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従者は聖女と出会った。
その後何日かして、城に住まいを与えられ、聖女に会わされた。
何人かの王室使用人と一緒に聖女の部屋に通される。
王城らしい上等なソファに座っていた少女が席を立ち、ラモン達に小走りで向かってくる。
「こんにちは!あなたが私の従者?よろしくね!!」
聖女は藍色の瞳を輝かせ、ラモンの右隣に立っていた、老齢の王室使用人に向かって挨拶をした。
左隣の使用人が咳払いをして言う。恰幅の良い老婦人で、見るからに面倒見がありそうだった。
「ルシア様、そちらは王室使用人のマルクスにございます。ルシア様も何度かお会いしたことがあるかと。」
聞くなり聖女はぴしりと固まり、みるみる顔が真っ赤になった。彼女は慌てて言う。
「そ、そうよね!知ってるわよ。何度か会ったことがあるもの。これはえっと、そう。冗談よ。えっと…。」
それを聞いてマルクスが大袈裟に言う。
「まさか。初めて城に来られ緊張しているラモン殿の緊張をほぐそうと!流石は神に選ばれし聖女様、聡慧でいらっしゃる!」
マルクスは両手を聖女に差し出しひらひらと振った。
「も、もちろんよ。神に選ばれし私が従者を間違える訳がないものね!」
そう言って聖女と使用人達は高く笑う。
その光景を前にしてラモンは静かに、神などいないと確信した。




