訓練という名の実戦(準備編)
寛樹は考えていた…ミスト、はるか、ティオの三人は戦えるがそこまで強くはなかった
そこで、ラナと相談の上訓練という名の実戦をすることにした
「…頼むぞ、ラナ」
寛樹は魔方陣を展開しながら話していた
「了解です。マスターでは」
ラナは寛樹が出した魔方陣に乗って違う場所にワープした
時刻は午後9時ごろ3人は部屋で寝ていた
寛樹は自分の部屋で何やらまとめていた
「ミク、このデータを分けてまとめておいてくれ」
「リンはこっちのデータ」
「ルカは俺の手伝いだ」
「「「YES master」」」
「(ラナにあれを任せた…後は、あいつらの覚悟しだいだな)」
寛樹はまとめたデータを見ながら何かを考えていた
次の日…ラナが違う魔方陣からワープして帰って来た
「マスター、無事確保完了しました」
「そうか、こっちの準備を手伝ってくれ」
「了解いたしました」
ラナもデバイスたちと同じくデータをまとめ始めた
そして…準備が始まって1週間ほどたった
「ミスト、はるか、ティオ…ちょっと来てくれ」
「うん?何、お兄ちゃん」
「何~?パパ」
「なんですか?お兄ちゃん」
三人が寛樹の前に来る
「これを見てくれ」
寛樹は三人の目の前にモニターを出す
「ここは、エルディアス。ここにあるこの『キラキ茸』をとって来てほしいんだ」
「お兄ちゃんが行けば、早いと思うだけど?」
ミストが質問する
「悪いが俺はいけないんだ。再び奴とやりあわないといけないからな」
寛樹が話していたのは、一刀のことだった
「一刀さんのこと?」
はるかが先の戦争を思い出した
「あぁ」
「それで、行くのは私達3人ですか?」
「あぁ、ラナに同行させようと思ったんだが…ついさっき、アルミナの森に帰ってな」
「アルミナの森?」
はるかが聞いた
「私も聞いたことないな~」
「私もです」
こっちの世界に住んでいるミストとティオもわからなかった
「アルミナの森はな、エルフしか住んでない森なんだ」
「そういえば、ラナさんエルフだっけ」
「俺が初めて契約した相手だけどな」
「そういうことなら…お兄ちゃん、一つほしいものがあるんだけど」
ミストが寛樹に頼む
「うん?」
「カートリッジをリロード分も合わせて30発ぐらいかな」
「あぁ、カートリッジか…はるかは何発残ってる?」
「うんと…今、入ってるのを合わせると20そこらかな」
「そうか、ならミストに30発、はるかに10発支給しておくよ」
「うん」「は~い」
「あの、お兄ちゃん。これを見てほしいだけど」
ティオは自分の魔道杖を改良した杖を見せた
「こいつは…なるほど、ミクなどの情報が役に立ったか」
「うん。で、どうかな」
「そうだな…カートリッジシステムを入れるなら少しプログラムを改良しないといけないな」
「そっか。ありがと」
「じゃあ、準備しておいてくれ。俺はカートリッジをとってくるから」
寛樹は自分の部屋に戻り、自分の元いた世界からカートリッジを召喚していた
「それじゃ、私たちも準備しようか」
ミストは自分の部屋に戻り、服を着替えていた
「わたしたちは、食糧の準備をしようか?」
「うん。そうだね」
はるかとティオはキッチンで簡単な料理を作り、エルディアスでの生活を考えていろいろと準備していた
「(…すまんな、3人とも…ラナは本当に帰っているが、俺はここからお前たちの成長を見守ってる)」
寛樹は自分の分のカートリッジと予備も一緒に召喚していた