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ALL YOU NEED IS HELL  作者: 危山一八
9/12

EPISODE VIII ALL YOU NEED IS ENDLESS

挿絵(By みてみん)




8月17日 木曜日──────


 事務所の窓際で、ユーコはスマホを凝視していた。ディスプレイに映し出された天気予報は、いかにも今日という日を象徴しているかのようだった。曇りのち雨、最高気温29.7℃。


「あっづい。もう、溶けそう」


 ユーコは、まるで砂漠に迷い込んだ旅人のように、そう呟いた。汗だくの顔には、焦燥感が滲み出ている。


「エアコン修理業者が来るのは明日ですよ」 


 片田の声は、この灼熱地獄がまだまだ続くというだけのバッドニュースだ。ユーコは、冷蔵庫へと足を運ぶ。冷気が肌を掠め、わずかに意識が覚める。開けられた冷凍庫の中には、青い袋に入ったアイスが鎮座していた。その姿は、まるで砂漠のオアシスに現れた幻影のようだった。


「ア、アイス〜」


「そんなにアイスばっかり食べてたら、お腹壊しますよ?」


「ゴリゴリくんを食べなきゃ、SAN値が0になって正気を保ってられないの」


 ユーコは、砂漠のオアシスにたどり着いた旅人のように、アイスを貪り食っていた。サーモンピンクの舌が、凍てつく甘味に絡みつく。その様子を、片田は冷ややかに見つめる。額に浮かぶ汗が、彼女の苛立ちを物語っていた。


「こんちわーヤマネコでーす」


 配達員の陽気な声が、静寂を破る。


「片田さんお願いしまーす」


「私は仕事をしています。ユーコさんはアイスを食べているでしょう?」


 片田は、ノートPCから顔を上げ、ユーコを睨みつけた。


「ちっ、はーい」


 殺気に満ちた視線に、ユーコは舌打ちをし、食べかけのアイスを持って玄関に向かう。


「こちらにサインをお願いします」


「はい、ありがとうございます」


 ユーコの手には、見慣れない段ボール箱。送り主も、中身も不明だ。


「私、最近何も買ってないんだけど。あんた、何か頼んだの?」


「知りませんよ」


 片田は、再びPCに顔を埋めた。ユーコは、段ボール箱を雑に開ける。中に入っていたのは、手のひらサイズの金属製の箱だ。


「何これ?」


 不気味な箱。それは、二人の日常に、奇妙な影を落とした。


「鉄のルービックキューブ?」


「またそんなもの買ったんですか?」


「違う、違う、私、こんなん買ってないし」 


 片田は、ユーコが持つ箱をチラッと一瞥すると何事もなかった様にノートPCに視線を戻した。


「あ、あれ?」


 ユーコが、その箱を雑にいじっていると、箱に刻まれた幾何学模様が動き出し、三角形の模様がボタンのようにせりあがった。


「え、ええ?何これ?」


 ユーコは一瞬考えたが、とりあえずその競り上がった三角形を元に戻そうと、指でくるりと回して元の位置にはめ直した。その刹那、事務所内が暗闇に包まれ、まるで現実ではなく異空間の中に入り込んだ。


「箱の封印を解いたのはお前か?よかろう、痛みの世界へ案内しよう」


 どこからともなく、不気味な声が響いた。ユーコと片田は、息を潜め、周囲を警戒する。影一つないはずの事務所内で、その声はますます大きくなり、二人の鼓膜を打ち震わせる。


「あるものには悪魔、あるものには天使、お前に至上の快楽を与えよう」


 ユーコはその声に、背筋を凍らせた。背後から、生暖かい吐息が感じられたような気がしたのだ。振り向くと、そこには想像を絶する男の姿があった。スキンヘッドに真っ白な顔、無数の針が刺さった黒いレザースーツ。まるで悪夢から抜け出したような、不気味な男。ユーコは思わず片田に視線を投げかけた。片田は、ディスプレイが真っ暗になったノートPCから顔を上げ、左手を男の方へゆっくりと差し出した。


「さあ、恐れるな、私と来るがいい」


 怪しい男が悦に入りながらユーコに促す。

片田の左腕が、レールキャノン砲へ変形して、男が眩い光に包まれた。



8月17日 木曜日 ──────


 事務所の窓際で、ユーコはスマホを凝視していた。ディスプレイに映し出された天気予報は、いかにも今日という日を象徴しているかのようだった。曇りのち雨、最高気温29.7℃。


「あっづい。もう、溶けそう」


 ユーコは、まるで砂漠に迷い込んだ旅人のように、そう呟いた。汗だくの顔には、焦燥感が滲み出ている。


「エアコン修理業者が来るのは明日ですよ」 


 片田の声は、この灼熱地獄がまだまだ続くというだけのバッドニュースだ。ユーコは、冷蔵庫へと足を運ぶ。冷気が肌を掠め、わずかに意識が覚める。開けられた冷凍庫の中には、青い袋に入ったアイスが鎮座していた。その姿は、まるで砂漠のオアシスに現れた幻影のようだった。


