第二話 猛烈にアタックされる
「ここではお初にお目にかかります。魔王様、私の名はローザ・アッズーロ、イタリア人です。 好きな食べ物はモッツァレラチーズで、好きな人は魔王様です。好きなことは魔王様を、観察することです。趣味は魔王様グッズを作ることです。今の段階の最高傑作は、魔王様の抱き枕です。このもふもふした肌触りが、たまらないんですよ。ああ、私としたことが肝心なことを言うのを忘れていました。魔王様どうか、私と結婚を前提に、お付き合いしてください。」
とりあえず、この不愉快なやつを今すぐ私の前から消してくれ。切実に私はそう思った。
「魔王様この方は、魔女だった方の一人です。現実逃避しないでください。」
「このど変態野郎が?」
「はい、このど変態野郎がです。」
「魔女だった奴は、皆こうも思考回路がぶっ飛んでる奴らなのかしら?」
「そういうわけじゃないと思いますけど、たぶん」
「ああ、放置プレイですか魔王様、私興奮してきました。はあはあ」
「一つ聞きたいことがあるんだけど。」
「何ですか?」
「私って魔法とかなんかそういう特殊な能力とか使えないの?」
「多分使えると思いますよ、ためしに何か呪文でも唱えて適当に打ってみてください。」
「かの者を地獄へと誘えヘル・ゲート」←なんか適当にかっこよさそうなことを言ってみた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ 何か地獄の門みたいなのが出てきた。
「おお、あれは魔王様が使っていた魔法のひとつ。ヘル・ゲートですね。ちなみに、あれに吸い込まれると、なぜか地獄ではなく魔界のどこかに落とされます。大体落とされる場所は、ランダムなので何処に落とされるかわ分かりません。」
「ぎゃあああああああああああああああああ!ああ、でもいい!」
「あれ?もしかして私普通に魔界にいけるんじゃね?」
「はい、元々そういう設定ですから、ちなみに結婚式は魔界であげる予定ですので。」
「拒否権は?」
「相手次第ですね。多分誰かと結婚しないと、いけないと思いますけど。」
「ああ、魔王様ローザ・アッズーロただいま魔王様の下に帰ってきました。」
「魔界のどこかに落とされるんじゃなかったの?」こしょこしょ
「はい、そのはずですが、テレポートでも使ったんだと思いますけど。」こしょこしょ
「魔王様不束者ですが、これからよろしくお願いします。」
「しかも人の家に居座るきだし」
ん?ちょっとまてよ、このままのペースでいけばもしかしなくても他の魔女達も家に居座る=ハーレム&逆ハーレム前世のときみたいに、血みどろのサスペンスドラマのような展開!?
私もしかしなくても死亡フラグたってる?
「まあ、何とかなるかなあ?」