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ラモンは地図を受け取る。

「それで、道中、大事を取ってもう一度病院に行こうかと思うんです。」


 言いながらポケットをまさぐる。


「なので、場所を教えて欲しいんですけど——」


 ペンと手帳を取り出して顔を上げると、


「……え?」


 頬に手を当てたまま顔を強張らせるイルゼがいた。その顔は妙に青白く、一瞬、体調が悪いのかと思ってしまう。


「そこまでしなくてもいいんじゃない。ルシアさんはもう十分元気なようだし、ほら、あまり安い所でもないでしょう。」


 そんなことを考えていると、イルゼがそう言い募っていた。


 横を見ると、口いっぱいに粥を頬張ったルシアがラモンを見て目をぱちくりとさせていた。これは「そうなの?」という顔で——確かに元気そうだ。「でも、一応診てもらいたくて。この先、長旅になりますし。」


「……そう。」


 イルゼは硬く頷いてラモンが差し出したペンと手帳を手に取り、筆を走らせる。

 意識すると、その手も震えているように見えた。


「ありがとうございます。」


 彼女の差し出したペンと手帳を受け取ると、そこにはこの家からの地図が描いてあった。

 この場所なら、目的地、プロレタウノまでの道中で無理なく通過することができそうだ。


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