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 静かに剣を持って、近くまで来るのだ、闇の師匠、ゆっくり来るのに逃げられない、その白銀はもう近くて手も足も震え――「そう、それで……。憶測なのだけれどもね、まだ多分生きてるんじゃないかなって。ねぇ……? おかしいと思わないかな? 巫女は戦争目的では運用されないとしても、それは人法と精霊法の頂点者なの、そんな人間が容易く捕まる訳がないって……?」

 逃げられれば素人には全く触る事も、道を塞ぐことすら難しい。何せ戦えずとも足を強化する霊長法に、風の律での飛翔、そして悲鳴を上げるのも拡縮させて範囲を上げさせる事すらできる。


 大声で呼んでも良いハズ。


 それでなんとなくだけどこの村に来て、それで分かった……。帰れない理由があると。


「そう、それに実はね……? 私達は既に一人、巫女を守った男をも見つけているよ。正確にはその言葉だったの、しっかりと巫女と敵を」「そ、そんな訳がねぇよっ、出鱈目言うなァ!?」「そ、そうだぞっ、アレはもう全員しっかりだ、隠してや――」

 その言葉に不穏になる。畳みかける。叫んだ者達へ。

「そう……、そこで君達だ、 ネ? 問題は村人だったんだよ……」

 その剣でぺちぺちと、早く離せと。圧がすごい白の師匠、村人には見えないが弟子がその顔に震えてる。自信ありげに導線を与え続けてるが、「それで何か、渡さなかったかなって……? ねぇ巫女が旅にでる以上はね、護衛もそうだけど色々渡すはずだもの」

「あ……、あぁぁ、確かに色々と。水はアレだが食料分はきちんと、十ニ分な量を――」


 護衛は旅先では用心の為、恐らくは出された食べ物を控えるはずである。そうして巫女はほぼ全ての毒は無害化できるはずであって。ただし――。


「罹患した直後に襲撃を受ければ別だから。そう……、彼女は戦闘経験がかなり浅いだろうね、周りも一気にかかったなら――」

 だがそれには絶妙なるタイミングを計る必要。それはいつ出発したかを知る事と、道程の予めの確認、確保だって。そんな色々な事が作戦には必要になるから。この要人への襲撃はかなり念入りになるだろうなと。


 すると村人たちの視線が一点へと向く。「お、おぉ……、確かにあのメシを作ったのは――」「そうだよなぁ? 確かにアイツが一人で――」

「ふっ……、ふへへへ――。でも俺らは勝ってんだぜぇ……、むしろお前らが覚悟した方が良いよ。何せもう奴らはコッチ目指してんだからよぉ!」

「でもむしろ駄目なの……、そう、君達は愚策を既に行っているね。何せあの盗賊8人は確かに私たち2人で倒したんだもの」


――。

―――――――――。


「あ、あんな数をお前ら2人で、だと、まさか……ホントにそんなの――」

 動揺と同時に剣でつきました、弟子を取り返すよ、腕もついでに切り落としてやろうかとも、「そう……、そういう事だね……? 相手が悪かった」

それだけだよ――。


 笑顔と叫ぶ声。その言葉に裏切り者たちが非常に動揺している、その顔色でざっと見積もると……、恐らく野盗は30人前後だろうか。倒れ伏した瞬間に村人にぶん殴られた。仲間だと思っていたが袋だ。


「あぁでも師匠……、はぁ……はぁ……、良かった。ありがとうございました。まさか本当だったなんて……」「あぁうん、そう……。それよりね、大丈夫だったかなお弟子くん、寂しかったろうに……?」

 撫でてやる、幼いのをわしゃわしゃと、涙目で可愛らしいカオで、「はい……、はぃっ――。だけど良かったんだ……なんとか間に合いましたから。アナタの読みが当たっていた、急いで来た甲斐があったんだって――」

 うなずく。あの野盗に手間取っていたら恐らく先に攻め込まれてるね。仲間が大量に負けたと分かった時点でさっさと済ます可能性が高いだろう、そのまだ暗い山々を見渡す師匠は。


「そう……、じゃあ、さてとだ……? とりあえずアナタたちは分かったハズ。こういう事なのよ」「はぁ……はぁ……、クソぉ、こいつらめぇっ……」

 殴る蹴る。泣き言を一様とするが、だが言っていられない、戦うしかない。じゃないと村が滅茶苦茶にされてしまう。巫女がいる所には金がたんとあるハズだと。


「そう……、とりあえずね、戦うのなら付き合うから。ただし、感謝したまえよ。そこの少年が言ったの、私のお弟子くんが助けたいと言ったから来たのだから」

 そう言うと師匠たる私は魔法を唱える。その姿に村人たちが戸惑った。それでも弟子くんに一様のお礼と、謝罪はする姿。まぁ実際はまだと言った感じだけれども……。

「さぁ戦いましょう、じゃないと守れませんよっ……。それに彼女がいるんだ、僕のお師匠様がいます、勝てますよ絶対に! 何せ可愛いですもんっ」

「あぁそう、全員……武器持つぞ、武器だ武器ぃい!」「まだ巫女様が生きてらっしゃる、ならばお助けせねばならん! 行くぞーーーッッ!」

オォォーーーーーーッ!


 村人たちが急いで武装する。こう言ってはなんだがスキやクワだけでも十分凶悪だ、舐めてはいけない。そうして私の指示で灯りを全て消させたから。



「そう、来たんだ……? 松明が湧いたの。恐らくかなり……、やはり30前後。ただ相手はもう少しだけは弱らせたかったろうけども……」ふふふ。

「ちぃいい!? どうなってやがんだよ、話と違うだろうがよぉっ……!」「簡単に大金と女がせしめれるってハズだったのに一体これは――」

 その静寂の村の、しかも街頭が消えた状態に異常を感じる。既に臨戦態勢なのだと、しかも一番固い聖堂に逃げ込んでいる気配までして。聖堂の堀は村の外も含めて2重だ。

 それで戦略としてはだね……、相手は恐らくだけれどもバックアタックして来る予定だったはずで。だけど今は止まっているから、本隊である松明の場所に再結集を図ると見え……。


「そう……全員、気を引き締めるべき。かなりの力だよ、固まられると一方的に不利だから。アレは野盗とは言えかなりの規模の」

 すると開戦の号砲とばかりに、松明を消される前に精霊法を放つ私。かなり強烈な狙撃であり風魔法の中でも強烈な奴を。

 サクぅううン「ぐぇえええ!?」「あぁ――、エ、なんでだ? アッチにはこんな遠くで狙えるのが――」

 しかも威力もだ、ドスンッと、後ろの木までえぐるソレにおののき……「あぁそう、やっぱりなんだ……。精霊法師もいると、面倒な――」

 相手も精霊法を撃ち返して来る、元から恐らくはジリジリと削り殺す気もあったのだろうな、戦意喪失狙いだ。弓矢も多いし火もつけるという外道も。だがむしろアッチも夜なのだ、乱戦を狙えば――。


「あ、あいつらマジかよ、村のヤツら夜の森に入って来るとか――」「ちぃぃ、おぃコッチも光を消せ! あいつらにヤベェのがいるぞ!」

 山の無音。

 闇でのうごめき。

 これで最悪の五分にまで持ち込まれた。気が気ではないハズだ、人数は若干村人の方が上。しかも妙な精霊法師がいる気配。すると更に異様な光景が。

 目線の先に少女が出てきて剣を抜くのだ、暗闇に、それも一人で、田んぼのド真ん中。


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