自分に合うジャンルを探してさ迷う話
なろうには五つの大ジャンルと、それに付随する二十の小ジャンルがある。
人が多いのは「恋愛」と「ファンタジー」な印象だ。私も初めての投稿は異世界恋愛で行った。
煌びやかでファンタジックな世界観が好きだから、このジャンルは私に合っていると思う。
けれど、「他の分野にも挑戦すれば、未知の可能性が開けるのでは?」などという気まぐれをまたしても起こし、たまには別のところにも顔を見せるようにした。
その結果、私は守備範囲がそこそこ広くて、大抵のジャンルの作品は問題なく読めるし書くこともできそうだと気付く。それでも、「好物」とでも言うべきものもあると分かった。
例えば「ホラー」や「童話」は予想外なことに楽しく書くことができた。怖いのは苦手だし、児童向けの話を作ろうと思ったこともないのに、である。
最近では、「エッセイ」もいいなと思い始めている。ノンフィクションは不得手だったのだけれど……。
意外なところで意外な結果が出たが、そのお陰で「未知の可能性が開けた」わけだ。
それでもホームジャンルはやっぱり異世界恋愛である。
人気のあるカテゴリーでも肌に合わないと書き続けることが辛くなってしまうかもしれないけど、このジャンルは私の好みと一致するところが多かったので、主流な活動場所としても問題はないと思ったのだ。
事実、色々と分析をしてみて読まれそうな作品の傾向も分かったけど、その結果が嗜好に合わなくて潔く撤退したジャンルもあるから、これは奇跡的なことでもある。
ただ奇妙にも、私の趣味が全面に押し出された作品は、前述のホラーや童話に多い。
例えば、
『蛇姫の婚礼』とか、
(https://ncode.syosetu.com/n9072hb/)
『ガイコツ海賊団で、アイアイサー!』とか。
(https://ncode.syosetu.com/n8653hj/)
前者は意味深なわらべ歌や変わった儀式が出てくる和風ホラーで、後者は主人公が海賊と共にお宝を探す冒険物語である。
作者の「好き」は読者にも伝わるのか、楽しめたと感想欄に書いてくださる方も多かった。ありがたいことである。
ただ、ちょっと調子に乗りすぎた作品もあったことは否めない。
『私のナイトはテディベア』(https://ncode.syosetu.com/n8541hy/)
辺りはその最たる例だろう。
これは女の子が執着心の強いヤンデレにつけ狙われた末、監禁される話だ。ホラーかと思われただろうか? 残念ながら童話だ。
そして、この作品でも先ほど述べた『ガイコツ海賊団』でも、ナゾナゾを解くシーンが入っている。どうやら私は「童話にナゾナゾを入れたい病」を発症してしまったようだ。ナゾナゾ、考えるのは大変だが同時にとても楽しいのである。
若干の暴走もありつつも、ホラーと童話はそれぞれ夏と冬に公式企画が開催されるジャンルでもあるので、これからもここでの活動は続いていきそうである。