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4人の真剣勝負 中編

遅くなりました!第9話です♫

前編後編のはずが終わらず中編になりました!!

ご了承下さいませ。

思ったんですが1話が短すぎますかね?もう少し長いほうがいいのかな?

長いのと短いのどっちが読みやすいのだろう(´-д-`)

「あっ順番どうしよっか?」

莉緒が尋ねると茉奈が

「ジャンケンして勝った人から時計回りでいいんじゃない?」

そう提案すると偉く張り切っている紗奈が

「ならそうしよう!いくよ!?最初はグー!ジャンケンポン!…ポン!…ポン!…ポン!…ポン!ジャーンケーンポン!………もういいよ!何回あいこになるの!?」

あまりにあいこが続き紗奈が痺れを切らすと雄が

「なら持ってきた莉緒からでいいんじゃないか?」

「じゃあ私からね!負けないからね!」

つまり順番は莉緒→雄→紗奈→茉奈になった。

莉緒は1回目ということで全く問題無く1ブロックとる。

雄も普通に取る。

紗奈はまだ1周目なのに取ると「へへ〜ん」とドヤ顔。

茉奈は「私こういうの苦手なのよね〜」と言いながら取る。こんな感じで順調に周回を重ねて行きジェンガがちょっとグラつき出した。

さすがに全員慎重になり息を止めて引き抜く。

そしてついにその時は来た。


ガシャーン!!


「…あ〜やっちゃった〜!」

頭を抱えてヘタリ込む茉奈。

「はい!茉奈ちゃん!ルーレットの時間だよ〜!」

莉緒が嬉しそうにルーレットを茉奈に回させる。

この時莉緒以外の3人は罰ゲームを甘く考えていたが、しかしそんなに軽い罰ゲームではなかった。


カラカラカラ…カラ…カラ…


「来ました!青〜!!」

莉緒が叫ぶ。この声にビックリする3人。

「さぁ青の罰ゲームはぁ〜これだ!!莉緒ちゃん特製デス食べ飲み物〜!!じゃあ茉奈ちゃん、このクジを引いて!1〜10まであるからその数字によって食べてもらうものが変わるからね」

「なんなんだよ、お前のテンション」

あまりに莉緒がハイテンションなため雄が突っ込む。

「こういうゲームは盛り上がりが大切なの!!はい、茉奈ちゃんどうぞ」

「う…うん」

茉奈が袋から数字が書かれた紙を引き広げるとそこには3と書かれていた。

「来ました3番!!じゃあ茉奈ちゃんに口にしてもらうのはこれだぁ〜!」

雄が横で小さい声で「うるさっ」と文句を言い、紗奈は目が輝いている。

「じゃん!!センブリ茶〜!」

「?」

3人ともセンブリ茶を知らなかったのだ。田舎に住んでいたり健康を気にする人だと飲んだ事あるという人もいるが若い人にはあまり知られていない。

「ささっこのキャップ1杯をぐいっと一気にどうぞ!」

ペットボトルのキャップに1杯を茉奈に渡す。

茉奈が勢いよく口に含む。莉緒はニヤニヤし、雄と紗奈はその様子を伺う。

……?

茉奈が完全に停止している。顔色だけが徐々に悪くなる。

「おっおい茉奈?大丈夫か?」

さすがに雄が心配して声をかけると茉奈が絞り出すように「んー!んんふふんふふ!」と必死に訴えかけるが全く分からない。

「茉奈ちゃん、ちゃんと飲み込まないとダメだからね」

莉緒が笑顔で言い放つ。そこで雄が

「莉緒、僕にもちょっともらえるか?」

「うん!いいよー!はい」

雄は口に含んだ瞬間走り去った。

「紗奈ちゃんも飲んでみる?」

「えっ?あっ紗奈は遠慮しとくよ」

紗奈は少し後退りし拒否する。雄も戻って来た。

キッチンで吐き出して来たのだろう。

「お前、あんな危険物持ってくんなよ!」

雄が文句をいうが莉緒は

「何言ってるんだ!あれは尋常じゃない苦さだけど健康にはいいんだから!ってじいちゃんが言ってた」

センブリとは薬草でそれを干し、お湯に浸けて煮出して飲む。効果効能的には腹痛を抑え胃を整える。さらに血行促進や美肌効果、抜け毛防止などもある。そして結構な高級品。昔は有名な某バラエティテレビ番組で罰ゲームでよく使われていたのだ。


「さぁもういいから次いこっ次!!」

この時茉奈はようやく飲み込んでハァハァと息切れしていた。

これで全員が本気の目になった。

4人が無言で黙々とブロックを取っていきその時が来てしまった。


ガシャーン!!

今度は紗奈だ。少し顔が引きつっている。

紗奈がルーレットを回す。


カラカラカラ…カラ…カラ…

「あっ青だ…」

一気にテンションが下がる紗奈。袋から紙を引くとそこには6と書かれている。

「6番はねーこれだよーん!!」

莉緒がお皿を紗奈に渡す。

「あれ?これエビ!?わぁい!良かった!当たりもあるんだね!」

莉緒はあえて何も答えず笑っているが目がギラついている。

「いただきまーす!うん!美味しい!なんかちょっと固い気もするけど」

紗奈は食べ終わり幸せそうに「ごちそうさまー!」と言ったところで莉緒が口を開く。


「まぁそれエビじゃなくてザリガニなんだけどね!」

莉緒は文字通り紗奈を天国から地獄へ突き落とした。

紗奈は一気に青ざめるがギリギリのところで反撃を試みる。

「まっまぁザリガニもエビの一種だよね!」

ザリガニをエビと思い込む事で踏ん張る紗奈。

「えっ違うよ?ザリガニはザリガニ類だから正真正銘のザリガニだよ」

持ち堪えていたハートは一瞬で砕け散った。

「まぁ食用ザリガニだから大丈夫だよ!」

莉緒が一応フォローする。そう池や川などにいるザリガニには寄生虫などがいるがしっかり火を通せば食べれるが臭すぎて食べれたもんじゃない。

紗奈は魂が抜け、抜け殻のようになっている。それを見て雄は紗奈に手を合わせ拝む。



現在茉奈は口を押さえているが、正常に戻りつつある。紗奈は青い顔でフラフラしている。

「さぁ3回戦よ!!」

莉緒は気にせず進めた。

……

………

ガシャーン!!!

「あちゃー!!今度は私かぁ!じゃあルーレット回しまーす!」

自分が作っただけあって全く物怖じしない。


カララララ…カラ…カラ…カラ…


「ピンク!!」

莉緒がちょっと動揺した。

「ピンクは何をするの?」

茉奈が尋ねる。莉緒が答える。

「ピンクはね…服を1枚脱ぐの!」

「!!??」

3人は激しく動揺した。


「もーしょうがないなぁ」と言いながら莉緒は薄いカーディガンを脱ぎキャミソール姿になった。


雄は急いで顔を逸らし声を裏返りながら言う。

「ちょっ!お!お!お!おまっお前何やって!!」

「罰ゲームはちゃんと執行しないとね!」

莉緒は笑顔でウインクをする。そこで雄が指摘する。

「てゆーかさ、脱ぐ罰ゲームがあるの知ってるんだから少し厚着してくれば良かったんじゃないの?」


「あっ」

莉緒はポカーンとしていた。


本日も読んでいただきありがとうございます!!

どんどん目に留めて下さる方が増えて嬉しいやら恥ずかしいやらプレッシャーやらで感情無茶苦茶ですw

今後も毎日アップしますのでよろしくお願いします!!

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