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Super Man  作者: 純金
2/6

▽備わった『力』

よーく思い返せば、あの日の出来事は、星を揺るがす一大事であった。


突如として青い閃光に貫かれ、

俺、真倉 清(まくら きよ)は超人的な力を得た。

どうしてこうなったかは、俺も理解しかねる


あの後、いろいろ試してみたのだが、

結果は報告するのも気が引ける、

嘘のようなものだった。


まず、俺は車一個を軽々と持ち上げた。

もちろん、人の見ていない所でやったが、

しかし、写真に残しておきたい瞬間だった。


次に、家の近くにある公園で、100mを走ってみた。

結果は3秒ジャスト。

自分でも気づけばゴールしていたという感じだ。

因みに計ってくれたのは、ボケ気味のおじいさん。

相当ボケが酷いのか、俺の結果には驚かなか

った。


家に帰った後、小遣いをはたいて、

少し遠くのバッティングセンターへ。



バッターボックスで隣り合ったのは、

体育科教師で野球部顧問の飯田(いいだ)

であった。


「おうっ。真倉じゃあないか。お前もバッティングセンターに来るんだな!」

「あはは...、まぁ、たまに」


これは何とも嫌な『バッティング』だ。

...いや、この場合の『バッティング』は「Batting(打つ)」ではなく、

Butting(ぶつかる)」の方であって、ちょっとしたシャレなのだが...。



そしてその後、飯田が俺の実力を見てやると言う事で、

後ろから飯田に見守られながら、俺はバット

を構えた。


最初の球は150㎞のストレート。

そして、初球から俺の打った球はホームラン

の的へと飛んでいった。


「おお!すごいじゃないか真倉!いや、先生見直したぞ!」

「ど、どうも...」

ありえない結果に唖然しながら、俺は頷く。



その後も、いろんな球種、いろんなスピードで試したが、

全部ホームランの的へ当たった。

その度に、お菓子などの景品が俺に渡された。


それを見ていた飯田は俺に「野球部へ来ないか!」と言ったが、

俺は丁重にお断りさせてもらった。




大量の景品の入った重い鞄を抱えながら、

俺は電車の中で、ぼうっと窓の外を見ていた

空は夕日でオレンジに染まり、

数時間前の青い空は何処かへ行ってしまった。

俺はあの青い空がかなり好きなんだがな...。



最寄りの駅で降り、家へと向かう坂道を上る。

正直、かなりだるい。

慣れないことを何度もしたからだろうか。


今回分かったのは、俺の運動能力が激しく向上してること。


ついでに言うと、ホームランを狙えるほどの集中力も備えられた。



取り柄、といえば聞こえがいいけれど、

――実際、俺は疲れたと思いながらも、

この力にかなり舞い上がっていたけれど――

しかし、これはある種の〝呪い〟だったのだ。


そう確信させられるのは、もう少し後の出来事。

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