◇21◇しみ、へんな理屈[4コマ漫画つき]
カレーうどんは、やばいです。
魚、好きですか?
骨や、内蔵があって食べにくいから、焼き魚は好きじゃないってひともいますね。
いまは、缶詰とかでも、骨まで食べられるやつとかけっこうあるので。とても、ありがたいんです。
だけど、生魚の切り身のほうが好き、ってひとも多いでしょう。やっぱり、骨もなくて食べやすいもん。
とはいえ、生ぐさいのが苦手で。むしろ、焼き魚のほうを好むかたもいるようです。
それでも、生魚の切り身は、ちょっとしたご馳走感があるのでは? うきうき。
個人的には、白身魚に柚子胡椒が好きなのですけどね。魚の脂の旨みがわかります!
塩——藻塩やフレイヴァー・ソルトも——って、テもありますが。
やっぱり、王道はお醤油ですか!
味噌文化の地方にある「たまり醤油」も、濃厚でいいなあ。
白いお米を、黒く染めながらいただくのが。もう、最っ高♪
なんて、やってたら。
テーブルクロスや、シャツにちいさな「しみ」が!
ああっ! たいへんっ!
歯磨き粉をもってこよう! こいつをつけたティッシュで、たたいてやれば、なんとかなるはずっ!
——しばし、お待ちください——
ふぅっ、なんとかなった。
お騒がせして、申し訳ありません(反省)
しかし、この世のなか。
誰しも、まっさらきれいなまま、生きていけるわけではありませんよ。
人生というものは、いろんな「しみ」にまみれているものです。
悲「しみ」
苦「しみ」
憎「しみ」
どれも、好ましいものでは、ないかもしれませんが。
これらもやがて、人生の彩りとなって。きっと、味わいのある模様を、織り成してくれることでしょう。
それは、まっさらきれいなまま、生きていけたとしたら。けっして、手に入らないものなのです。
味わいのある「しみ」。
そんな「しみ」のなかでも、もっとも、味わい深い「しみ」はといえば。
おさ「しみ」ですよね、やっぱり!
カレーうどんは、口をつけてすすっちゃいます。