「ア、アイス〜」


「そんなにアイスばっかり食べてたら、お腹壊しますよ?」


「ゴリゴリくんを食べなきゃ、SAN値が0になって正気を保ってられないの」


 ユーコは、砂漠のオアシスにたどり着いた旅人のように、アイスを貪り食っていた。サーモンピンクの舌が、凍てつく甘味に絡みつく。その様子を、片田は冷ややかに見つめる。額に浮かぶ汗が、彼女の苛立ちを物語っていた。


「こんちわーヤマネコでーす」


 配達員の陽気な声が、静寂を破る。


「片田さんお願いしまーす」


「私は仕事をしています。ユーコさんは、アイス食べてるだけでしょ?」


 片田は、ノートPCから顔を上げ、ユーコを睨みつけた。


「ちっ、はーい」


 殺気に満ちた視線に、ユーコは舌打ちをし、食べかけのアイスを持って玄関に向かう。


「こちらにサインをお願いします」


「はい、ありがとうございます」


 ユーコの手には、見慣れない段ボール箱。送り主も、中身も不明だ。


「私、最近何も買ってないんだけど。あんた、何か頼んだの?」


「知りませんよ」


 片田は、再びパソコンに顔を埋めた。ユーコは、段ボール箱を雑に開ける。中に入っていたのは、手のひらサイズの金属製の箱だ。


「何これ?」


 不気味な箱。それは、二人の日常に、奇妙な影を落とした。ユーコは、ゴリゴリくんが当たっていないか確認してから、食べ終えた棒をひょいとゴミ箱に投げ捨てた。


「鉄のルービックキューブ?」


「またそんなもの買ったんですか?」


「違う、違う、私、こんなん買ってないし」 


 片田は、ユーコが持つ箱をチラッと一瞥すると何事もなかった様にノートPCに視線を戻した。


「あ、あれ?」


 ユーコが、その箱を雑にいじっていると、箱に刻まれた幾何学模様が動き出し、三角形の模様がボタンのようにせりあがった。微細な違和感が、彼女の指先を通過した。


「え、ええ?何これ?」


 ユーコは一瞬考えたが、とりあえずその競り上がった三角形を元に戻そうと、指でくるりと回して元の位置にはめ直した。その刹那、事務所内が暗闇に包まれ、まるで現実ではなく異空間の中に入り込んだ。


「箱の封印を解いたのはお前か?よかろう、痛みの世界へ案内しよう」


 どこからともなく、不気味な声が響いた。ユーコと片田は、息を潜め、周囲を警戒する。影一つないはずの事務所内で、その声はますます大きくなり、二人の鼓膜を打ち震わせる。


「あるものには悪魔、あるものには天使、お前に至上の快楽を与えよう」


 ユーコはその声に、背筋を凍らせた。背後から、生暖かい吐息が感じられたような気がしたのだ。振り向くと、そこには想像を絶する男の姿があった。スキンヘッドに真っ白な顔、無数の針が刺さった黒いレザースーツ。まるで悪夢から抜け出したような、不気味な男。ユーコは思わず片田に視線を投げかけた。片田は、ディスプレイが真っ暗になったノートPCから顔を上げ、左手を男の方へゆっくりと差し出した。


「さあ、恐れるな、私と来るがいい」


 怪しい男が悦に入りながらユーコに促す。

片田の左腕が、レールキャノン砲へ変形して、男が眩い光に包まれた。



8月17日 木曜日──────


 事務所の窓際で、ユーコはスマホを凝視していた。ディスプレイに映し出された天気予報は、いかにも今日という日を象徴しているかのようだった。曇りのち雨、最高気温29.6℃。


「あっづい。もう、溶けそう」


 ユーコは、まるで砂漠に迷い込んだ旅人のように、そう呟いた。汗だくの顔には、焦燥感が滲み出ている。


「エアコン修理業者が来るのは明日ですよ」 


 片田の声は、この灼熱地獄がまだまだ続くというだけのバッドニュースだ。ユーコは、冷蔵庫へと足を運ぶ。冷気が肌を掠め、わずかに意識が覚める。開けられた冷凍庫の中には、青い袋に入ったアイスが鎮座していた。その姿は、まるで砂漠のオアシスに現れた幻影のようだった。


「ア、アイス〜」


「そんなにアイスばっかり食べてたら、お腹壊しますよ?」


「ゴリゴリくんを食べなきゃ、SAN値が0になって正気を保ってられないの」


 ユーコは、砂漠のオアシスにたどり着いた旅人のように、アイスを貪り食っていた。サーモンピンクの舌が、凍てつく甘味に絡みつく。その様子を、片田は冷ややかに見つめる。額に浮かぶ汗が、彼女の苛立ちを物語っていた。


