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「それで……、さっきの話だとねぇ、近くに良いフルーツの産地があるらしいよ、楽しみ。国境の近くだし食べに行こうか?」

「あの……、あぁ良いんですか、分かりました師匠。僕楽しみにしますっ」ふふふ……。

 私はフルーツは蜂蜜漬けに限るというと、弟子くんはナマで食べるという。信じられないねって笑い、ただ……「あのでも……、聞きたいんです師匠。国境で、それで人気無いのってどうなるんですか」

 その言葉にハテナ。あの顔の奴です、貼ってあったあの……。あぁ、どうやら手配書の事を言っているらしい、確かに妙に古いのが幾つかあったと。紙が貼ってあるって珍しいものね。

「あぁ、そう……、アレはどうだろうね……? 依頼人がまだ生きてるんだろうか、似顔絵まで書けたって事は」

 うん――。

 まぁだけど、終わってる可能性も高い。この世界で誰が生きて誰が死んでいるのかは正直定かではない。そんな物に自分がなる事のないよう願っている。弟子もそうならないように育てる。そして本さえあれば十分な私。

 無言で、そして時折耳が……。


「お弟子くん、人が来てるね。馬は意地悪するから開けた方が良いよ、落ちないでね」「はい師匠」

 無言で。次は魔物だ、だから私は待っているから。

―――――――――。

――――――。

「あっ……師匠、もしかして、魔物なんじゃ」「そう……、良いところかな、お弟子くん。50点だ。じゃあ頑張って」「もちろんです、任せて下さい!」

 すぐに走りだす弟子くん。たくさんの荷物を置いて、必死にまごまごしながら剣を取って。それはなかなかヤル気があってよろしい、視脳もなかなかで。

 私は本を読みながら待機だ。草笛拭いてる師匠。そして夕げの時間も。


「あぁ……、えと、できましたよ~師匠」「そう……、はい。じゃあいただきます――」

 あぁ……、あらそこそこ……――。これはまずまずだな、すごいなぁ~お弟子くんは。

 夕飯は食べるがお昼は抜く事が多い。一日2食は通常運行、最近では3食がやっと流行り出したと聞いた。

 だから弟子くんだけは3食、そして朝日と共に歩く。

 田舎の人間なら見飽きたような風景を進み、道の路肩に寝る。お休みと言って……。


「ふぅ……、ふぅ……――、今日は、見つからないように……」

 一人の男として、夜に向き合う時間。焚火を前に少しの炎をもらい、布を一枚一枚、こっそりと剥ぎ取っては。師匠が動かないのを確認して……。

「下着を探したかな?」「ひっ―――――!?」

――。

――――――――――。

「いや、あの……えとぉ……。決してそんなことはぁ……」

 洗濯は弟子の仕事だ、それは私の物も当然だと。とりあえずだが松明をかざした師匠。

 剣を放り投げる、そして挑発するのだよ、その青春真っ盛りな少年を。

「そう……、よしよし。お弟子くん、良い加減しっかりと上下を教えてやろう――」

 この方が気持ち良いのだと美少女になって知った。こんなに可愛いければムラムラするのは分かるよ、私でもそうだったから。だからこその師匠なんだよ。


「そう……、私に勝てたらエッチな事させてあげる……、好きにして良いよ。チャンスは何度でもあげるから」

 ね?

 この時の男の猛りようったらない。そうして好意から色々混じって変わって行くサマも。永遠に埋まらない溝、x+7。

 だがそれでもだ……何度でも何度でも立つ、勝つという信念を刻む。このオッパイの為に、そうしてこの間違いない美少女の為に。

 その83ものオッパイをわざとぶら下げられたから、少年は、「ほんとですか、ホントなんですか!? はぁ……はぁ……、いや……でも本当になんでも……僕の好きに」

 そうそう、その眼だよ、所詮はオスなんだ。君は可愛らしくて全然発達してない顔で年下だけども、きっとどす黒い「あぁでも……、僕はいらないです、僕……分からないので、何も分からないんです。あの……ごめんなさい――」


「そう……? あぁそうか……――。ふふ……ンふふ」まごまごして、まだまだ少年である。じゃあうん……どうしようかぁ、ちょっと遊「だ、だから僕は……本気のチュウ……したいです――!」

 震え、はち切れんばかりの棒立ちの少年は、「はぁ……っはぁ……っ、あの……、もしかしたら変わるかもって。こんなお姉さんなら……、チュウしたら変えられるかも、師匠ならきっと――」

「あぁ……えと――」「そして優しく撫でてくれて……一緒に昼寝したり、一緒に手を繋いで買い物行ったり、畑仕事もしたりして……、それでそれで……騎士になった時の家紋とかも一緒に考えたりもしましょう、あとはあとは、あとっ……!」

 うんうん……。うん――。

「でも、だけども、師匠らしく色々怒ったりもして欲しいかもです、命令したりして。だけど見捨てないで欲しいって……。僕が強くなるまでずっとずっと待ってて欲しいんだ、喜ばせてあげたいんですっ。いっぱい旅をして、その誓いとしてチュウはその時にして欲しいっ! それでそれで……ッ!」

 え、まだ続くの。チュウの出方遅くない? 前提文の方が長くな~い?

 え、あ、なんかオッパイ見せるより恥ずかしいの……。

 こんな可愛いのいるんだ、どうしよう……。

 ちょっと待って欲しいね。

 止まらないね、ちょっと待とうね。


 食べちゃいたい。


 アッ―――――――、いや、何言ってんの、こんな少年に。あぁでも2歳しか変わらない。あぁいや……、でも私も綺麗な身じゃん。

 え? いつからかって、聞くなって。聞くなってんじゃんよ―――。


「花とか……好きですか? 一緒に花畑に行きたいです、あとボクがもしお姉ちゃんとかお母さまって、そう間違っても笑って可愛くしてくれると嬉しい。でもでも……、そうだ、僕の師」「あぁいや……弟子くん、えぇとえぇと」言うんじゃなかったなぁ~。申し訳ないなぁ~。

 なんとなく断りたい……、やんわり説得したい。膝を折りそうになるが、顔は必死に整えておいた。一応聞き取って差し上げねば、えぇ……――。


「ふぅーー………。  えと……、そ。それだけかな? そうなんだ。チュ、ちぅね――。まぁ良いかな、じゃあかかって来なさい」

「良いんですか!? 本気で本気のチュウを……―してもらえるんですかッ……―!?」「ハ、え」「本気の本気の、気持ちの籠ってる、師匠みたいな大人び過ぎたお姉さ」「あぁもう五月蠅い! 早く来なさいなッ――!」

 だが、こんな時にもお弟子くんはもそもそするのだ、木の棒へと武器変しようとする。

 良い感じの長さとか良いよ……早く早くぅ……なんかムズムズするから早くぅゥ……。もう真剣で良いんだよ君はさぁ――!


「えぇ……、でも怖くて向けられません、これからチュウする人には……!」

 言い方―――。

 丁度良い長さの木の棒を払う弟子くん。私も拾った。キミ程度は良いんだけれども、それでもまぁそうかと――。

「じゃ、じゃあ、 チュウさせてもらいます――」

 掛け声――構え――唇と震え――ッッ。やだもぅ……。


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