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再会

「なんでお前がここにいるんだよ! 引っ越しただろ!?」

「ん〜まぁたまたまこっちに用事があったから雄ちゃん元気かなぁって思って! とにかくさ、せっかく来たんだし少し話そうよ!」

莉緒は小さな頃からよく一緒に遊んでいた。幼馴染というやつである。中学までは雄と一緒であったが親の仕事の事情で引っ越していたのだ。いないはずの莉緒が突然現れたものだから雄はかなり驚いた。


「ん〜まぁたまたまこっちに用事があったから雄ちゃん元気かなぁって思って!とにかくさ、せっかく来たんだし少し話そうよ!」


「…帰れよ。俺は別に話す事ない」


「そんな事言わないでよー! せっかく遊びに来たのに!」

莉緒はインターホン越しにいじけて見せる。


「お前が勝手に来たんだろ!」


「も〜! そんなんだから雄ちゃんはモテないんだよ!」


「ほっとけ!!」


ゴロゴロゴロ

外で雷が鳴りだした。


「おい、雨が降り出すぞ」

あくまで帰るように促す雄。


「雄ちゃんが会ってくれるまで帰らないもん!」


ピチョン ピチョン

窓に雨が当たる。どうやら降り出したようだ。


「いいから帰れよ! 濡れるぞ!」


「嫌だ! 会うまで絶対帰らないもん」


ザーーー!!


莉緒は俯いている。夏の通り雨らしく一気に強まり莉緒を濡らしていく。


ガチャ

静かに玄関の扉が開かれ、雄と莉緒が久しぶりに再会する。

「なんで帰らないんだよ」


「雄ちゃんなら開けてくれるって分かってたから」

莉緒はずぶ濡れにも関わらず歯を見せて笑っている。

雄はバツが悪そうに顔を逸らし頬を指で掻く。

「早く入れよ」

「うん!!」

ようやく家に入れた莉緒からは水が滴り落ちる。


「…お前服透けてるぞ」

雄は莉緒に指を指しながら莉緒を見ないようにしている。

「!? 見ないでよエッチ!」

莉緒は自分の状態に気が付き顔を一気に赤く染め、身体を両手で隠す。

「みねぇよ! 」


「ねぇ雄ちゃん。ちょっとシャワー借りてもいい?」

少し恥ずかしそうに俯いたまま視線だけを雄に向ける。


「あっあぁそうだな。そのままだと風邪引くし」


「ありがと! じゃあシャワー借りるね! 覗いたら殴るよ?」

莉緒が笑顔で拳を掲げて言うと雄は「誰が覗くか!」と言い返した。莉緒は笑いながらそのまま小走りでお風呂場に向かう。

昔はいつも家に来ていただけあってどこに何があるのか熟知している。


「はぁ〜なんか疲れた」

と雄が俯きながら溜息をつくと床が視界に入る。

「水浸しじゃねーか!」


床を拭きながらある事を思い出す。

「そう言えばあいつの服濡れてるし、着替えがいるよな。さすがに茉奈と紗奈の服は勝手に使えないし、俺のTシャツと短パンでいいか」

そう言うと雄が着替えを準備してお風呂場に持っていく。


コンコン

「莉緒着替え持って来たからこれに着替えろよ」


「うん! ありがとー!」


ゴロゴロゴロ

ドーーーン!!!


「おっどこかに雷が落ち…」


ガチャ!

ダッダッダッ

ドスッ!!

「うぐっ!」

ドターン!!!

どうやら雷に驚いた莉緒が走って突撃してきたようだ。あまりのタックルで雄は転倒して莉緒が馬乗り状態で雄にしがみ付いている。莉緒が「雷怖いよぉ〜」と言いながら震えている。一糸纏わぬ姿で。

雄は意識を朦朧とさせながら声を振り絞った。

「莉緒…お前…服」


恐怖→平常心→雄に馬乗り+裸=「イヤァーーー!!!」

パシィーーン!!


雄は途切れる意識の中で思った。

(これがラッキースケベってやつか)


いかがだったでしょうか!

4話終了です。書いてる自分でも終わりが見えない!w

いやラストはこうなるって決めているんですが( ´艸`)

とにかく読んで頂きありがとうございます!

コメントなども残して頂けると嬉しいです♫

次の話は波乱の予感です!

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