「こんちわーヤマネコでーす」


 配達員の陽気な声が、静寂を破る。


「片田さんお願いしまーす」


「私は仕事をしています。ユーコさんは、アイス食べてるだけでしょ?」


 片田は、ノートPCから顔を上げ、ユーコを睨みつけた。


「ちっ、はーい」


 殺気に満ちた視線に、ユーコは舌打ちをし、食べかけのアイスを持って玄関に向かう。


「こちらにサインをお願いします、あ、ペンどうぞ」


「はい、ありがとうございます」


 ユーコの手には、見慣れない段ボール箱。送り主も、中身も不明だ。


「私、最近何も買ってないんだけど。あんた、何か頼んだの?」


「知りませんよ」


 片田は、再びPCに顔を埋めた。ユーコは、段ボール箱を雑に開ける。中に入っていたのは、手のひらサイズの金属製の箱だ。


「何これ?」


 不気味な箱。それは、二人の日常に、奇妙な影を落とした。ユーコは、ゴリゴリくんが当たっていないか確認してから、食べ終えた棒をひょいとゴミ箱に投げ捨てた。


「鉄のルービックキューブ?」


「またそんなもの買ったんですか?」


「違う、違う、私、こんなん買ってないし」 


 片田は、ユーコが持つ箱をチラッと一瞥すると何事もなかった様にノートPCに視線を戻した。


「あ、あれ?」


 ユーコが、その箱を雑にいじっていると、箱に刻まれた幾何学模様が動き出し、三角形の模様がボタンのようにせりあがった。微細な違和感が、彼女の指先を通過した。


「え、ええ?何これ?」


 ユーコは逡巡した、不思議な違和感が脳裏を掠めたからだ。とりあえずその競り上がった三角形を元に戻そうと、指でくるりと回して元の位置にはめ直した。その刹那、事務所内が暗闇に包まれ、まるで現実ではなく異空間の中に入り込んだ。


「箱の封印を解いたのはお前か?よかろう、痛みの世界へ案内しよう」


 どこからともなく、不気味な声が響いた。ユーコと片田は、息を潜め、周囲を警戒する。影一つないはずの事務所内で、その声はますます大きくなり、二人の鼓膜を打ち震わせる。


「あるものには悪魔、あるものには天使、お前に至上の快楽を与えよう」


 ユーコはその声に、背筋を凍らせた。背後から、生暖かい吐息が感じられたような気がしたのだ。振り向くと、そこには想像を絶する男の姿があった。スキンヘッドに真っ白な顔、無数の針が刺さった黒いレザースーツ。まるで悪夢から抜け出したような、不気味な男。ユーコは思わず片田に視線を投げかけた。片田は、ディスプレイが真っ暗になったノートPCから顔を上げ、左手を男の方へゆっくりと差し出した。


「さあ、恐れるな、私と来るがいい」


 怪しい男が悦に入りながらユーコに促す。

片田の左腕が、レールキャノン砲へ変形して、男が眩い光に包まれた。



8月17日 木曜日──────


 事務所の窓際で、ユーコはスマホを凝視していた。ディスプレイに映し出された天気予報は、いかにも今日という日を象徴しているかのようだった。曇りのち雨、最高気温29.7℃。


「あっづい。もう、溶けそう」


 ユーコは、まるで砂漠に迷い込んだ旅人のように、そう呟いた。汗だくの顔には、焦燥感が滲み出ている。


「エアコン修理業者が来るのは午後ですよ」 


「マジ、早く来ないかな、昼まで持たなーい」


 片田の問いに、暑さへの嫌悪感を露わに返答したユーコは、冷蔵庫へと足を運ぶ。冷気が肌を掠め、わずかに意識が覚める。開けられた冷凍庫の中には、青い袋に入ったアイスが鎮座していた。その姿は、まるで砂漠のオアシスに現れた幻影のようだった。


「ア、アイス〜」


「そんなにアイスばっかり食べてたら、お腹壊しますよ?」


「ゴリゴリくんを食べなきゃ、SAN値が0になって正気を保ってられないの」


 ユーコは、砂漠のオアシスにたどり着いた旅人のように、アイスを貪り食っていた。サーモンピンクの舌が、凍てつく甘味に絡みつく。その様子を、片田は冷ややかに見つめる。額に浮かぶ汗が、彼女の苛立ちを物語っていた。


