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【温泉】スキルでスローライフしていたら、冒険者と魔獣が押し寄せ、女神の泉扱いされるようになったんだが  作者: あきかたりれお


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3話冒険者パーティとの出会い


◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎


クリハラ ナツ(転生者)

Lv 3

HP 100 +40

MP 100 +20

スキル【温泉】Lv 2

スキル【温泉鑑定】


◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎


「レ……レベルアップしてる〜!昨日浸かった時は変わんなかったのに!もしかしてラーちゃんが浸かったから?」


「ナツのスキル【温泉】は浸かった者の体力を回復させ、レベルを上げられるってことか!

そんで、温泉で誰かをパワーアップさせるとナツのレベルが上がんじゃねぇの?」


「え……だとしたら」


「めちゃくちゃサポート役として強ぇじゃん!」


「確かに強力だけど、私本人のレベルはあんまり上がって無いしなぁ……他人を強くするスキルってことぉ?地味〜」


「お前な、そもそも風呂と言えば冷水。せいぜいぬるま湯が普通。40度を超えるたっぷりのお湯とか贅沢だぜ?」


「マジ?異世界じゃそうなんだ……あ、じゃあ銭湯開いて温泉でお金儲けするのは?!冒険者もいいけど、のんびりスローライフもアリだよね〜」


「いいじゃねぇか!レベル上げしたい冒険者はごまんといるしな!」


「建物借りるのにもお金がいるよね……とりあえずは移動銭湯とか?」


「金の匂いがプンプンするぜ!」


「ラーちゃん一応冒険者の使い魔だよね……?」


「ピクシードラゴンは本来マスターに使え、サポートするのが役割だからな。ダンジョンだろうと商売だろうと、サポートしてやるっての。特にナツはなーんも知らねぇからな!」


「頼もしい〜!へへ、助かるよラーちゃんっ」


湯船ごとラーウェルを抱きしめる。温泉で緩んだはずの小さな体がカチンコチンだ。


「な、ナツお前……胸が」


「よぉし明日から温泉販売、頑張るぞー!」


「おぉ……あ、俺にも温泉毎日入らせろよ?」


「……ラーちゃんもしや温泉でレベルアップが目的なだけ?」


「さぁー?」


◾︎◾︎◾︎


次の日、私とラーウェルは商人ギルドにも登録を済ませ温泉販売へ。

「お試し温泉!疲労回復、レベルアップ!」という木の板看板を掲げて街を練り歩いてみた。のだが。


「温泉?レベルアップ?胡散臭いねぇ」


「入って体が変になったら責任とってくれんのか?」


「お湯に浸かる?なぁにそれ?なにが楽しいの?」


これが街の声であった。


「嘘でしょ!この街温泉に厳しい!」


「確かに得体の知れない物に裸で浸かるとか、警戒するかぁ」


「はぁ……お金少しでも貯めないとだし、今日は大人しく依頼こなそっか」


「おうよ!知名度が上がりゃ信頼も得られる。見返してやろうぜ!」


「よぉしっ」


依頼ランクE

キノコ集め

種類問わず二十個以上

報酬 金貨1枚+


上記の依頼を選んだ。キノコの種類によっては報酬を加算してくれるらしい。以前薬草を採取した草原からさらに奥、森にてキノコ狩りの開始だ。


目に付いたキノコを手当り次第アイテムボックスに投げ込む。


「ふぅ……結構数は集まったかな」


「おいナツゥ!いいもんあったぜ!」


「お!マツタケじゃん!高級食材!」


「マツタケ?これはマケっつーキノコな。高級食材たまから金貨2枚で買い取ってもらえるぜ!」


「2万くらいってこと?!やったー!」


ガサッ


茂みが蠢き、一つの影が飛び出してくる。人型なのに全身緑色で棍棒を手にした――


「ご、ゴブリン?!ここ魔物出るの?!」


「たかが低級のゴブリンだろ?俺が水魔法で足止めすっから、お前は首を……」


ラーウェルが言い終わる前に、私は全力で逃走していた。


「おい!逃げんな!お前みてぇな初心者でもズバッとやれっから!」


「無理無理無理無理!アニメとかゲームでズバッとやるのとはわけが違うって!怖すぎるグロすぎる肉すぎる!」


「肉すぎる?!」


森の出口へ全力疾走。だが目の前の草むらより2体目が登場。


「ぎゃー!ゴブリン2体目!」


「おぃナツ!腰のものは飾りか?!」


「飾りだよ!!」


後ろから最初のゴブリンが追いついてきて、挟み撃ち状態へと陥る。私は頭を抱え身を縮こまらせることしかできない。


振りかぶられる棍棒。


あ、これ死んだ……


「オラァ!」


力強い声とともに目の前のゴブリンの首が横一文字に切断。そしてもう一体のゴブリンは……


「フレイム!」


凛とした綺麗な声と共に炎に包まれ消し炭となった。


「おぃアンタ。怪我はねぇか?」


巨大剣を担ぐ赤髪の男。

冒険者パーティに命を救われたみたいだ。



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