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第23章:炎の王との謁見

炎の試練場での戦い に勝利し、ロランドとオーブリーは 炎の王ヴァルカナ への謁見を許された。

王城は、赤黒い石で造られた巨大な建造物だった。

炎の揺らめきが壁面に反射し、まるで生きているかのように脈打つ城。

「……暑いわね」

オーブリーは汗を拭いながら、城の大広間へと足を踏み入れる。

そこには——

王座に座する、炎を纏う巨大な男 がいた。

「よくぞ来た、異国の者よ」

王の低く響く声が、広間に轟く。

彼こそが 炎の王、ヴァルカナ だった。

「貴様らが “封印の真実” を求める者か?」

ヴァルカナは鋭い眼光で二人を見つめる。

「そうだ」

ロランドは堂々と答えた。

「俺たちは、ヴァルヘルムとノルディアで “瘴気” と “封印” の秘密を学んだ。そして、次なる手がかりを求めてこの国に来た」

「ふむ……」

ヴァルカナは腕を組み、しばし考え込んだ。

「封印について知りたければ、お前たちに “試練” を与える」

「また試練!?」

オーブリーが思わず叫ぶ。

ヴァルカナは低く笑った。

「試練なき者に “真実” を語るほど、この国は甘くはない」

「……受けよう」

ロランドは冷静に応じた。

「いいだろう。試練の場へ向かえ」

ヴァルカナは炎の杖を振るい、広間の奥にある 巨大な扉 を示した。

「そこに “ゴールデンサンドラグーンムーンジェイド” が眠っている。そして、お前たちが探している “封印の鍵” もまた、そこにある」

「……!」

ロランドとオーブリーは互いに頷いた。

「行こう、オーブリー」

「ええ……今度こそ、真実に近づくわ」

こうして二人は 封印の試練へと向かった——。

(続)


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