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 あぁ、やっとお出ましかよ――。

 その嫌悪感丸出しの言葉に迎えられたのは、騎士団長と、そうしてギルドの精鋭マスターで。あと僧兵長もいる、3人仲良く揃いぶみ。

 長いこと放り出されていたよね……、私達だけで探索させられてきた気がする。温存する理由もなく、そのレベル高いのがさすがに癪に障って。


「そう……、もうかなり静かなんだよ……、分かってるのかなぁ?」最初の頃から約半分に減っているのに。

「そうだよねぇ~~? 上に立つ者としてありえないなぁ……」

 補充されても消えて行った、実際問題かなり深刻な人手不足だ。

「ではでは行くぞ、ここからは我らが切り開こう」「安心せよ、ここからは安全だ――」


 この3人は示し合わせていたかのように連携が取れている。それは20後半もあるレベルのおかげだろうか。まぁただ切り開ける力がやっと来たという事、愚痴はあれど幾分かは士気が上がった。

 そして何より……「師匠、僕が行きます」「あぁ……そう? 気をつけてね、キミなら行けるだろうね、今のお弟子くんなら」

 彼の動きが、弟子くんの動きがかなり良いのだ。成長がやっと見えて来たといった所。かなりキツイ戦いの中で磨かれ始めているし、そうして2マンセルとしての動きも。以前のダンジョンと同じようになり始めていて。


「あぁなんつう動きだよ、はぁ……はぁ……、一気じゃねえか」「このダンジョンで頼れるのはもうアイツらしかいねぇか」

 有名になりつつあった。私こと師匠と、急成長株の弟子くん、そして残りの5人。鼻が高いと思えると、弟子くんは目いっぱい頑張ってるし。

 ただ上のそれら2人がアサシンだったりするが。


「うぐ……、でも師匠。ごめんなさい、少し無理があるんだ、これ以上は僕では止めきれません、頑張りますが……」「そう、良いよ、君は無理しないで良いから、私が片付ける!」

 うん――。それでポーションを優しく進めてあげると、非常に非常に困惑顔。

 幼いお弟子のそのすごい顔には大人がへらへら近づくが、3メートル先で逃げ出した、ポーション持って寄ったら剣まで抜かれ。

 苦笑いしながらも私が片付けて、輪の中へとまた。

「やぁやぁやぁ~、師匠ちゃ~ん。キミはやはり強いねぇ? キミを見てると勇気と力が湧く感じだ、毎朝来ちゃうもんねー」「そう……、ラドライナーさん? あなたも来てたんだ、ふふふ。まさか見てたかな……」


「もう、なんでだよ、呼び捨てで頼むよぉ、師匠ちゃ~ん。それで当然見てたな~。だってさ、何せこの頃の全ては君だから、こんな所で会ったのも大事な事さ」

 ふと珍しいナイフを見せてくる。なんと自分で打ったという。

 全然汚いが貴族の相手などをしてる以上はそういうのも大事か。定期的に花や何かも師匠に渡してて、もうそのナイフを一緒に仲良く見れてしまっていて。

 だから僕はがっちりとブロックするから「あぁ、いや、師匠。ソッチじゃないです、そっちは行きましたよ――!」


 だってさ……この頃この男は調子に乗って来ている気がするんだ。明らかに気にくわない、マズそうなんだ。

 戦いの最中もしつこいくらい話しかけてくるし、師匠が手を止めてしまう程に。それへとだから割って入るのだが。

「あぁ……、うん、そう――」「チッ――空気読めよな」

 アイツは良いけど師匠の表情が何か……。

 そうして問題なのは、生活圏も同じにしている事。帰る方向も同じ、ふと目を放せば……。


「あはは……ふふふ。ははは。君は面白い感覚の子だ~? 貴族とはまた一歩も二歩も違うよ、ねぇ……、良い加減さ、少しだけ二人きりにならないか~い」

「あぁそう……、いや。今は少し……ね」

 弟子であるものを見やる、でもそれを遮る「でもほらぁ……、考えたろう――。まぁそう言わずさぁ。少し向こうで話すだけだって。今はって、じゃあいつよ~?」

「でも私はね……、そう、ホントに責務があるんだから。弟子を育てる以上に、人として」「まぁでも、そう言っても女でしょ―――」

 そういうと見つめる彼はバラを差し出す。「恐怖は明日も来るんだよ? ねぇ? 吐き出しといた方が良い……、これはマジだよ――」

 その師匠の胸ごと掴み、肩を抱いた、顔を赤らめる、その時――。


「僕の師匠に……はぁ……はぁ……ッ、オマエッ……殺してやるからな――ッ!」

 剣を持って襲い掛かってしまう弟子! だがそれを暗殺者があっさりいなすのだ、大声で笑い指を差して「おぃおぃおーーい!? なんだよコイツゥ。こんな所で切った張ったは最大のご法度だろう、イカレちまったかぁ~っ?」

「オマエがそのような事をするからだろうっ……、僕の師匠にこれ以上触れるなッ!」「いやいや~ぁ、これは追放案件だねぇ~~? ほらほらマズイだろう、おーーい、騎士団長ーー」

 そう言って呼んでしまうから、師匠すらも焦っており剣を手放せて来るんだよ。でもそれは駄目だ……、だってアイツは目の前で師匠をこんな――。


「おぃ貴様、どういう事だ? 言ったはずだ、仲間内でのいざこざはすぐに処罰とするぞ、全ての装備を差し出せぇ!」

 でも引けないぞ。その後ろで舌をだした奴へと、怒りに燃えてボクは、「歪みを――正すッ」

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