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【温泉】スキルでスローライフしていたら、冒険者と魔獣が押し寄せ、女神の泉扱いされるようになったんだが  作者: あきかたりれお


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24/25

24話アリスは最強の【鑑定】スキル持ち。暴け。温泉転売ヤーの正体

「ナツ様の温泉を盗んだだけではなく、高値で転売していた……だと……万死に値する!!」


キラが剣を引き抜き血管がはち切れんばかりに怒り狂っている。


自分より怒ってる人見ると逆に冷静になるよね……


「昨日の冒険者パーティからは没収してたよな。あんな女昨日不戦湯に来てたか?」


「ね。怪しいとすればあの老婆じゃないかな?老婆と、あのシャルナって呼ばれてた女の子がグルとか?」


「考えても仕方ないことじゃ。キラとソラを連れて乗り込むぞ」


湯上りのリンファはソラに熱魔法で髪を乾かして貰いながら顔に化粧を施している。


従えてるなぁ……ソラ楽しそうだからいいけど……


「今から?でも護衛の二人、めちゃくちゃ強かったよね?」


「ナツ、あれは雇われ勇者だ。四六時中あの女にまとわりついてるわけじゃねぇよ。多方、店を開いてる間の護衛。ランクはBくらいだな」


「なら今は一人でいる可能性が高いってこと?けど居場所分かんなくない?」


「転売じゃと言うても商売には変わりない。いるじゃろう?商売のスペシャリストが」


「え、もしかしてそれって――」


◾︎◾︎◾︎


「今年のヤクのミルクは質が悪い。値を下げて売るより木の実を混ぜて味付けをしてみてはどうだ?うん?あぁダメだ。この型の服の流行りは終わった。次はチュールスカートがくるぞ。ダンジョンの取得物?それは――」


商人ギルドマスターのシュタイン。私の不戦湯に金貨1000枚を投資している変わった商人だ。


「あの、アリスさん」


「あ?」


やっぱりこの受付嬢怖い!


「シュタインさん忙しいみたいだし、今は――」


「今日は暇な方だ。グダグダ言ってねぇで大人しくしてろ」


「は、はい……」


これで忙しくないの、かな?シュタインさんが素早く動きすぎて残像が見えるんだけど……


「おぃ銭ゲバ!金ヅルきたぞ!」


この世界の美人な女の子、皆口悪いなぁ


「おー!これはナツ君!温泉の評判は耳にしているよ!早速お客さんがついたんだって?私の見立てには間違いなかったようだ!」


ガシッと両手を掴まれて思わず悲鳴を上げてしまった。


さっきまであのお高そうな椅子に座ってたし喋ってた途中だったよね?!相変わらず早すぎる商人……


「今日はどうしたんだい?配当はまだ先だろう?お、もしかして新施設や増築を思いついたかい?君の案はおもしろいからな。是非聞かせていただきたい!」


「いや、あの、温泉のことで」


「新しい温泉かい?!まだ入りに行けていないのが惜しいなぁ。ソラとキラはちゃんと責務を果たしているだろうか」


「あの!温泉泥棒に転売されて困ってるんです!」


「温存泥棒?ははぁん……なる程な。シャルナだろう?」


「話が早い……」


「奴は商人の間では有名だからな。盗賊シャルナ。彼女はスキルを利用して盗みを働き、流行りを狂わせ金を巻き上げる、商人の敵だよ」


「スキルって?」


「噂だが、彼女のスキルは変幻へんげ。老若男女、様々な人間に化けて盗みを働くため現場を抑えることができず証拠もないため捕まえられないのさ」


「ナツ、あのばぁさん……」


「うん。あの老婆がシャルナだったんだ。それでシュタインさん、お忙しいところ悪いんですがお願いが――」


「彼女の居場所だな?アリス、案内して差し上げなさい」


「はぁ……報酬は?」


「 午後休でどうかね?」


「もう一声」


「プラス一時間だ」


「OK。テメェら着いてきな」


「えっあ、あの」


「アリスに任せておけば大丈夫さ!ナツ君、温泉に期待しているぞ!」


サムズアップするシュタインは既に残像と化していた。


◾︎◾︎◾︎


私達は商人ギルドから出て、アリスの案内に従うことになった。


「相変わらずシュタインさんと話すとスピード感に着いていけないなぁ」


「大丈夫大丈夫。俺も帰り際にサボるなって残像に言われたけどなにも返せなかったし〜」


「Aランク勇者が捕えられないスピード感……恐るべし商人魂」


「ンでよ、アリスつったか?どうやってシャルナを探すんだ?」


温泉転売ヤー探しに来たのは、私とソラとラーウェル。キラは殺意高すぎるとの理由で置いてきた。リンファはキラの見張り兼、とあるものを作ってもらっている。


「簡単だ。私のスキル【鑑定】を使う」


「【鑑定】ってアイテムとかを調べるやつだよね?」


「まさかバザール一軒一軒回って商品に触れて確かめるんじゃねぇだろうな?」


「それは雑魚の【鑑定】スキル持ちがやる事だ。一緒にするな。スキル……【鑑定】」


ブワッ


アリスの周囲に展開される巨大魔法陣。風が巻き上がり、アリスの質素なクラシカルメイド服が巻き上がる。

赤い瞳を伏せ、ジッと地面を見つめる様は集中力の高さが伺えた。


数秒足らずだったが、魔法陣は消えアリスは一息。


「今日も元気に盗っ人やってるみたいだな」


「そんなことわかるの?鑑定で?」


「簡単な話、【温泉】を探せばいいんだろ?じゃあ王都全域を【鑑定】すりゃ済む話だ」


今しれっと言ったけど王都全域を【鑑定】?!それって広大な範囲なんじゃ……


「えー!じゃえ僕の持ち物もバレちゃった?」


「キラの紅白饅頭」


「すご!全部バレてる!」


ここにもいたか、盗人勇者め……


「よし、とりあえず温泉転売ヤー、捕まえよう!」


◾︎◾︎◾︎


次回、VS温泉転売ヤー!











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