覚悟
だらしなさの影が私を呼ぶ。
「明日でいい」と、甘い声で囁く。
ああ、またか。
逃げたかった。
鏡に映る不甲斐なさに
俯くたび、
胸に疼く罪悪感が
深く、重く、私を縛る。
けれど、知っている。
この影に飲まれては、
真の光は掴めない。
裏切るな、と、もう一人の自分が叫ぶ。
誰かのせいにはしない。
過去の自分を許すように
不完全なこの手で、
新しい自分を書き換える。
葛藤の嵐が吹いても、
この心は折れない。
「やってやる」と、
静かに、深く、
誓いを立てる。
一歩、また一歩。
泥濘の中でも
この足跡は、
自分を裏切らない証となる。
宝は、ここにある。
揺るぎない、
自己信頼の覚悟。
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