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過去とこれから

朝倉家


リビングで小学生くらいの5人の子供達が楽しそうに遊んでいる。

ゲームをしたり、漫画読んだり、テレビを見たり、お菓子を食べたりどこにでもある光景だ。

「あー! そのお菓子紗奈のだよー!」

紗奈が自分のお菓子を取られて地団駄踏んでいる。

「雄ちゃんは食いしん坊だなぁ」

莉緒がジュースを飲みながら小さい声で言う。この時は大人しかったようだ。

「雄! 妹には優しくしなさい!」

「いいじゃん! 僕だって食べたいんだよ!」

この時から茉奈はしっかりしていて雄を注意している。

雄はなんと言うか小学生の男の子らしく自己中心的だ。

「なぁ雄! 外にサッカーしに行こーぜ!」

「うん! あっちょっと待って! トイレ行ってくる!」

「じゃあ俺は先に公園行ってるぞ!」

「えっ!? 待ってよ! 俊!!」




雄の目が覚める。

「懐かしいな、小さい頃の夢なんて。昨日4人であそんだからか?」

時計を見ると朝の7時だった。

「少し早いけどリビングに行くか」

そう言うとリビングに向かいドアを開けるとそこには茉奈が朝食の準備をしていた。

「雄! おはよう。自分で起きて来たのね、珍しい」

手慣れた感じで朝食の準備をする茉奈の姿はまるで主婦だ。以前雄はそれを茉奈に言うとグーで殴られた。

「まぁね」といいながらソファーに腰をかける。

「ねぇ茉奈」

「ん? どうしたの?」

「昔の夢を見たよ」

「…そう」

茉奈は動きを止め、表情を曇らせ俯く。


「小さい時の夢でさ、僕と茉奈と紗奈と莉緒とあいつで遊んでた。すっげぇ楽しそうでさ…」

雄の目が潤んでいた。

「…そっか。ねぇ雄…もうそろそろ俊君のことは…」

「わかってるよ!!!」

雄は激昂したが、すぐ冷静に戻った。

「怒鳴ってごめん。自分でももう忘れた方がいいって分かってるけどそう簡単に割り切れないんだ」

「そうよね…ごめんなさい」

沈黙する2人。すると雄が口を開く。

「僕さ、中学までは毎日がすっごい楽しくてしょうがなかったんだ。夜になると早く明日が来ないかなっていつも思ってた。でもあれ以来、学校に行く意味が分からなくなった。何も信じられなくなって外に出るのが怖くなった。もう明日が来なくなればいいのにって思った」


「雄…」


「でもさ、僕には茉奈と紗奈が居てくれた。昔と変わらず接してくれた。だから今もここに居られるんだ。茉奈と紗奈の家族で本当に良かった。ありがとう」

茉奈は後ろからそっと優しく雄を抱き締める。

「私の方こそありがとう」

雄の潤んでいた瞳から涙が溢れ落ちる。

そのまま2人静かな時間を過ごす。


ここで静寂がリビングの外からの声に壊された。

「お姉ちゃーん!! 大変! 兄ちゃんが部屋に居ないの!!」


ガチャ!

「お姉ちゃ…あー! 兄ちゃん! なんだもう起きてたのかー。心配して損したよー」

そういいながら雄の横にドスッと座る。

「損したってなんだよ。でも心配してくれてありがとな」

紗奈の頭を優しく撫でる雄。

紗奈はちょっと頬を赤らめ照れ臭そうに「やめてよー子供じゃないんだからー!」

笑い声がリビングに広がり、いつも通りの朝倉家に戻った。


「さっ朝ご飯たべましょ!」

「はーい!」「ヘーイ」

今回はちょっと暗いシリアスな内容になってます。

雄の過去に一体なにがあったんでしょうね。

雄を引きこもる原因はもう少し後になります。

乞うご期待!!(`・ω・´)+

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