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式挙げるの!?

「比較的地価が安い。よし、移住先はタカタカババに決めた。あとは、王に話をつけるだけだ。」

「なんですそれ。」

「この国最大のNSSで、情報をまとめてくれているんだ。みんな使ってるし大丈夫でしょ。なんたってNなんかSすばらしいSサービスだからね。」

(怪しいです、それ。)


ガヤガヤガヤガヤ

「やけに人が多いけど何かあるのかな。」

「謁見の許可は出ているので、問題ないかと。」

「じゃあ早速。」

コンコン

「失礼します。」

「よくぞ来た。早速だが、貴様にはこちらで用意した服に着替えてもらう。」

(?)

「はいこちらへどうぞ。」

(この服、なんだか、嫌な予感!)

「いかがでしょうか。」

(タキシード…)


「あの、今日って…」

「無論、結婚式の日だ。」

「申し訳ございませんシード様。お忘れでしたようなので、お逃げにならないように敢えてこのことは伏せさせていただきました。」

(オワタ。)

「さあ、もうすぐ始まるぞ。控え室に移動せい。」


「もうこうなったら、この城もろとも焼き尽くして式を台無しにしてやる。」

「貴方はそんなことできる方ではありませんよ。」

「はー。じゃあみんなに伝えてくれ、元魔王シードは世界平和の為に毎日喧嘩をしていますってね。」

「お時間です。」


一方その頃、もう一つの控え室では

「あー、もう!なんであんなやつと結婚しないといけないの!あんなやつ、ちょっと強くて、イケメンで、優しくて全てにおいて私を上回っているのが本当に許せない。公衆の面前でビンタして式を台無しにしてやるわ。」

「王女様、時間でございます。おっと、あなたの出番はありませんがね!」


「それでは、新郎新婦入場!」

パチパチパチパチ

「おめでとう!」「羨ましいぜこんちくしょう。」

「釣り合うわけないだろ美女と野獣だぜ。」「ん?よく見ろよ、あいつめちゃくちゃイケメンじゃね?」

「ウソだろ。魔族のレベル高え。」「映え映え。」

「写真集にして売り捌こう。」「イケメン、美味しそう!」


「それでは、セリアンヌ=マルコシアス=カンタラバンタラ=王様大好き親衛隊長4世、貴女は夫を愛し、えーっと、愛し続けることを誓いますか?」

「はい、誓います。」

「シード、貴方は妻を愛し、浮気しないことを誓いますか?」

バン

「ちょっと待ったー!彼女は代行勇者である私にこそ相応しい!キリッ。私は王国最強の勇者の孫の頭痛が痛かった時のための代理勇者エンゼルである。ちなみにここ数年は偏頭痛のため、毎日私が代行している。」

「おい引っ込んでろ、ボケー。」「誰だよお前妨害すんなカッコ悪いし。」「代行勇者?収納代行の間違いだろ。ホラ吹き。」「大根、勇者、かっこいい。(?)」

ブーイングの嵐である

「「「「「帰れ、帰れ、帰れ、帰れ!」」」」」

「うぅおおーー!私のものだっはーーっはっは!」

「あげるよ。」

ポイっ

「オイオイオイオイ正気かよ、階段の上から人を投げるとか。」

チクタクチクタクチクタク

(なんで時計の音が?)

「それ精巧なコピーだよ。」

ボカーン!

「なんでまた私ー!?ぐぎゃああぁ!」

キラーーン⭐️

「キャアアア!」「逃げろ、逃げろ!」「汝の隣人を…」「ナムアミダブツ…」「今緊急で配信してるんですけども、…」「逆だ、こういう時は階段を登れー!」

「静かにしろ!」

ビリッ

「そ、そんな。」「神父様ではない!?」「誰だテメェー!」

「新婦よ入場しろ。」

(なんか睨んでるよ怖すぎるよあの人。)

「よく聞けお前ら、単刀直入に言う。今から誰も動くな。動いたらこいつの命はない。」

「王女様を人質に…」「なんて野郎共だ。」「警備は何をしている?」

「王女を人質にとって何の用だ?」

「お前の首と交換だ。魔族を今度こそ根絶やしにしてやる!」

「と、隣に般若が…。」

ドゴッ

バキッ

鈍い音とともに2名の侵入者がK.O.された。

そう、この王女いささかバイオレントなのである。









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