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ラモンは部屋を出る。

皆さんあけましておめでとうございます!今年もどうぞよろしくお願いします。

 夕暮れ、日没、月が昇ってもルシアは目覚めなかった。


 そのうち、ルシアの看病をしたままでいたラモンにイルゼが風呂を勧めてきた。


 上がって、寝巻きに着替えて、ルシアのいる寝室に戻っても、目覚めなかった。

 

 ルシアの顔を覗き込む。苦しげな風はないものの肌の色はいつもより白く見えた。

 開け放した窓から吹く風でカーテンが揺れている。

 その影が彼女の顔の上で波打つ様に動いていた。


 ——起きたらなんと言おう。なんの話をしよう。

 まずは謝らなければならない。ルシアにあんな事を言ったこと。暴言を吐いたこと。


 だけれど、ラモンの中でもまだ整理はついておらず、上手く気持ちを言葉にできるのかと不安になる。


(——起きなければいい。)


 ふいに思って、背筋に悪寒が走る。


 起きなければいいなんて、あるはずがない。

 ルシアには今後の旅程も話さなければいけないし、彼女を連れ去った犯人も聞かなければいけない。

 それにどんなに駄目な聖女だったとしても彼女との間にある関係を無くしてしまいたくはなかった。


そう思うと同時に、(でも。)駄々をこねるように、思ってしまう。


(——でも、起きなければ——。)


 ——自身が仕えた聖女は没落しないままに、思い出になる。


 そんな考えが頭を掠めた所で、なんとなくルシアと同じ空間に居れなくなって寝室を出た。


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