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魔王の葛藤!?

「久しぶりの王都だ。」

(ちょうど1年ぶりなのはなにかの偶然でしょうか。)

「食べて食べて食べまくるぞー!」

「おーー! …?あの、情報収集は?」

「それなら僕に考えがあるから、とりあえず腹ごしらえしよう。」

「ミラ、何か食べたい物ある?特別にお兄ちゃんがご馳走するよ。」

「お肉が食べたい!」

「みんな、ステーキのお店でいい?」

「うん!」「お言葉に甘えて。」

カランカラン

「いらっしゃいませー。4名様でよろしいでしょうか?」

(コスプレイヤーの方々かな?)

「「「4名?」」」

「今日は魔王の奢りかな?全メニュー制覇するンゴってスレ立てなきゃ…うわぁぁぁ!?」

キラーーン⭐️

「小型台風は一種で現れ、一瞬で消えたようです。臨時ニュースをお伝えしました。」

「3名です。」

「しょ、承知いたしました。」

「ロイヤルステーキにする!」

「私もそれで。」「僕も。」

「すいません、ロイヤルステーキを3つお願いします。」

「はーい。」

「プハー。空きっ腹に酒が染みますね。

紆余曲折ありましたが、お疲れ様でした魔王様、いえシード様。」

「いい加減タメで話してくれればいいのになぁ。」

「まだダメですよ。」

「ミラのこと、忘れてない?」

「忘れてないよ。流石に飛んでも反応がなかった時はどこかに忘れてきたかと心配したけどね。」

「ちなみにですが、これからはなにをするおつもりですか?」

「ああ、それは…」

「お待たせしました。ロイヤルステーキ3人前です。」

「まずは、食べようよ。」

「「「いただきます!」」」

「「「!!!」」」

柔らかいお肉なのに噛めば噛むほど食べ応えがあって、肉汁が溢れ出してくる。肉本来の味に塩胡椒がよく合う。そして、このソース!甘すぎず、辛すぎない絶妙な味がお肉とマッチし最高のハーモニーを奏でている。

「「「ごちそうさまでした。」」」

「3333円になります。」

(… … … … 財布がない! あっ…城に忘れてきた。)

(どうしたのだろうか。一向に払う様子を見せない。まさか…)

シュンッ!

「(お探しのものはこれでしょうか?)」

「(そう、これだよこれ!ありがとう。)」

カランカラン

「ありがとうございましたー。」

「よくわかったね、財布忘れたこと。」

「私がどれだけ貴方様の失敗を見てきたことか、例えば結界魔法の解除を忘れて城から全員締め出すとか。」

「あまり言わないで…中にはトラウマものもあるから。」

「わかりました。さて、もう遅いので今日は休みましょう。確か近場に宿場がありましたよね?」

「あるにはあるんだけどこういう日に限って…」

「ごめんなさいね。一部屋しか空いてなくて。」

(知ってた。)

「では、今宵は肌を寄せ合い、熱い上下運動を…」

「しないよ?」

「まったく、先代は横暴だったと聞きましたが、貴方は奥手すぎやしませんかねー?そのシードって名前も子沢山になるようにつけられたって言われているのに全然ヤる気ないじゃないですか。みなさんもedなんじゃないかって噂されてますよ。」

「うるさいな!名前で人を判断しないでよ!大体、僕だってなりたくて魔王になっていたわけじゃないし、結婚も自分の意思でしたかった。自由に生きたかった。」

「…」

ガチャ


「って…。」

「なんだよ!」

「お姉ちゃんに謝って!

魔王だから慕っていた、魔王だから結婚した、もしそうだったらとっくにシード様から離れていた。でもずっとそばにいてくれている。もう平和な世界なんだから、そこにミラはいなくてもいいから、お姉ちゃんと仲直りして。お願い…します。」

「心配かけてごめんね。探しに…」

ガチャ

「只今戻りました。水を大量に飲んだ酔いを覚ましてまいりました。」

「お姉ちゃん!」

「ミラに誤解されたみたい。」

「!?」


「なるほど。そんな誤解が…

シード様と結婚予定があるのは王女様ですよ。

ところが、お二人の仲は水と油でして、政略結婚だと批判が双方から浴びせられて緊張状態が続いていました。おまけに先代王派のゲリラ攻撃があちこちで発生してシード様は幼い頃から…」

グダーン!

「zzz」

「ミラなりに色々と考えてくれていたんだね。ごめんね。僕がちゃんとしなくちゃいけないのに。」

「私も酔っていたとはいえ、挑発して申し訳ございませんでした。それから、私諦めていませんから。」

「うん。」










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