第23章:炎の王との謁見
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炎の試練場での戦い に勝利し、ロランドとオーブリーは 炎の王ヴァルカナ への謁見を許された。
王城は、赤黒い石で造られた巨大な建造物だった。
炎の揺らめきが壁面に反射し、まるで生きているかのように脈打つ城。
「……暑いわね」
オーブリーは汗を拭いながら、城の大広間へと足を踏み入れる。
そこには——
王座に座する、炎を纏う巨大な男 がいた。
「よくぞ来た、異国の者よ」
王の低く響く声が、広間に轟く。
彼こそが 炎の王、ヴァルカナ だった。
◆
「貴様らが “封印の真実” を求める者か?」
ヴァルカナは鋭い眼光で二人を見つめる。
「そうだ」
ロランドは堂々と答えた。
「俺たちは、ヴァルヘルムとノルディアで “瘴気” と “封印” の秘密を学んだ。そして、次なる手がかりを求めてこの国に来た」
「ふむ……」
ヴァルカナは腕を組み、しばし考え込んだ。
「封印について知りたければ、お前たちに “試練” を与える」
「また試練!?」
オーブリーが思わず叫ぶ。
ヴァルカナは低く笑った。
「試練なき者に “真実” を語るほど、この国は甘くはない」
「……受けよう」
ロランドは冷静に応じた。
「いいだろう。試練の場へ向かえ」
ヴァルカナは炎の杖を振るい、広間の奥にある 巨大な扉 を示した。
「そこに “ゴールデンサンドラグーンムーンジェイド” が眠っている。そして、お前たちが探している “封印の鍵” もまた、そこにある」
「……!」
ロランドとオーブリーは互いに頷いた。
「行こう、オーブリー」
「ええ……今度こそ、真実に近づくわ」
こうして二人は 封印の試練へと向かった——。
(続)




