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微話  作者: 歌川 詩季
21/165

◇21◇しみ、へんな理屈[4コマ漫画つき]

 カレーうどんは、やばいです。

 魚、好きですか?

 

 骨や、内蔵があって食べにくいから、焼き魚は好きじゃないってひともいますね。

 いまは、缶詰とかでも、骨まで食べられるやつとかけっこうあるので。とても、ありがたいんです。


 だけど、生魚の切り身のほうが好き、ってひとも多いでしょう。やっぱり、骨もなくて食べやすいもん。

 とはいえ、生ぐさいのが苦手で。むしろ、焼き魚のほうを好むかたもいるようです。

 それでも、生魚の切り身は、ちょっとしたご馳走(ちそう)感があるのでは? うきうき。


 個人的には、白身魚に柚子胡椒(ゆずこしょう)が好きなのですけどね。魚の(あぶら)(うま)みがわかります!

 塩——藻塩(もしお)やフレイヴァー・ソルトも——って、テもありますが。

 やっぱり、王道はお醤油(しょうゆ)ですか!

 味噌文化の地方にある「たまり醤油」も、濃厚でいいなあ。

 白いお米を、黒く染めながらいただくのが。もう、最っ高♪


 なんて、やってたら。


 テーブルクロスや、シャツにちいさな「しみ」が!


 ああっ! たいへんっ!


 歯磨き粉をもってこよう! こいつをつけたティッシュで、たたいてやれば、なんとかなるはずっ!



 ——しばし、お待ちください——



 ふぅっ、なんとかなった。


 お騒がせして、申し訳ありません(反省)



 しかし、この世のなか。

 誰しも、まっさらきれいなまま、生きていけるわけではありませんよ。

 人生というものは、いろんな「しみ」にまみれているものです。


 悲「しみ」


 苦「しみ」


 憎「しみ」


 どれも、好ましいものでは、ないかもしれませんが。

 これらもやがて、人生の(いろど)りとなって。きっと、味わいのある模様を、織り成してくれることでしょう。

 それは、まっさらきれいなまま、生きていけたとしたら。けっして、手に入らないものなのです。



 味わいのある「しみ」。



 そんな「しみ」のなかでも、もっとも、味わい深い「しみ」はといえば。



 おさ「しみ」ですよね、やっぱり!



挿絵(By みてみん)

 カレーうどんは、口をつけてすすっちゃいます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ◇21◇しみ、へんな理屈[4コマ漫画つき]まで読みました。 確かに、いろんな"しみ"がありますね! 気づきを得られました。 言葉って面白いなぁ、と思います。(^ー^)♪
[一言] カレーうどんは、最高です。 カレーうどんの、しみ、の対処は、食べ終わってからです。
[一言] 一周回って、お魚の話題に戻ってきましたね タイトル見てまさか「ジミヘン」にいくのか? と思ったら全然違ってました。 なんだか、 いい感じにはめられた気がします
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