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ルシアはパン粥に口をつける。

(なるほどね。)


 もう随分明るくなった朝日の中。

 ルシアは溢れる笑みをそのままに、ありがたく蜂蜜を垂らした粥に、口をつけた。


* * *


 もくもくと粥を食べていると、不意に、朝日がもう随分と昇っていることに気がついた。先程まで夜闇の中にあったと思っていた部屋には、朝露を運び込んでまでくるような陽射しが満ちていた。

 その柔らかさを感じながら、ラモンは今後について——もっと言えばルシアに言いそびれてしまったことについて——考えていた。


 自身の中で決意が揺らいでいるのを感じる。

 ルシアに思わぬ昔話をされ、驚いてしまったのだ。それに——。


 とりあえず、ルシアも起きたことだし、粥を食べ終えたら、早速出発してもいいかもしれない。道中で、大事をとってもう一度医者にかかろうか。


 そう考えて、イルゼの方を向く。

 医者にかかるには、病院の場所を教えてもらわなければならなかった。


「イルゼさん、俺たち、もうそろそろここを出ようと思います。二日間、本当にありがとうございました。」


「いやあ、いいのよ。こちらこそ、久しぶりに家が賑やかになって。嬉しかったわ。」


 イルゼは微笑んで頷く。

 一瞥すると、ルシアもラモンに倣ってお辞儀をしていた。

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