第十二話 開拓
その後私は吸血鬼の男とサキュバスとインキュバスの計三体作り出した。
やっぱり作るなら美形よね。と一人満足感に浸っていた。こっちの名前は後で考えるとして改めて出来上がりを確認する。
吸血鬼の男は髪は銀色目は血の様な紅い色。設定が吸血鬼の定番よね。サキュバスの方は紫の髪に薄い水色の目。インキュバスは逆に薄い水色の髪で紫色の目にした。
取り敢えずあまりできそうなこともなかったから適当に鍛えてくるように命令を出した。後はどんなのを作ろうかしら?
大体美形の魔物と言うと吸血鬼とかサキュバスとかこうR指定の出てきそうなのしか思いつかないのよね。後で魔物図鑑とか借りてこようかしら?
「薫此方は準備が終わったので手伝いましょうか?」
急いで終わらせてきたのか珍しく表情に疲労の色が窺えた。
「こっちも大体終わったから一緒にお茶にしましょう。」
「はい。」
紫苑は学校に居た時でもあまり一緒にお茶を飲むという行為はしなかった。基本的にメイドとか家政婦と言えばわかると思うが普段から私に対してかなり献身的である。
本人も好きでやっているから私は何も言わないけど偶に一緒にお茶を飲みたい時に誘うと嬉しそうな顔をする。テラスに着くと準備ができていたとその言葉通り準備は完璧に済んでいた。
わたし好みのテーブルやいす。紫や青と言った淡い色の花が飾られていて綺麗だと思った。
「今日はロイヤルミルクティーにデザートはミルフィーユになります。」
それにしてもこうやって二人きりでゆっくりするなんて久しぶりだと思うわ。最近は魔女騒動があったからゆっくりする間もなかったし。
「そう言えば紫苑は後悔してないの?」
幼いころから献身的に私に尽くしてくれていたとはいえ、急に魔界に来てしまったし色々問題とかあったんじゃないかと思った。
「薫が心配する必要はありませんよ。私が一緒に居たいから勝手についてきたんです。今更帰れに居て言わないでください。」
紫苑は優しく微笑むと安心させるかのように優しく私の手を握り締めた。
「そう。」
その言葉を聞いてホッとする。
「紫苑。ミルフィーユ御かわりあるかしら?」
「珍しいですね。でもあんまり食べすぎると太りますよ。」
紫苑は吃驚した後嬉しそうにミルフィーユを用意する。
「今日はそう言う気分になったの。」
私はモグモグとミルフィーユを美味しく食べた。




