鉄格子の向こう側、君は赦しを求めた。
私は恋人と幸せに暮らしていた。
少なくとも君だけは。
私はストーカーに悩まされていた。
でも君だけは優しく寄り添ってくれた。
ストーカーは私のただの友達だった。
止まらないライン、日に日に悪化するつきまとい。
だけが残っある日のこと君が私に語り掛けてきた。
「もう安心して暮らせるよ。」
その表情は淡々としててだけど優しかった。
その時私には理解ができなかった。
次の日ニュース速報が流れた。
私が住んでる地域で殺人事件が起きたらしい。
その後すぐにチャイムが家に鳴り響いた。
ドアを開けたら警察官が複数人立っていた。
そして君の名前が挙げられた。
君は殺人犯だった。
昨日の冷酷さ、優しさをすぐに理解した。
君はすぐに手錠をかけられパトカーに乗っていった。
君は有罪判決を受け、長い刑期を言い渡された。
君は私に
「どうか赦してほしい。こんな俺のことを。」
私は
「赦すよ。」
こんな一言で終えてしまった。
私が決める立場ではないのになぜこんなことを言ったのかわからない。
でも私は赦せるし愛していた。
面会の時
君は私にずっと
「赦してほしい。赦してほしい。」
と嘆いていた。
私は「赦すよ。誰がどう言おうと私は赦す。」
そして面会の終わりの時間になった。
君は「ずっと愛してる。」その一言だけつぶやいて面会を終えた。
それでも私は、鉄格子の向こうにいる君を愛し続けた。
この物語はフィクションです。




