施設(SCP-173エリア)
かなり遅れた投稿になりました。
すみません。
こんな感じに不定期になってしまいますが、どうか気長にお待ちください。
とりあえず俺達はSCP-173の収容室から、さっき来た道を戻っていく事にした。
そして先ほどの休憩室(といっても2階の渡り廊下だが)に着いた時だった。
「収容違反!逃げろ!」ババババ
「下で財団職員とSCPが戦っているな……」
「職員に合流すれば良いんじゃ…」
「残念だが職員もSCPも敵だ」
「……何でだ?」
「財団職員はDクラスなんて見つけたら即排除してくるぞ」
「……何で排除してくるんだ?」
「所詮死刑囚の集まりだ、財団に恨みを持っている奴も多い。つまりDクラス職員が何をしでかすか分からないから先に排除するんだ」
「そんな……」
「実際そのせいで財団は損害を出したとか出してないとか……とりあえず財団の監視下ではないDクラスは即排除される。つまり、お前と俺の2人で脱出するしかないという訳だ」
「……クソッ」
バキッ
何かが折れる音がしてから、下に移動した。
「見つけた!」
6732が小声で言った。
「何を?」
「SCPの資料だ……173の物だな」
SCP-173
object class:Euclid
「ここまでは見ただろ?あの看板で」
「あぁ…見たな」
特別収容プロトコル:SCP-173は常に施錠されたコンテナに保管されています。職員がSCP-173のコンテナに入室する際は必ず3人以上で入り、入室したら再び施錠します。
「あの時ドアは閉まらなかったが?」
「あぁ、079のせいで開いた」
説明:1993年、サイト-19に配置。その起源は不明。
「そんなに昔から財団はいたのか…」
「良い所を突くなぁ」
SCP-173は生きており、とても敵対的です。直接視線を浴びている間は動く事はありません。
「これも理由が不明なんだろ?」
「それがSCPだからな」
誰もいないコンテナから石をこするような音がすると報告があげられています。もし、この行動に異変があった場合にはHMCL主任代理に報告してください。
「石をこする…奴がいるかどうかが分かるぞ!」
「つまり、石をこする音がしたら近くにいると?」
「そうなるな…ところでお前、名前は?」
「名前?うーん…確かマイケルだった気がするが」
「じゃあマイクだな、俺はジョン。よろしく」
「よろしく…」
こんな状況で自己紹介出来るジョンのポジティブさに、マイクは心底驚いた。