カップル
ここから字数増やします
「ねぇ、もし。もしかしての話よ?明日、地球が終わるとしたらどうする?」
彼女は端正な顔に疑問符を浮かべ俺にこう問いた。
急になんだよ、その質問.......。
付き合って二日目のカップルがする会話か?
「どうするって、そりゃあ
_____________________
AI
俺は少しだけ考えてから答えを出した。
「お前と一緒なら、何も怖くないかな……」
自分で言っておいてなんだが恥ずかしいな、これ。
「……そっか」
彼女は嬉しそうに微笑んだ後、俺の頬を優しく撫でてきた。
_____________________
俺
彼女のすらっとした細く、まるで雪のように白く、かのradwi〇psが歌っていた『透明人間18号』に出てくる太陽の光を纏った無色透明の君とは彼女の事なのでは無いかと錯覚するような透明感のある肌を持つ指が、今はただただ心地いい。
あぁ、この時間が一生続けば.......じゃなくて!
「なな!?ななッ!?何してんの!?!?!!?」
_____________________
AI
思わず声を上げてしまった。
だってしょうがないじゃん!!いきなりこんなことされたら誰だってビックリするだろ!?
「んー?キスだよ〜♪」
彼女は悪戯っぽく笑う。
「いやいやいやいや!知ってるわ!」
なんでキスしてきた
_____________________
俺
そ、それにしても早すぎるぜ.......。
頬を撫でられたと思ったらいつの間にかキスされていた。
バトル漫画とかだったら時止めの能力を疑うかのような速さだ。
「そ、それにしても早くないか?」
「ん~何が~?」
彼女はその肩くらいまで綺麗に切り揃えられた黒髪をゆらっと揺らしその顔を心底疑問に思ったかのように傾げる。
ああ、くそ、かわいいなこいつっ。
「何がって、今のだよ。今の。」
「ん~?今のって~?」
_____________________
AI
「だから!さっきのキ・ス!!」
「えへへぇ〜」
おい待て、そこで照れるのかよ。
俺の方が恥ずかしいわ。
「えへへぇ~じゃないぞ」
「そんなことよりぃ~、もっとすごいことしない~?」
_____________________
俺
「は、はぁ!?もも、もっとすごいことって、お前!?自分が何言ってるかわかっていってんのか!?」
おいおいおいおいおい。
もっとすごいことってよ!
キスよりすごいことって
そりゃぁ。
そりゃあよ!
_____________________
AI
アレしかないだろうが!!!
「もちろん分かってるよぉ~」
「うぐぅ……」
ダメだ。
もう俺には彼女を止めることはできないらしい。
「わかった……」
「やった~」
彼女は両手をあげて喜んだあと俺の上に馬乗りになる形で乗ってきた。
そしてそのまま
_____________________
俺
俺に顔を近づける。
視界の九割が彼女の顔で埋め尽くされる。
俺は今、幸せをこの手に掴んでいる。
そう確信せずにはいられない。
「じゃあ、行くよ?」
「お、おい」
「ふふっ、怖い?」
ああ、クソ、こいつ可愛すぎる
_____________________
AI
俺は覚悟を決めた。
「大丈夫だ。来い」
「うん」
彼女が目を瞑り更に顔を近づけてくる。
そしてとうとう唇と唇がくっつく―――。
その時だった。
ピロンッ♪と俺のスマホが鳴る。
俺はその音
_____________________
俺
を聞くと咄嗟に彼女をどかし上体を起こし、スマホを手に取った。
「痛っ」
彼女が小さく声を漏らすが関係ない。
今の俺にはこっちの方が重要なのだ。
スマホに映し出された『通知が一件』の文字
俺は待っていたんだ。ずっと、この時を。
_____________________
AI
恐る恐る画面を開くとそこにはこう書かれていた。
【今日はありがとうございました!また会いましょうね♡】
それは昨日登録したばかりの女の子からのメッセージだった。
「………………」
無言で彼女に視線を向けると彼女はどこか悲しそうな表情で俯いていた。
_____________________
俺
「誰、なの?」
今にも泣きだしてしまいそうな掠れかけた声で俺に問う。
「もう、浮気するの?」
「…」
「私はキープだったの?」
「…」
「私は、ただの繋ぎだったの?」
「…」
「ねぇ、何とか答えてよ。」
「…」
「あ!わかった。薫君の事だからあれでしょ?付きまとわれたんでしょ?薫君は優しいからなー。」
_____________________
AI
「……」
「でも安心して!私が全部終わらせてあげる!薫君を傷つけようとする奴なんてみんな私が消し去ってやる!」
彼女は笑顔を浮かべながら狂気的な言葉を吐き続ける。
だが、彼女の瞳からは涙が流れ続けていた。
「だからお願い……私を捨てないで。」
_____________________
俺
「…」
あぁ、ダメだ。
「ごめん。」
「えっ」
俺はわき目も振らず全速力で駆け出した。
遠くで俺の名を呼ぶ声が聞こえるが、走った。
脇腹が痛い。
体力には自信があったが、最近さぼり気味だったツケがここにきているな。
_____________________
AI
息が上がる。
足が重い。
それでも走り続けた。
「ゲホッ、ゴホォエッ!」
喉の奥が熱い。口の中が鉄臭い。
だが、立ち止まるわけにはいかない。
だって、俺にはあいつ
_____________________
俺
が付いてきている。
いいや、正確には、憑いてきているの方が正しい。
生まれてから俺にはあいつが憑いている。
あいつは俺の邪魔ばかりする。
「くそっ!消えろよッ!」
_____________________
AI
「やだよ。」
「なんでだよッ!!」
「だって薫君が私以外の女を見るんだもん。」
「そんなの、しょうがないだろ!?」
「しょうがなくなんか無いよ。」
「うるさいんだよ!お前!!」
「うるさくてもいい
_____________________
俺
私を見てくれさえすればそれでいい。だから愛して?」
あいつの氷のような視線が俺に刺さる。
鳥肌が立っているのを俺は体感する
「誰がお前なんかッ!」
「えー、酷いよ。あんなに愛してくれたのに。もう忘れちゃったの?」
何を言っているんだこいつは。
「俺はお前なんか知らない!」
「ふーん。本当に知らないんだ?」
_____________________
AI
「当たり前だ!!」
「そっか。なら仕方ないか。」
そう言うと、あいつの身体はみるみると変化していった。
「なっ!?」
まずは腕。
そして脚、胴体。
最後に顔。
それは人の姿をしていた。
ただ一点を除いて。
_____________________
俺
「なっ…!」
「ふふ、これで思いだした?」
「あ、あぁああ…」
「私はね、あなたの愛情。」
奴のまたぐら。
本来なら子宮があろう場所がおぞましく膨らんでいた。
「あなたが注いでくれた愛情、そしてあなたが知らぬ存ぜぬをするために捨てられた愛情が混ざり合ったもの」
奴のまたぐらはみるみるうちに膨らんでいき
_____________________
AI
やがて人間の頭部を形成した。
そしてそれがこちらに語り掛けてくる。
「さぁ、もう一度始めよう?今度は二人っきりで。」
「嫌だ、来るな!くるなぁああ!!!」
「大丈夫だよぉ。何も怖くないよ?だって私たちは二人で一つなんだ
_____________________
俺
「ハァハァ…ちょっと薫君!待ってよ!」
彼女が息を切らし、額に汗をびっしりとかきながら追いかけてきた。
「あれ…?なにこれ?」
しかし、もうそこには何もない。
あるのは、飛び散った白い液体のみ。
途中、書いてて泣いちゃった。AI君、君趣味悪いよ