「こんちわーヤマネコでーす」


 配達員の陽気な声が、静寂を破る。


「片田さんお願いしまーす」


「私は仕事をしています。ユーコさんは、アイス食べてるだけでしょ?」


 片田は、ノートPCから顔を上げ、ユーコを睨みつけた。


「ちっ、はーい」


 殺気に満ちた視線に、ユーコは舌打ちをし、食べかけのアイスを持って玄関に向かう。


「こちらにサインをお願いします、あ、ペンどうぞ」


「はい、ありがとうございます」


 ユーコの手には、見慣れない段ボール箱。送り主も、中身も不明だ。


「私、最近何も買ってないんだけど。あんた、何か頼んだの?」


「知りませんよ」


 片田は、再びPCに顔を埋めた。ユーコは、段ボール箱を雑に開ける。中に入っていたのは、手のひらサイズの金属製の箱。


「何これ?」


 不気味な箱。それは、二人の日常に、奇妙な影を落とした。ユーコは、ゴリゴリくんが当たっていないか確認してから、食べ終えた棒をひょいとゴミ箱に投げ捨てた。


「鉄のルービックキューブ?」


「またそんなもの買ったんですか?」


「違う、違う、私、こんなん買ってないし」 


 片田は、ユーコが持つ箱をチラッと一瞥すると何事もなかった様にノートPCに視線を戻した。


「あ、あれ?」


 ユーコが、その箱を雑にいじっていると、箱に刻まれた幾何学模様が動き出し、三角形の模様がボタンのようにせりあがった。微細な違和感が、彼女の指先を通過した。


「え、ええ?何これ?」


 ユーコは逡巡した、不思議な違和感が脳裏を掠めたからだ。とりあえずその競り上がった三角形を元に戻そうと、指でくるりと回して元の位置にはめ直した。その刹那、事務所内が暗闇に包まれ、まるで現実ではなく異空間の中に入り込んだ。


「箱の封印を解いたのはお前か?よかろう、痛みの世界へ案内しよう」


 どこからともなく、不気味な声が響いた。ユーコと片田は、息を潜め、周囲を警戒する。影一つないはずの事務所内で、その声はますます大きくなり、二人の鼓膜を打ち震わせる。


「あるものには悪魔、あるものには天使、お前に至上の快楽を与えよう」


 ユーコはその声に、異様な既視感を感じた。背後から、生暖かい吐息が感じられたような気がしたのだ。振り向くと、そこには想像を絶する男の姿があった。スキンヘッドに真っ白な顔、無数の針が刺さった黒いレザースーツ。まるで悪夢から抜け出したような、不気味な男。ユーコは思わず片田に視線を投げかけた。片田は、ディスプレイが真っ暗になったノートPCから顔を上げ、左手を男の方へゆっくりと差し出した。


「さあ、恐れるな、私と来るがいい」


 怪しい男が悦に入りながらユーコに促す。

片田の左腕が、レールキャノン砲へ変形して、男が眩い光に包まれた。



8月17日 木曜日──────


 事務所の窓際で、ユーコはスマホを凝視していた。ディスプレイに映し出された天気予報は、いかにも今日という日を象徴しているかのようだった。曇りのち雨、最高気温29.5℃。


「あっづい。もう、溶けそう」


 ユーコは、まるで砂漠に迷い込んだ旅人のように、そう呟いた。汗だくの顔には、焦燥感が滲み出ている。片田の声は、どこか他人事のように聞こえる。


「エアコン修理業者が来るのは午後ですよ」 


「マジ、早く来ないかな、昼まで持たなーい」


 片田の問いに、暑さへの嫌悪感を露わに返答したユーコは、冷蔵庫へと足を運ぶ。冷気が肌を掠め、わずかに意識が覚める。開けられた冷凍庫の中には、青い袋に入ったアイスが鎮座していた。その姿は、まるで砂漠のオアシスに現れた幻影のようだった。


「ア、アイス〜」


「そんなにアイスばっかり食べてたら、お腹壊しますよ?」


「ゴリゴリくんを食べなきゃ、SAN値が0になって正気を保ってられないの」


 ユーコは、砂漠のオアシスにたどり着いた旅人のように、アイスを貪り食っていた。サーモンピンクの舌が、凍てつく甘味に絡みつく。その様子を、片田は冷ややかに見つめる。額に浮かぶ汗が、彼女の苛立ちを物語っていた。


「こんちわーヤマネコでーす」


 配達員の陽気な声が、静寂を破る。


「片田さんお願いしまーす」


「私は仕事をしています。ユーコさんは、アイス食べてるだけでしょ?」


 片田は、ノートPCから顔を上げ、ユーコを睨みつけた。


「ちっ、はーい」


 殺気に満ちた視線に、ユーコは舌打ちをし、食べかけのアイスを持って玄関に向かう。


「こちらにサインをお願いします、あ、ペンどうぞ」


「はい、ありがとうございます」


 ユーコの手には、見慣れない段ボール箱。送り主も、中身も不明だ。


「私、最近、何も買ってないんだけど。あんた、何か頼んだの?」


「知りませんよ。また武器屋から、何か注文したんじゃないですか?」


 片田は、再びPCに顔を埋めた。ユーコは、段ボール箱を雑に開ける。中に入っていたのは、手のひらサイズの金属製の箱。


「何これ?」


 不気味な箱。それは、二人の日常に、奇妙な影を落とした。ユーコはその箱を、段ボール箱に戻すと、棚の上にひょいと置いた。そして、棒菓子の当たりの文字を探した。そして、見つけた瞬間、子供のように無邪気な笑みを浮かべた。


