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ラモンは違和感を思い出す。

 中に入るとテラスに案内される。きっとまた、お茶をするつもりなのだ。


 イルゼに先導されながら廊下を渡っていると、ルシアを寝かせていた、寝室が目に入った。


 彼女が医者を呼んだ時のことを思い出す。

 確かにあの時、ラモンは随分とスムーズだな、と思ったのだ。連絡手段にも一抹の疑問を抱いていた事を、思い出す。

 きっと彼女は医者とのやり取りをする伝書鳩を持っていたのだ。だからラモンがやって来てすぐに医者と連絡が取れた。


 考えれば考えるほどイルゼの不自然な部分が露呈していく、してしまう。


 頑なに、ラモン達を高貴な身だと言っていたのも、彼女が貴族だったのなら何ら不思議無い。社交会の中でルシアの顔を見ることがあったのだろう。


 イルゼの背中を見つめる。

 その仕草は少し前の彼女と変わりなく、それが妙に落ち着かなかった。

 今自身の後ろを歩くルシアについても考える。

 四日間世話になった恩人の罪を告発しようとする彼女の考えがどうにも理解できなかった。


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