雅子と老人
夜中26時を過ぎた頃、barの扉が開く音がなった。
カランカラン。 ダッダッダッダッダダン。
大きくて早い、大工の男の足音だ。
「いらっしゃい。生ビールですか。」
雅子が笑顔で迎える。
「今日は結構飲んで来っちゃったからね。ジャックダニエルのソーダで!」
大工の男が顔を赤くしながら言う。
「かしこまりました。」
灰皿を出しながら雅子が言う。
アイスピックで氷を割り入れ、手際よく酒を作る。
「はい。お待たせしました。」
「ありがとう。いや〜まいったよ。アイツ、なかなか帰してくれなくてさ。」
男の言うアイツとは、ダブル不倫をしている女の事だ。
「あ〜、お二人共お元気だから。。。」
「でも、実はさ。。。。」
「途中で萎えちゃって、イケ無かったのよ。。。」
ションボリ顔の男。
「あら。。。、そんな時もありますよ。」
「俺、やっぱり雅子じゃ無いとダメなんだよ。」
「なーに言ってるんですか。した事ないでしょ。」
「雅子ってM嬢だったんでしょ?イケ無い客とかいたの?」
グイッとソーダ割りを飲み干す男。
「イケ無い人はいなかったかな。。?でも。。。」
〜3年前〜
五反田駅近く、線路沿いのホテル街を、黒くて大きいバックを重そうに持ちながら歩く、派手な女。
3年前の雅子だ。
今の雅子よりも10kg程度痩せている。少々不健康そうな印象。
近隣では1番単価の高いラブホテルに一人で入っていく。
「えむっ娘パラダイスです。」
雅子は受付のおばさんに声をかけ、慣れた手つきでエレベーターで上がっていく。
部屋のインターホンを鳴らすと、60代後半、小綺麗な身なりの小柄な老人が迎え入れる。
「初めまして、瑠奈です。宜しくお願い致します、ご主人様。」
正座で三つ指をつき、深々頭を下げる雅子。
「はいはい。宜しくね。」
優しい笑顔を浮かべる老人。
「では、準備しますね。」
テーブルにタオルを敷き、手際よく仕事道具を並べていく雅子。
「ローター、電マ、バイブ、アナルビーズ、縄、鞭、ローソク、目隠し、ローション」
「使いたいアイテムはございますか?」
ワクワクした表情で伺う雅子。
雅子は根っからのドMなのだ。
プライベートのセックスに満足出来ず、この世界に飛び込んだ、前向きな風俗嬢だ。
金に困ってる訳でも、男に貢ぐ訳でも無い。
自分の欲望の為に、軽く一線を超えたのだ。
この男はどんなアイテムで私を調教してくれるのだろうか。。。
期待の眼差しを向ける雅子。
「僕、乳首が好きなんだよね。」
老人が少し照れながら言う。
「そうですか。では乳首用のイヤリング、洗濯バサミ、ローターもありますよ。」
雅子が嬉しそうに黒いバックを漁る。
「いやいや、僕、舐めて欲しいの。」
老人はバスローブを脱ぎ、ベットに横たわる。
「かしこまりました。ご主人様。」
服を脱ぐ雅子。
全ての服を脱ぎ、老人にまたがり、軽く唇を合わせ、首筋、鎖骨と丁寧に舌を這わせる。
先ずは乳輪周りから、優しく舌を這わせる。
「うぅ。。。」
老人の吐息が漏れる。
上目使いで老人の顔を見つめながら、舌で乳首を強めに弾く。
ピクッと老人の身体が動く。
雅子は少し顔を上げるとめいいっぱいの唾液を乳首の上に垂らす。
グチュグチュといやらしい音を立てながら、舌の先で乳首を撫で回す。
「うぅ。。瑠奈ちゃん、凄い良いよ。。。」
老人の乳首は赤く膨らみ、硬くなっている。
かぷっと、歯を立て乳首にかぶりつく。
「あぁっっ!」
老人は思わず腰を浮かせる。
雅子は左手人差し指の爪で、硬くなった乳首を弾く。
