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エッセイアラカルト

パチンコ屋の近くを自転車で走っていたら、パチンコ玉がひとつ落ちていて、転びそうになった話

作者: 降井田むさし

パチンコ屋の近くを自転車で走っていた。


そしたら、パチンコ玉がひとつ落ちていた。


そして、転びそうになった。


そんな話を、自作自演インタビュー方式で書いてゆく。






●なにか、危険に遭遇したとか。


◎はい、道端のパチンコ玉を、自転車で踏みそうになったんです。パチンコ玉って、道に落ちているものなんですね。



●どんな状況だったか、詳しく教えてください。


◎はい、朝9時頃でしたかね。遠くの街まで、自転車で出掛けたんです。そこに行くまでに、パチンコ屋さんの前を通りました。



●そこに、パチンコ玉が落ちていた訳ですね。


◎そうです。まあ、普通の脳で走っていたら、簡単に避けられるんですけど。50m先くらいの段階で、気付くと思うんですけど。



●何か、悩み事でもあったんですか。恋で悩んでいたとか。


◎恋ではないです。まあ、自転車を漕いで悩んでいましたけど。



●そういうのいいので、話を進めてください。


◎すみません。悩んでいたというか、興味を示していたというか。そんな感じです。



●新しいつけ麺屋さんが、オープンしていたとか。新しいディスカウントストアが、オープンしていたとか。そんな感じですか。


◎違いますね。パチンコ屋って、こんな朝早くでも混んでるんだな。そう思いながら、走っていただけです。



●それで、パチンコ屋の前のパチンコ玉に、気付くのが遅れたと。


◎それが、前ではなかったんですよ。パチンコ屋の前なら、そんなに考え込んでない段階ですから。



●パチンコ屋の少し先に、パチンコ玉が落ちていた。そういうことですか。


◎そうです。パチンコ玉が落ちていても不思議じゃないエリアから、ややオーバーした場所でした。



●どのくらいのスピードで、走っていたんですか。


◎全体的には、フルスピードな時が多かったですけど。その時は、パチンコ屋の混み具合に気を取られて、ややスピードは落ちていました。



●ペースと思考力が落ちていたところに、パチンコ玉が落ちていたと。


◎そうですけど。まあ、たまたま普通スピードになってしまった時だったので、良かったです。フルスロットルの時だったら、危なかったですよね。パチスロだけに。



●そういうの、本当に要りませんので。ちなみに、フルスロットルはアクセルペダルを、ベタ踏みにすることなので、自転車だと違うかと思いますよ。


◎そうなんですね。そういう間違いをしがちなので。これからは『上手いこと言うアクセル』を、ベタ踏みするのは、やめようと思います。



●最後に、何か言いたいことはありますか。誰に対してでも、いいので。


◎このインタビューを書物に載せるとき、改行には気を付けていただきたいです。



●それは、どういうことですか。


◎尻まで来た文章は、強制的に次の行の頭に行きます。その時に、卑猥なものが頭に現れてしまうということです。



●『パ』が尻に来ることを、阻止してほしいということですね。


◎はい。ニュアンスの改ざんも、やむを得ないということです。こういう場合は、改ざんには、ならないですかね。



●それぐらいなら、大丈夫でしょう。今日は、ありがとうございました。


◎ありがとうございました。

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