表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/47

40

跳び雲のガントレット:防御力+0 攻撃力+1 総合戦闘力+3 『投擲』『跳躍:物理』

「一度でも切れると誘導が効かなくなるし……重さや形にも限界があるけど、それでもやっぱり師匠の言う通り――」

 弱い誘導でもかなり使える、コイツ生物を狙うらしいんだ。しかも自分の意志だけで引け……!


「あぁ……グっ、クソ!? コイツ何を」ぎゃぁあ!?

 一人をひるませ、なんとかその間にもう一人を。いやもう2人だった、向かって来るその余分な剣、それを無理せずに受ける。だが後ろから鈍痛。

 それでもここは狙いを替えずにもう一発スリンガーショットして振りむき……。

「でやっ、でやぁあ! ふぅ……、ふぅ……、盾か。こいつ硬いな」「だが教えておいたね――」

 そう、狙い目だった、盾はこうだ……、こうこう、こうだ。コイツ結構楽なのだもの何せ……。

「師匠直伝だぞ、喰らえよ盾折りィ――」

 そのまま指でむんずと盾を掴み、思いっきり回転させる、車のハンドルなら全部投げ出したのかと思うキリ狂い、レッツゴーヘブンッ!

「ぎゃああ!? 腕、腕がぁぁ……」無事に盾殺し成功、そのまま腕を見事へし折った。手甲がある人は一度やってみるが良い、これだけで実際折れるから。


「クソ、ガキの癖して、だったらよぉお!?」「次はなんだ……、妙な技……。いやこれ技なのか、やっぱりコイツらは――」

 対人戦に対して一家言といった動き。あまり正規では行わない動きをする。しかも地味で面倒で、鬱陶しい事この上ない――。


「なんで……ハイジャンプ。それだけを――?」

 それは高く飛ぶだけ。しかもそんな飛び回るとかじゃないんだ。一人飛んだらまた一人が飛んでのジャンプ斬り、確かに重いけど、それでもそいつらは――。

「あぁコイツらまさか、靴に砂とかを――」ぺっぺっ――。

 苦しむ所に一撃、奴らは見事にコンビネーションしてくる正に袋叩きだ。上から砂と剣とが延々となだれ落ちて来る。見えない、そうして危ない。やがて恐怖へ。

 それは複数で囲んで犬を踏み殺すような。

 恐らくこれで多対1でなぶり殺しで無傷を取って来たよう。砂まみれの中でもがく少年を見て……。


「そう、これはお弟子くん……、少しまずいかも、さすがにね」

 私は剣を以てひたすらビビらせようとする盗賊には目もくれず、弟子くんを見守っている。隙を見つけ体型を活かしたタックルだろうが、前からぶち当たって殺す。

 転がした。頭を踏みつけ失神させる私。

「おらおらおらぁ~~、ガキがどうしたどうしたぁあ!」「あぁ目が……、くそ。鼻も……、見えなくなって――」

 砂埃が激しい、もうほとんど顔を覆ってしまっている。だがそれでも師匠が介入してこない、まだやれるという事。じゃあ素早く動くのだ。

 しかし……見えない状態でどうする、無暗に走れば包囲網に引っかかるし、草むらに転落する危険。下手を打つと後ろを取られるしで……。


「はぁ……はぁ……だったら……、この単調なジャンプ攻撃を狩れば良いんだ、人法も師匠とは違って弱いんだし、絶対に狩れるんだよ僕は……!」


 その薄っすらとだけ見える相手のジャンプ位置から、あと落ちて来る速度からも着地点を割り出したぞ。そして手に思いっきり力を込める姿、ぶっつけ本番でも。

 私は用意していた風の精霊法を引っ込めるから、「そう……まさかお弟子くん、あれを真似する気なの」「くらえぇえ! 体の学、大地激震――!」

 あのオーガがやった技を使おう、この振動で相手を揺すり殺す気。師匠に教えてもらっていた、ただ撃ってみたがそんなに威力はなかったな、予想通りか。でもだ……、砂を全員にまで巻き込ませる事は可能だったんだ。それはよく考えられてると。


「ちぃい!? コイツ、そう来たのかよ、面倒な事すんなよ」「ぺっぺっ、小僧ごときが卑怯な真似をぉ……っ!?」

 周り一帯にまき散らした砂に紛れてお弟子くんが逃げ出した。むしろ奴らが砂に巻かれていて。

 だが甘かったの、体力がたりず足を滑らせ――。更に目の前に敵がいる運の悪さ。

 見つかりすさまじい一撃が首筋を襲う!

「あぁ、それはまずぃ―――!?」目の前で弟子は既に切られていた、膝を屈し……。

「ぐぅぅ――!?」

「あれ……、僕がなんで……。いったい師匠――」

 はぁ……はぁ……「戦って、お弟子くん! どんな時も、例え死んだ後ですら戦えるようになるの、それが戦士だからっ!」


 そこに覆いかぶさられるのが見えた、男に無理やり剥かれようとしている。その言葉と、そして悲鳴、血を流す様子に驚愕。

 同じ位置の斬撃痕だった、だが戦いは待ってくれない「はぁ……はぁ……、え、ア、まさか――。まさかアナタは僕の傷を」

 自分の浅い傷を止めながら、必死に攻撃を受け流す。


 だが恐怖心とパニック。


 でもココで退いていては更に負担がかかるだろう事。きちんと戦わねばならない、それでも様子が気になって仕方ないんだ。


「そう……だよ、お弟子くん、攻撃は全てにおいて防御なりだ――」くぅう!?

 びりっ、びぃい!

 スキル、致死回避。このスキルは相手の致死を回避させる事ができる。ただし、自分がその半分を受ける羽目になるが。

 かなりまずいか、そろそろ足も抑えられそうだ。しかも傷がかなり深い、痛い、半分の致命傷は。

 だからこそ全力の魔法で焼いて――。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