「やったー!当たった、当たった、もう一本!」


 そう叫びながら、空になった包装紙を丸めて、ゴミ箱に投げ込んだ。ユーコは、出かける支度を始めると、片田に声をかけた。


「ちょっとそこまで。何かいる?」


「え、じゃあ、私もアイス……」


 と、片田は少し照れながら答えた。ユーコは、不敵な笑みを浮かべながら、部屋を出て行った。その瞬間、部屋に静寂が戻り、段ボール箱だけが、何かを訴えているように見えた。


 片田は、ユーコが棚の上に置いた段ボール箱が気になりノートPCの作業を一旦止めて、箱をひょいと降ろすと、机の上に置いて中身を確認する。


「何これ?」


 片田が箱から取り出したのは、手のひらサイズの四角い立方体の形状をした、金属でできた箱だった。


「鉄のルービックキューブ?」


 片田は、異様な既視感を感じた。


「こうかな」


 片田がその箱をいじっていると、箱に刻まれた幾何学模様が動き出し、三角形の模様がボタンのようにせりあがった。


「ん、ボタン?」


 片田は、そのボタンから感じる異様な既視感に困惑したが、とりあえずその競り上がった三角形を元に戻そうと指でくるりと回して元の位置にはめ直した。その刹那、事務所内が暗闇に包まれ、まるで現実ではなく異空間の中に入り込んだ。


「箱の封印を解いたのはお前か?よかろう、痛みの世界へ案内しよう」


 片田は逡巡した、不思議な違和感が脳裏を掠めたからだ。とりあえずその競り上がった三角形を元に戻そうと、指でくるりと回して元の位置にはめ直した。その刹那、事務所内が暗闇に包まれ、まるで現実ではなく異空間の中に入り込んだ。


「箱の封印を解いたのはお前か?よかろう、痛みの世界へ案内しよう」


 どこからともなく、不気味な声が響いた。片田は、息を潜め、周囲を警戒する。影一つないはずの事務所内で、その声はますます大きくなり、彼女の鼓膜を打ち震わせる。


「あるものには悪魔、あるものには天使、お前に至上の快楽を与えよう」


 片田はその声に、異様な既視感を感じた。背後から、生暖かい吐息が感じられたような気がしたのだ。振り向くと、そこには想像を絶する男の姿があった。スキンヘッドに真っ白な顔、無数の針が刺さった黒いレザースーツ。まるで悪夢から抜け出したような、不気味な男。片田は、ディスプレイが真っ暗になったノートPCから顔を上げ、左手を男の方へゆっくりと差し出した。


「さあ、恐れるな、私と来るがいい」


 怪しい男が悦に入りながら片田に促す。

彼女の左腕が、レールキャノン砲へ変形して、男が眩い光に包まれた。



8月17日 木曜日──────


 事務所の窓際で、ユーコはスマホを凝視していた。ディスプレイに映し出された天気予報は、いかにも今日という日を象徴しているかのようだった。曇りのち雨、最高気温29.6℃。


「あっづい。もう、溶けそう」


 ユーコは、まるで砂漠に迷い込んだ旅人のように、そう呟いた。汗だくの顔には、焦燥感が滲み出ている。片田の声は、どこか他人事のように聞こえる。


「エアコン修理業者が来るのは午後ですよ」 


「マジ、早く来ないかな、昼まで持たなーい」


 片田の問いに、暑さへの嫌悪感を露わに返答したユーコは、冷蔵庫へと足を運ぶ。冷気が肌を掠め、わずかに意識が覚める。開けられた冷凍庫の中には、青い袋に入ったアイスが鎮座していた。その姿は、まるで砂漠のオアシスに現れた幻影のようだった。


「ア、アイス〜」


「そんなにアイスばっかり食べてたら、お腹壊しますよ?」


「ゴリゴリくんを食べなきゃ、SAN値が0になって正気を保ってられないの」


 ユーコは、砂漠のオアシスにたどり着いた旅人のように、アイスを貪り食っていた。サーモンピンクの舌が、凍てつく甘味に絡みつく。その様子を、片田は冷ややかに見つめる。額に浮かぶ汗が、彼女の苛立ちを物語っていた。


