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銃弾
平成24年 当時91歳男性
沖縄に向かう船だったが、アメリカ軍に待ち伏せされていて飛行機で銃撃を受けた。
頭部や肩、腕、足に銃弾を受けて海に落ちた。怪我をしたが陸まで泳いで命が助かって入院中に終戦になった。
頭にはまだ銃弾が残っている。足に受けた傷は深くて太ももの筋肉がほとんどないから歩きにくい。
終戦後は故郷に帰ったけど、仕事もないから山仕事をして、貧しかった。
頭に銃弾が残っているせいか、若い頃は自分は覚えていないが、夜中に痙攣を起こしたり、叫んだりしたそうで妻には心配をかけた。
あんなひどい戦争はもう起こしてはいけない。
穏やかなとても優しいおじいさま。
涙ぐまれて、嗚咽しながらお話をされていました。
夜中に叫んだりしたのはPTSDだと思います。
終戦後すぐではなく、結婚されお子さんが生まれ、生活が少し落ち着いてきてからだと奥さまがお話されていました。
それまでは思い返す暇なく、一生懸命働いておられたからかもしれません。