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【温泉】スキルでスローライフしていたら、冒険者と魔獣が押し寄せ、女神の泉扱いされるようになったんだが  作者: あきかたりれお


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21話新たなる温泉と不気味な来客

「はぁ?勇者を雇いたい?」


番台にてリンファが買ってきてくれた黒糖饅頭を頬張っているラーウェル。


最初の方は頼りになる使い魔だったけど、ココ最近のラーちゃんは一層ペット味が増してるな……


「キラとソラがいるじゃねぇか。アイツらだってAランク勇者。相当金払ってんだろ?」


「日給金貨1枚ね。もっと上げてもいいよって言ったんだけど、宿付き温泉代だから、ってさ。宿っていっても、休憩用の畳に寝てるし、早めに従業員宿泊部屋も作りたいんだよね。私もいい加減ホテル生活やめたいし……って話が逸れちゃった」


「昨日の話で不安になってんのか?魔王ネオだろ?Sランク冒険者50人でトントンってとこだぞ?」


「マジ?!そんなに強いの?!」


「魔王っていやぁ魔物の頂点。今んとこ人間が弱すぎるから魔王も手出ししてこねぇけど、なんか気に入らねぇことあったらラザ国なんて一撃で吹っ飛ぶぜ」


「荒野って言うのは焼け野原にされたラザ国の事だったんだ……」


「なんじゃナツ?お主まだ占いのこと気にしとったんか?気にしとると寄ってくるんじゃぞ〜」


「他人事だと思ってェ〜!ってあれ?リンファ鍛冶屋に戻ってきたの?」


「あぁ、材料を取りにな。そろそろいるじゃろう?あの雑魚寝勇者共が寝る場所も、わらわ達が休む場所も」


「流石リンファ!丁度その話してたとこだよ!」


「いつまでも鍛冶屋と往復するのも面倒じゃからな。番台の裏から繋がるようにして造ってええじゃろか?」


「うん!助かるよ!」


『レベル、スキルレベルがアップしました。新たな温泉が解放されました』


頭の中に響くAIボイスに肩を跳ねさせる。


「どうした?」


「あ、さっき通したお客さんが温泉入ったから、なんかレベルアップしたみたいで……村人達を入れた時も結構うるさかったんだよね……サイレントモードとかないの?」


「ねぇな。久しぶりにステータス見てみろよ!」


「あ、そうだね。レオクシスさん最近姿見ないけど、昨日村人たち入れたからなぁ。結構上がってそう」


えっと……ステータスウィンドウ、オープンっと


◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎


拠点:ラザ国

所持金:銀貨4 金貨1014


クリハラ ナツ(転生者)

Lv21

HP 1100

MP 950


スキル

【温泉】Lv 8

炭酸水素塩泉

硫黄温泉

酸性泉

草津の湯


◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎


「おぉっもう21レベルに」


「俺も41になってるぜ!」


「ラーちゃん毎日温泉入ってるもんねぇ。えっと、新しい温泉は"酸性泉"かぁ……」


「どんな効能があるか楽しみだな?」


「この世界に来てから私の知ってる温泉の効能以上のチート効能出てるからさ、酸性泉はちょっと危なそうなんだよね」


「危ない?」


「元々日本にある酸性泉でも殺菌効果高すぎて人によっては肌に刺激があるし、目に入ったらよろしくないんだよ」


「ってことはこれまでの経験からすると?」


「うん。危なそうな予感がする。慎重に入らないとね……あ、前みたいにいるのかな?新しい浴槽……」


試しに"酸性泉"をタップしてみる。その瞬間掌に熱が集まり微かな痛みが――


「いっ!」


小さく声を上げ、手を払った瞬間、掌から液体が飛び出しフローリングに散った。


ジュワッ


「?!……ゆ、床が」


「溶けてる!溶けてるぞナツ!つーかお前今掌から温泉でてたぞ!」


ツヤツヤのフローリングに散った水滴状の穴が。


「う、うんっ!なんか痛いと思ったら……まさか、酸性泉って……」


己の掌を見つめる。


今まで蛇口に触れないと温泉が出なかったけど、掌から出せて、床が溶ける威力……ってことは温泉が戦闘に使える……?


「こらぁ貴様らァ!わらわの造った美しい床に穴を開けよったなぁ!」


「っぎゃー!ごめんなさいいいい!」


ラーウェルと共に銭湯から飛び出した。


「はぁ……リンファはおっかないぜ……」


「後でお詫びにスイーツ買わなきゃだ」


「な、外なら思いっきりぶっぱなしてみてもいいんじゃねぇか?さっきの温泉」


「確かに……」


広々した草むら。人影、魔物なし。転がっている大きめの石に掌を向ける。ドキドキしながら腹から声を出す。


「酸性泉!」


ピリ……


掌がピリつく。そして先程よりも長く、大きく広がって噴き出す温泉。石にかかると煙を上げながら石が溶けていった。


「やっっっ……たー!これまで戦えないスキルばっかりだったけど、やっと戦闘向きのスキル!」


「中々の威力だな!入れねぇのはつまんねぇけど……」


「こらこら、使い魔としては喜びなさいな」


「あの……もし……そこの方」


か細い声に振り返るとそこには汚れたフードを被った老婆が。


「不戦湯ってのは……ここかィ?」


フードの隙間から僅かに見える瞳は剥き出す程に大きく、笑う口元は歯並びがガタガタ。


「あ、はい。あちらから入れますが……」


不気味さとみずぼらしさを兼ね備えた老婆は杖を着きながら私の不戦湯へと足を踏み入れた。


◾︎◾︎◾︎


謎の老婆が不戦湯にて事件起こす……









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