「こんちわーヤマネコでーす」


 配達員の陽気な声が、静寂を破る。


「片田さんお願いしまーす」


「私は仕事をしています。ユーコさんは、アイス食べてるだけでしょ?」


 片田は、ノートPCから顔を上げ、ユーコを睨みつけた。


「ちっ、はーい」


 殺気に満ちた視線に、ユーコは舌打ちをし、食べかけのアイスを持って玄関に向かう。


「こちらにサインをお願いします、あ、ペンどうぞ」


「はい、ありがとうございます」


 ユーコの手には、見慣れない段ボール箱。送り主も、中身も不明だ。


「私、最近、何も買ってないんだけど。あんた、何か頼んだの?」


「知りませんよ。また武器屋から、何か注文したんじゃないですか?」


 片田は、この会話に異様な既視感を感じたが、再びPCに顔を埋めた。ユーコは、段ボール箱を雑に開ける。中に入っていたのは、手のひらサイズの金属製の箱。


「何これ?」


 不気味な箱。それは、二人の日常に、奇妙な影を落とした。ユーコはその箱を、段ボール箱に戻すと、棚の上にひょいと置いた。そして、棒菓子の当たりの文字を探し、当たりの文字を見つけた瞬間、子供のように無邪気な笑みを浮かべた。


「やったー!当たった、当たった、もう一本!」


 そう叫びながら、空になった包装紙を丸めて、ゴミ箱に投げ込んだ。ユーコは、出かける支度を始めると、片田に声をかけた。


「ちょっとそこまで。何かいる?」


「え、じゃあ、私もアイス……」


 と、片田は少し照れながら答えた。ユーコは、不敵な笑みを浮かべながら、部屋を出て行った。その瞬間、部屋に静寂が戻り、段ボール箱だけが、何かを訴えているように見えた。


 片田は、ユーコが棚の上に置いた箱が気になりノートPCの作業を一旦止めて、箱をひょいと降ろすと、机の上に置いて中身を確認する。


「何これ?」


 片田が箱から取り出したのは、手のひらサイズの四角い立方体の形状をした、金属でできた箱だった。


「鉄のルービックキューブ?」


 片田は、異様な既視感を感じた。


「こうかな」


 片田がその箱をいじっていると、箱に刻まれた幾何学模様が動き出し、三角形の模様がボタンのようにせりあがった。


「ん、ボタン?」


 片田は、そのボタンから感じる異様な既視感に困惑したが、とりあえずその競り上がった三角形を元に戻そうと指でくるりと回して元の位置にはめ直した。その刹那、事務所内が暗闇に包まれ、まるで現実ではなく異空間の中に入り込んだ。


「箱の封印を解いたのはお前か?よかろう、痛みの世界へ案内しよう」


 片田は逡巡した、不思議な違和感が脳裏を掠めたからだ。とりあえずその競り上がった三角形を元に戻そうと、指でくるりと回して元の位置にはめ直した。その刹那、事務所内が暗闇に包まれ、まるで現実ではなく異空間の中に入り込んだ。


「箱の封印を解いたのはお前か?よかろう、痛みの世界へ案内しよう」


 どこからともなく、不気味な声が響いた。片田は、息を潜め、周囲を警戒する。影一つないはずの事務所内で、その声はますます大きくなり、彼女の鼓膜を打ち震わせる。


「あるものには悪魔、あるものには天使、お前に至上の快楽を与えよう」


 片田はその声に、異様な既視感を感じた。背後から、生暖かい吐息が感じられたような気がしたのだ。振り向くと、そこには想像を絶する男の姿があった。スキンヘッドに真っ白な顔、無数の針が刺さった黒いレザースーツ。まるで悪夢から抜け出したような、不気味な男。片田は、ディスプレイが真っ暗になったノートPCから顔を上げ、左手を男の方へゆっくりと差し出した。


「さあ、恐れるな、私と来るがいい」


 怪しい男が悦に入りながら片田に促す。

彼女の左腕が、レールキャノン砲へ変形して、男が眩い光に包まれた。



8月17日 木曜日──────


 事務所の窓際で、ユーコはスマホを凝視していた。ディスプレイに映し出された天気予報は、いかにも今日という日を象徴しているかのようだった。曇りのち雨、最高気温29.6℃。


「あっづい。もう、溶けそう」


 ユーコは、まるで砂漠に迷い込んだ旅人のように、そう呟いた。汗だくの顔には、焦燥感が滲み出ている。片田の声は、どこか他人事のように聞こえる。


「エアコン修理業者が来るのは午後ですよ」 


「マジ、早く来ないかな、昼まで持たなーい」


 片田の問いに、暑さへの嫌悪感を露わに返答したユーコは、冷蔵庫へと足を運ぶ。冷気が肌を掠め、わずかに意識が覚める。開けられた冷凍庫の中には、青い袋に入ったアイスが鎮座していた。その姿は、まるで砂漠のオアシスに現れた幻影のようだった。


