桜咲き乱れる中僕の心も咲き乱れてます。ああ、泣きたい・・・
ああ、今日はえらく晴れているな〜。
周りには桜が乱れ咲いているし。
なんか人生桜色?(薔薇色と掛けてみた
あ、でも彼女が居ないんだよな〜
ま、興味ないけど。
そんなるんるん気分で足亜通り通っていた。(足亜通り・・・金持ちの使う道。通称成金道)
今日は月曜日。
冬休みが終わって今日から登校。
今は登校中。
「!!!ちょっと、貴方。瑠斗じゃないの?」
げ・・・
ま、まさか・・・
幼稚舎の時に振り回してきた近所のねーちゃん・・・・
しかもちょー金持ちのお嬢様。
そして俺が世界で一番嫌いな奴。
前言撤回。
今日は運勢最下位。
「・・・・声に出てるんだけど。」
やばい・・・・
つい、声に出してしまった。
・・・ここは、どうにか切り抜けるしかないな。
「こんにちわ。璃紗さん。僕、これから学校なんで・・・」
模範解答を述べた。
なんかのTVで見た「嫌いな人に会ってしまった時の逃げかた」
そして 逃げようとしたけど無駄だった。
「あら、ちょっとぐらいいいじゃない。今日はいっしょにいて貰いたいのだけど。」
う・・・・早速来たよ。
僕を操るときにつかう璃紗さんの必殺技。
璃紗さんの甘えた声。
俺はコレに弱い・・・
「でも、今日さぼると、先生が・・」
「あら、平気よ。私の伯父様が貴方の学園の理事長だもの」
璃紗さん。
貴女に常識は通用しないんですね。
あなたの魔の手から逃げるためにこの偏差値の無駄に高く無駄に金がかかる学園に入学したんですよ。
広告に「幼馴染の手から逃げるにはぴったり!」
って書いてあったのに・・・
つか、はめやがった?
なのに・・・
理事長の名前、なんか違和感があったんですよ。
あなたの伯父様の学園でしたか。
あはは・・・
コレは偶然ですかね。
「貴方がその学園に入るって聞いたから心配で・・・・伯父様に権力で理事長になってもらったの」
もう、なんなんですかね。
いやがらせでしょうか・・・・
ああ、今日は絶対大雪だ。
世界滅亡だ。
そんな僕にも気づかず、
「さあ、カフェに入りましょ。」
なんていってるし・・・・
泣きたい・・・・




