第三話 同性愛?
「会いたかったぜ魔王様ー」
突然現れた美少女は、私に抱き付いてきた。
「がはっ」
強すぎる力に圧迫された、私の体は悲鳴を上げる。
「魔王様から離れろこの小娘が!」
「ど変態野郎は少し黙ってろ」
ばきっと美少女は、ローザを殴り飛ばす。
「ああっ」はあはあ
「で、この子は?」
「あたしはアルテミス・メデイン。ギリシャから来たんだ!」
で何で一日でこんなに増えてるんだろう。
「そういえば魔女って全部で何人いるんだっけ?」
「転生する前の段階では7人でした。」
「でした?」
「転生した後に転生した魔女達の様子を見たら何か増えてました。転生する前に死んでいた3人の魔女も魂が混ざってしまったんだと思います。」
「そう」
「なあ魔王様」
「何?」
「愛してるから、結婚してくれ!」
普通の人ならここは、ギャグかなんかだと思えるんだろうけど、朝のことを考えるとまじめに悩んでしまう。相手は女の子だ、というか女の子にプロポーズされた。
「これで私を含め三人目ですね。魔王様。」
「プロポーズの回数が?」
「はい」
というかわたしは女だ。そしてここは日本だ。いくら結婚式は魔界であげるからって良いのか!?
もしかして私が女だってことに気がついてないとか?いやでも見た目は女だと分かりやすいはず。試しに聞いてみる。
「私は女だよ。」
「うん、そうみたいだな。」
相手は女でも問題ないってか。
「これからよろしくな魔王様。」
元魔王は一日で三人の相手に、プロポーズされたのだった。
「プロポーズされたのに、何でこんなに嬉しくないんだろう?」
幸せなはずのプロポーズ、という言葉がこの時の私には、呪いのようなものにしか思えなかった。