・私は雅哉とカスタで逃げた。カスタもそこまでは良い人だった。だけど中学入ったときから変わり始めた。性格は荒々しく短期になっていきどんどん鬼のような顔になっていった。だから悲劇が起きた。カスタが人間を殺しだした。雅哉と私はそれにきずいてカスタを止めたけど、止まらなかった・・・だから仕方なくカスタを殺した。今日みたいな土砂降りの日に・・・
ズバーン・・・カーン・・鎌の破片が飛び散った。雅哉の持っている槍がカスタの頭に向けられていた。次の瞬間地面が真っ赤に染まった・・・
最終章
あの戦いから約1年が経とうとしている。あの戦いで雅哉とカスタは死んでしまった・・・だから私は普通の人間として高校生活を充実させている。カスタと私、雅哉は3人仲良しだった。だから私はちゃんと二人を埋葬した
「おはよかんな~」
「おはよ知優」
私はちゃんと友達を作って楽しく暮らしてます。
「かんな、今日学校終わったら遊ばない?」
「じゃあカラオケいっこか」
「うん。そうしよう、そうしよう」
あの戦いは私しか知らないだからこの世代でイレギュラー人間の事は忘れて、もともといない事にした。勿論雅哉とカスタは忘れないけどね。
<一人生き残ったイレギュラー。確かに人間にしてやった。だが絶対イレギュラー人間の力が欲しくなり、神の私に力をくれと頼みに来るだろう・・・なぁ雅哉、カスタ・・・>
end
初めての小説でした。初心者なのでいろいろとおかしなところはあると思います。でも僕的にはいい作品になったのでは?と思っています。
初めて書いたのでいろいろとネタがきまっておらず詰まってしまうところもありましたが、このように完成させられました。
この小説を最後まで読んでくれてありがとうございました。次作はいつになるかわかりませんが書きたいと思っています。そのときはまた読んでください