同時に逆の乳首はジュルジュルといやらしい音を立てながら吸い付く。
さらに右手を下に伸ばし、老人のイチモツを握る。
しかし、雅子は気がついた。
老人のイチモツは全く反応していない。。。柔らかいままだ。
雅子は乳首から腹、へそ周り、鼠蹊部へと、グチュグチュと音を立てながら舌を這わせる。
右手でイチモツを握りながら睾丸の根本を強めに舌を這わせ、パクッと睾丸を咥え込み、口の中で舌を動かす。
唾液を垂らしながら裏筋を下から亀頭まで、丁寧に舐め上げる。
雅子は少し焦っていた。
どうにもイチモツが反応しない。
亀頭の先端を舌でチョロチョロと撫で、雁首も丁寧に舐め回す。
イチモツが雅子の唾液でベタベタになった所で、かぶり付く。
触れるか、触れないかのゆるい圧で口を上下する。
グジュグジュといやらしい音が部屋に響く。
根本までグッと咥え込み、喉奥で締めながら舌を動かす。
「んっ。。はぁ、あ。。。はぁ。。ん。。はぁ。。」
目に涙を溜め、口元は唾液をだらしなく垂らしながら、苦しそうに男の顔を見つめる雅子。
「僕、もう立たないのよね。」
「乳首の方が好きだからさ、乳首をお願い。」
老人は和かに言う。
「疲れるだろうから、休みながらね。飲み物も飲んで良いから。お酒も飲んで良いからね。」
「ありがとうございます。凄い優しいですね。」
雅子は薄ら笑いながら、枕元に置いてあった水をゴクゴクと飲む。
一息つき、また乳首を愛撫し始める。
このお客様、3時間で予約してたよな。。。
3時間乳首舐め続けるのかな。。。
もうバリエーション無いよ。。。と考えながらも、あの手この手で乳首を愛撫する。
1時間程経った頃、むくっと老人が起き上がり、
「もう、仕事に戻らないと。」
唐突にプレイが終了した。
「お時間余ってますけど。。。宜しいんですか?」
雅子が目を丸くする。
「良いの良いの。瑠奈ちゃん、ゆっくりして行って。」
シャワーも浴びず、いそいそとスーツを着込む。
「瑠奈ちゃん、可愛いから気に入った!また指名するね!」
帰り際まで優しい老人だ。
部屋に一人残された雅子は、テーブルに広げたローター類をバックに戻す。
お客様としては神様のような老人だったが、ご主人様としては物足りない。
スマホをチラッと見るとまだ1時間以上時間がある。
バイブを手にすると、足を開き股の間に入れていく。膣口から愛液がいやらしく垂れている。
調教してもらえるかも知れない、という期待だけで濡らしていたのだ。
ビィイイイン。。。バイブのスイッチを入れる。
「んっ。。。あ。。。はぁっ。。」
振動の勢いで一気に奥に入っていく。
グチュッグチュッ。。。ズリュッ。。。自らバイブを出し入れする。
「んんっ。。。うっ。。あ。。。ぅあっ、あっ、あっ。。。」
腰が浮き、手の動きが無意識に激しくなる。
ダラダラと愛液が垂れ、太ももをつたう。
「うあっ。。。はぁぁっっ。。。」
腰をガクガクさせながら、股の間から勢いよく、しぶきを飛ばす。
膣口から出た愛液は、太ももをつたいベットを濡らす。
「汚しっちゃった。。。」
ベットに横たわる雅子。
〜barに戻る〜
「こんな感じのお客様ならいらっしゃいましたね。」
都子がニコリと微笑む。
「はぁ〜っ!金持ってる爺さんは良いよな〜!」
大工の男がハイボールを飲みながら唸る。
「俺の乳首も舐めてよ〜!お金払うから!」
「さっきまで違う女とSEXしてたじゃ無いですか。」
雅子が薄ら笑う。
ダブル不倫の女も、SEXした30分後に別の女を口説いているとは思うまい。
「さ、もう遅いですから、閉店しますよ。」