解散宣言!?
「えーと、僕魔王やめるね。だから魔王軍も解散!」
「はああああああ!?」
「一体どういうことですか?」
「だってもう飽きたんだよ。城の中にいても同じことの繰り返しでさ。」
「僭越ながら、魔族の絶対的な王として君臨することこそが魔王様の一族の務めでは?」
「今いいとこだから、また今度。」
「カルナさん、何か言ってやってくださいよ!」
「とうにできることはやり尽くしました。私の膝枕攻撃も効かなくなりまして。」
(それはまた違うのでは?)
「とにかく、ゲームをしている場合ではないですよ…。こんなことでは先代様に顔向けができま…」
(あれ?)
ペギドラの回想
既婚の人妻、もとい魔妻を愛人、いや愛魔にしようと画策。
厨房でツイスターゲームを敢行。
会談の場で贈り物をしてくれた先方に対して「そんな人だとは思わなかった。」と誤解される発言をし、戦争の原因をつくる。
果ては透過魔法の研究に失敗し、壁に埋まる。
(こっちの方がマシかもしれない。)
「まあそんなわけでみんな自由の身だよ。じゃあね。」
「お待ちを。魔王がいなくなるというのは、魔族領の統治者がいなくなるということです。そんなことになったら内輪揉めが起きて全員死に絶えます。」
「あー、わかったわかった。じゃあ…」
「じゃあ?」
「魔族領全部売っちゃいます!!!」
「ふざけんなあ!」「おい!」「流石に容認できねえぞ!」「石の上にも三年!」「果報は寝て待て!」「メガホン400魔円だよー!」「りゅうさんさん50魔円!」「おみくじに書いてあった通りだ…。」「もしもし、俺、俺、ガチで無職になったから10000魔円振り込んで欲しい。」
そんなこんなで魔王軍は解散となり、ついでに魔族領も消滅しました。