「ア、アイス〜」


「そんなにアイスばっかり食べてたら、お腹壊しますよ?」


「ゴリゴリくんを食べなきゃ、SAN値が0になって正気を保ってられないの」


 ユーコは、砂漠のオアシスにたどり着いた旅人のように、アイスを貪り食っていた。サーモンピンクの舌が、凍てつく甘味に絡みつく。その様子を、片田は冷ややかに見つめる。額に浮かぶ汗が、彼女の苛立ちを物語っていた。


「こんちわーヤマネコでーす」


 配達員の陽気な声が、静寂を破る。


「片田さんお願いしまーす」


「私は仕事をしています。ユーコさんは、アイス食べてるだけでしょ?」


 片田は、ノートPCから顔を上げ、ユーコを睨みつけた。


「ちっ、はーい」


 殺気に満ちた視線に、ユーコは舌打ちをし、食べかけのアイスを持って玄関に向かう。


「こちらにサインをお願いします、あ、ペンどうぞ」


「送り主は?」


「えっと……書いてないですね、すいません」


「じゃあ、受け取れないです、持って返って下さい」


 ユーコがそう言って、配達員を追い返そうとしたその時、


「もう、どうせユーコさんが酔っ払って何か注文したんでしょ?ヤマネコさん困ってるじゃないですか?サインしてあげて下さいよ」


 片田の助言に渋々応じたユーコの手には、見慣れない段ボール箱。送り主も、中身も不明だ。


「私、最近、何も買ってないんだけど。気持ち悪いし受け取りたくなかったんだけど、あんた、何か頼んだの?」


「知りませんよ。また武器屋から、何か注文したんじゃないですか?」


 片田は、不機嫌に唇を尖らせたユーコを無視して、再びPCに顔を埋めた。ユーコは、段ボール箱の中身も確認せずに、棚の上にひょいと置いた。そして、棒菓子の当たりの文字を探し、当たりの文字を見つけた瞬間、子供のように無邪気な笑みを浮かべた。


「やったー!当たった、当たった、もう一本!」


 そう叫びながら、空になった包装紙を丸めて、ゴミ箱に投げ込んだ。ユーコは、出かける支度を始めると、片田に声をかけた。


「ちょっとそこまで。何かいる?」


「え、じゃあ、私もアイス……」


 と、片田は少し照れながら答えた。ユーコは、不敵な笑みを浮かべながら、部屋を出て行った。その瞬間、部屋に静寂が戻り、段ボール箱だけが、何かを訴えているように見えた。


 片田は、ユーコが棚の上に置いた箱が気になりノートPCの作業を一旦止めて、箱をひょいと降ろすと、机の上に置いて中身を確認する。


「…これは」


 片田が箱から取り出したのは、手のひらサイズの四角い立方体の形状をした、金属製の箱だった。


「……この箱」


 片田は、異様な既視感を感じた。


「……こうだ」


 片田がその箱をいじっていると、箱に刻まれた幾何学模様が動き出し、三角形の模様がボタンのようにせりあがった。


「……このボタン」


 片田は、そのボタンから感じる異様な既視感に困惑したが、とりあえずその競り上がった三角形を元に戻そうと指でくるりと回して元の位置にはめ直した。その刹那、事務所内が暗闇に包まれ、まるで現実ではなく異空間の中に入り込んだ。


「箱の封印を解いたのはお前か?よかろう、痛みの世界へ案内しよう」


 片田は逡巡した、不思議な違和感が脳裏を掠めたからだ。とりあえずその競り上がった三角形を元に戻そうと、指でくるりと回して元の位置にはめ直した。その刹那、事務所内が暗闇に包まれ、まるで現実ではなく異空間の中に入り込んだ。


「箱の封印を解いたのはお前か?よかろう、痛みの世界へ案内しよう」


 どこからともなく、不気味な声が響いた。片田は、息を潜め、周囲を警戒する。影一つないはずの事務所内で、その声はますます大きくなり、彼女の鼓膜を打ち震わせる。


「あるものには悪魔、あるものには天使、お前に至上の快楽を与えよう」


 片田はその声に、異様な既視感を感じた。背後から、生暖かい吐息が感じられたような気がしたのだ。振り向くと、そこには想像を絶する男の姿があった。スキンヘッドに真っ白な顔、無数の針が刺さった黒いレザースーツ。まるで悪夢から抜け出したような、不気味な男。片田は、ディスプレイが真っ暗になったノートPCから顔を上げ、左手を男の方へゆっくりと差し出した。


