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俺は扉を開けるとそこには沢山の人が集い、テーブルで飲み食いする人はいるわ、受付?みたいなところに数人の女性が立ってたり、役所件居酒屋Ber?みたいな内装になっており屈強そうなでかいオノを持ち歩いている人や、つえを持った女性。様々な人で溢れかえっていた。
俺は右往左往しながら進んでいくと一人の女性に声をかけられた。
「なにか御用でしょうか?」
俺は記憶喪失を装うことにした。
「いや、記憶がなくてここにたどり着いたんだけど。」
その瞬間ザワッと人々が俺のほうを見た。
「おいおい。記憶喪失だって?これはもしかして。」
「そうよ!これは10年に一度といわれる伝説の勇者の誕生じゃないかしら。」
「まえに来た記憶喪失の少年が、職業勇者だったからな!また新たな最強の誕生か!?」
「まだ来たばっかりなのにまた新たに?これは魔王討伐も夢じゃないわね!」
俺は不思議に思い女性に声をかける。
「おい、この騒ぎは一体?」
「あ、は、い!!この町で記憶喪失で冒険のギルドに訪ねてくる方は、皆伝説といわれるようになります。ものすごく強いんですよ。」
俺はそそくさと受付のほうにならばされた。
「おいおい、見ものだなどんな職業なんだ!?」
「前回の人は大魔導士だったわよね?」
「あのにーちゃんもそろいもそろってみんな変な恰好している間違いない。また伝説の誕生か!」
ざわざわと言われ俺も少し調子に乗った。
「あーとりあえず俺のこと見てくれないか?」
「少々お待ちを今、前の方が・・・あ、ちょうど終わったみたいですね。」
俺より年下だろうか?
「やったわ!魔法使いだったわ!これで私も冒険者の仲間入りね。」
といいそそくさと人込みになだれ込んでいった。
「どういうことだ?」
俺は先ほどの女性にまた尋ねる。
「冒険者のギルドで自分に合った適正を見てもらいそれを鑑定してもらい。自分の職業が決まるんです。
もちろん適正がありますので個人差がありますが、大体は戦闘ができる職業につければ、パーティーをくんて任務を受け魔物を討伐し、強くなっていきさらに報酬がもらえるので、喜んでいたのでしょう。非戦闘職もありますから、その場合だと魔物の盗伐は不可能となりますね。例えば鍛冶職人だったり、旅芸人だったりとか・・・」
なるほど、てことは俺は最強になれる可能性・・・まてよ、あの神の仕業だなにかあるかもしれん。
そうこうしている間に自分の番がやってくる。注目の視線が集まる。
受付の女性が俺に訪ねる。
「初めてですか?」
「記憶喪失なもんで。」
「なるほど!!期待してますね!!!」
俺は手を差し出すように言われると、女性が魔法?を使っているのだろうか?
そして終わったようだ。
「・・・お、終わりました。」
「おう、なんだ俺の適正は。」
「た、旅人です。」
「強いのかそれ?」
「い、いえ。何も適性がないというか、いえ!でもなんでできるというか・・・戦闘職で一番最弱・・・いえ器用貧乏というか・・・」
先ほどまでの盛り上がりから一転、みんなそそくさと見て見ぬふりをし始めた。
「あ、でも戦闘ができないわけではなく・・・まあこれをみてください」
俺は渡されたカードを見る
旅人 レベル1 冒険者ランクF
力1
防御1
魔力1
敏捷1
魔力体制1
魔法
なし
スキル
喧嘩っ早い
「れ、レベル1だからだよな?」
「旅人はレベル20以上上がった人を見かけたことありません・・・それにスキルも全ての上り幅も・・・さらに魔法は多分初級呪文しか・・・あ、冒険者ランクはあれですよ!任務とかであがりますからはい!!殆どの人は商人とかになってしまいますけど・・・どうします?」
あ、これ絶対奴のせいだ。
「ま、まあパーティーに入れてもらえば・・・」
その一言で全員が一斉に目をそらした。
俺は気まずい空気の中突っ立っていた。
あの野郎・・・