第四話 学園生活
毎回の事ながら、自分がまるで魔王のときに、戻ったような感じだな。と思った。
「薫、今日は紅茶はアッサム、デザートはスコーンに苺ジャムトッピングしたものです。どうぞお召し上がりください。」
「ありがとう、紫苑」
もぐもぐ毎回の事ながら美味しい、幸せだ、ちなみにこの娘は雨宮 紫苑
見た目は中性的ではあるがここは女子中なので、この娘はれっきとした女の子である。
というかここはいわゆるテラスだ。しかも私専用の。何故私専用のテラスがあるかというと、あれは去年の文化祭のことである。クラスの出し物で、劇をやることになり、ちなみに劇のタイトルは白雪姫だった。
役はあみだくじで決められ、私が王子の役で、紫苑が白雪姫の役になっていた。
人選ミスとは、こういうことを言うのだろう。と私は思った。あの後劇は成功した。大人気だった。次の日から手紙やプレゼントなどの量が二倍に増えていた。
ちなみに紫苑とは幼馴染で、昔から私に服従している。というか傍から見たら下僕にしか見えない。
というか結構大変だった。しかもあの後、私と紫苑は校長室に呼ばれ劇を成功させたご褒美。ということで古くて使われていない、テラスの使用許可をもらい。それを掃除して、飾り付けた物が現在のテラスというわけだ。実はあの後、テラスの変わりように、校長先生がびっくりしていた時の顔は今も昔も笑いものだ。
後、昨日の魔女がどうのこうのと、言っていたラルムが言っていたが私の学校にも魔女がいるらしい、私の幼馴染である紫苑も、元魔女らしい。本人に記憶はあまり残っていないようだが、今のところ私にとって一番無害だ。結婚するなら紫苑がいいかなあ。と私はまじめに悩んだ。
だが肝心の本人に記憶がない以上、このまま、いや私の周りに集まるど変態共を一掃したいので、できればど変態を処刑してくれる存在がほしい。