「ちょ、待て、止めろ、それを私に向けるな!うわああああああ、止めろぉぉ」


 怪しい男の絶叫が事務所に響いた。彼女の左腕が、レールキャノン砲へ変形して、男が眩い光に包まれた。



8月17日 木曜日──────


 事務所の窓際で、ユーコはスマホを凝視していた。ディスプレイに映し出された天気予報は、いかにも今日という日を象徴しているかのようだった。曇りのち雨、最高気温29.8℃。


「あっづい。もう、溶けそう」


 ユーコは、まるで砂漠に迷い込んだ旅人のように、そう呟いた。汗だくの顔には、焦燥感が滲み出ている。片田の声は、どこか他人事のように聞こえる。


「エアコン修理業者が来るのは午後ですよ」 


「マジ、早く来ないかな、昼まで持たなーい」


 片田の問いに、暑さへの嫌悪感を露わに返答したユーコは、冷蔵庫へと足を運ぶ。冷気が肌を掠め、わずかに意識が覚める。開けられた冷凍庫の中には、青い袋に入ったアイスが鎮座していた。その姿は、まるで砂漠のオアシスに現れた幻影のようだった。


「ア、アイス〜」


「そんなにアイスばっかり食べてたら、お腹壊しますよ?」


「ゴリゴリくんを食べなきゃ、SAN値が0になって正気を保ってられないの」


 ユーコは、砂漠のオアシスにたどり着いた旅人のように、アイスを貪り食っていた。サーモンピンクの舌が、凍てつく甘味に絡みつく。その様子を、片田は冷ややかに見つめる。額に浮かぶ汗が、彼女の苛立ちを物語っていた。


「こんちわーヤマネコでーす」


 配達員の陽気な声が、静寂を破る。


「片田さんお願いしまーす」


「私は仕事をしています。ユーコさんは、アイス食べてるだけでしょ?」


 片田は、ノートPCから顔を上げ、ユーコを睨みつけた。


「ちっ、はーい」


 殺気に満ちた視線に、ユーコは舌打ちをし、食べかけのアイスを持って玄関に向かう。


「こちらにサインをお願いします、あ、ペンどうぞ」


「はい、ありがとうございます」


 ユーコの手には、見慣れない段ボール箱。送り主も、中身も不明だ。


「私、最近、何も買ってないんだけど。あんた、何か頼んだの?」


「私も知りません、それは……」


 片田は、何か言いかけたが言葉が喉から出てこなかった。ユーコは、段ボール箱の中身も確認せずに、棚の上にひょいと置いた。そして、棒菓子の当たりの文字を探し、当たりの文字を見つけた瞬間、子供のように無邪気な笑みを浮かべた。


「やったー!当たった、当たった、もう一本!」


 そう叫びながら、空になった包装紙を丸めて、ゴミ箱に投げ込んだ。ユーコは、出かける支度を始めると、片田に声をかけた。


「出てくるけど、何かいる?」


「じゃあ、私もアイスをお願いします!」


 ユーコの言葉に、片田は凛とした表情の下に何かを隠しているようだった。ユーコは、そんな片田の姿に少し戸惑いながらも、明るい笑顔で部屋を出て行った。静まり返った部屋に、段ボール箱だけが異様に存在感を放っていた。片田は、その箱に視線を落とすと、背筋が寒くなった。何かが、この箱に隠されているような気がした。


 片田は、ユーコが棚の上に置いた箱が気になりノートPCの作業を一旦止めて、少し考えた。得体の知れない悪い予感が脳裏を過ぎる。片田は、目を瞑りさらに熟慮した。


「 Ist das Wissen um das Unbekannte immer erstrebenswert? 」


イスト ダス ヴィッセン ウム ダス ウンベカンテ イマー エルストレーベンスヴェルト?


(未知なるものを知ることは、常に望ましいことだろうか?)


 とドイツ語で呟き、片田は額に浮かんだ汗を拭った。こんなことをしている場合ではない。そう自分に言い聞かせ、ノートPCの画面に視線を戻した。


 一方、ユーコはコンビニに向かう途中、ブルートゥースイヤホンから流れる音楽のリズムに合わせて、無意識に足を運んでいた。ふと、足元にあった小さな石に目が止まり、それを拾い上げる。その瞬間、彼女の碧い瞳が輝きを増した。


「ラプラスの悪魔には、私の自由意志を決める事は出来ない、か…..マルチバース、ね…」


 と呟くと、当たりのアイス棒を握りしめ、ニチャリと邪悪な笑みを浮かべた。その笑みは、ユーコの周りを通る通行人達に、不穏な恐怖を感じさせた。



──────

See you in the next hell?…

挿絵(By みてみん)

ED曲は、ミスターチルドレンのアルバム

「BOLERO 」です。してーっ!えっへぇっへっ!

挿入曲は、クリストファーヤングのHellraiserです。

是非読み終えたら聴いてみて下さい。

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