第24章:封印の試練と炎の迷宮
◆
ロランドとオーブリーは、炎の王 ヴァルカナ から試練を与えられた。
「試練の場は “炎の迷宮” 。そこに ゴールデンサンドラグーンムーンジェイド が眠っている」
「そして、その地には “封印の鍵” もまた存在する」
ヴァルカナの言葉を胸に刻みながら、二人は 炎の迷宮 へと向かった。
◆
炎の迷宮の入口は、巨大な火山の内部 にあった。
「……熱気がすごいわね」
オーブリーは額の汗を拭いながら、岩壁に手を添える。
「ここでは、水の魔法があまり効かなさそうだな」
ロランドも慎重に剣を握りしめた。
迷宮の内部は、 赤く輝く溶岩 と 崩れかけた石の橋 が続く危険な道。
「気をつけろ、地形が不安定だ」
ロランドが言ったその瞬間——
ズズズ……!!!
「きゃあっ!」
オーブリーの足元の岩が 突然崩れ、彼女の体がバランスを崩す。
「オーブリー!!」
ロランドは素早く手を伸ばし、彼女の腕を掴んだ。
「……危なかった」
オーブリーは息を整え、ロランドの手を握り返す。
「先に進むなら慎重に行かないとね」
「そうだな」
二人はお互いを支え合いながら、慎重に迷宮の奥へと進んでいった。
◆
しばらく進むと、迷宮の中心にたどり着いた。
そこには、巨大な石碑 がそびえ立ち、その中央には 金色の輝きを放つ宝石 が浮かんでいた。
「……あれが、“ゴールデンサンドラグーンムーンジェイド”?」
ロランドが呟く。
「でも、簡単に手に入るとは思えないわね……」
オーブリーが警戒したその瞬間——
ゴゴゴゴ……!!!
石碑の前に 炎の巨人 が現れた。
「やっぱり……!」
「こいつが “封印の試練” か!」
炎の巨人は 燃え盛る大剣 を振り上げ、二人へと襲い掛かる——!
(続)




