4人の真剣勝負 前編
初めて評価を頂きました!私みたいな下手くそな文章を読んでくださった上に評価やブックマークしていただいて、ちょっと本気で感動しておりましたw
まだまだ話が序盤の序盤なので先が長いですがお付き合いお願いします!!
個人的には早くあの場面を書きたいなぁっていうのがいくつか頭の中にあるのですが、まぁなかなか辿り着かせてもらえない(´-д-`)出来るなら欠かさず毎日アップしていきたいですね♫
では第8話どうぞ!!
ガクガクガク
真っ暗な部屋で布団に包まり震える雄の姿がそこにはあった。
コンコンコン
ビクッ!
ドアをノックする音に過剰に反応する雄。
「雄?そろそろ出てきてよ。ね?」
茉奈が部屋から出て来るように言ってみるが
「外…虫…怖い…」
昨日の虫トラップが悪い意味で逆効果抜群だった。家から出すどころか部屋から出てこなくなり余計に厄介な事になった。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん。紗奈にお任せあれ!!」
紗奈がニコニコしながら茉奈に言うとジャジャーン!と言わんばかりに針金を取り出し、鍵穴に入れガチャガチャし始めた。舌を出し、さながらプロのピッキング犯である。
カチャン
どうやら鍵が開いたようだ。紗奈がドヤ顔でえっへんのポーズをしている。
「入るわよー?」
茉奈と紗奈が中に入ると
「怖い…怖い…怖い…」と呪文の様に怖いとブツブツ言っている。側から見たらその光景の方が怖いのだが。
「雄?もう大丈夫だからリビングに行きましょう?虫はもう退治したから!」
よく言うよと紗奈は心の中で思った。
「本当?」
雄はやっと顔を出し茉奈に目を向ける。
「本当よ!一緒にリビングに行きましょう」
そういうと茉奈と紗奈が雄をベッドから引っ張り出し手を繋いでリビングへ向かう。この時雄はまだ軽くプルプル震え俯いている。現在の立ち位置は雄が真ん中で両サイドで茉奈と紗奈が手を繋いでいる形で、まるでデカい子供のようだ。
そしてようやくリビングのドアの前に到着し、茉奈がノブに手を伸ばそうとしたその時だった。
ガチャーン!
玄関の扉が勢いよく開かれ、雄がビクッとなる。3人が玄関に目をやると
「こんちはー!!!」
片手を上げ元気良く笑顔で挨拶をする莉緒の姿があった。
この時一気に雄が正気に戻り、慌てて繋いでいた手を振り解く。
「あれ?雄ちゃん今手繋いでなかったー?」
不思議そうな顔をする莉緒。
「ひゃっ!?そっそんなわけないだろ!!それより莉緒、何の用だよ!」
必死に取り繕う雄を見た茉奈と紗奈は笑うのを堪えている。
「んー?別に用事はないんだけど、暇だったからみんなでこれやろうと思って…」
と言って取り出したのは
「ジェンガ!!」
茉奈、紗奈は目を輝かせ雄はあからさまに嫌そうな顔をした。
「そもそもよくそんな古いオモチャ持ってたな」
雄が莉緒に言うと
「うん!小さい頃みんなでよくやってたからなんとなーく捨てられなくて取ってあったの」
4人が小学生の頃、朝倉家に集まっていつも遊んでいた。正確にはもう1人居たのだが…
「さっ!準備出来た!!でもただジェンガをやるのもつまらないでしょ?私たちも成長した訳だし、遊びもパワーアップしないとね!」
莉緒はニヤニヤしながらあるものを取り出した。
「ジェンガを崩した人にはこの3色ルーレットを回して頂きます」
莉緒以外の3人は頭に?が浮かんでいる。
「ルーレットの色によって罰ゲームが違うのです!」
青、黄、ピンクの3色あってルーレットの針が止まった色の指定罰ゲームを受けなければいけないルールのようだ。
「どうする?罰ゲーム何があるか聞いとく?」
莉緒は怪しい笑みを浮かべて3人に聞く。
「そんなの聞くにきまっ…」
「罰ゲームの内容を書くなんてナンセンス!!」
雄が喋っている途中で割り込む紗奈。
「こういうのは何があるか分からないから面白いんじゃないか」
紗奈はテーブルに両手の肘をつき、指を組みそこに顎を乗せて目を細めている。あの大ヒットアニメ司令官のようなポーズだ。
「さすが紗奈ちゃん!ギャンブラーだねぃ!!」
莉緒が嬉しそうに言うと
「じゃあ始めよっか!ジェンガ…天国と地獄バージョンを!!」
今、戦いの火蓋が切って落とされる。
初の前編後編ですw
後半は今日中にアップします!!
罰ゲームの内容はお楽しみに( #●´艸`)