第20話 白昼夢
暗闇に浮かぶのは神か悪魔か。
シン達の知らないところで物語は大きく動き出す。
SE(真っ暗な空間にぼんやりと光が浮かんでいる。その傍の古ぼけた椅子に、黒いコートの青年が足を組み座っている)
???「・・・ルナ、いるかい?」
ルナ「はい」
SE(青年が声をかけると、暗闇からルナが姿を見せる)
???「柱の様子はどうだい?」
ルナ「もうじきですわ、ディムがずっと頑張ってますもの」
???「そっか・・・なら、もうあの場所の結界が壊れるのも時間の問題だね・・・」
ルナ「そうすれば、私たちもやっと外の世界に出ることができますのね」
???「あぁ・・・もうすこしだよ・・・だから頑張っておくれ・・・僕と『彼女』の為に・・・」
SE(『彼女』と言う単語が出た途端にやる気を無くした様な顔をするルナ)
ルナ「・・・えぇ・・・全ては貴方様の仰せのままに・・・」
???「(ルナの様子に気付かず)ふふふ・・・楽しみだなぁ・・・」
ルナ「・・・・・・」
シン「ソウルブレイカー」
レン「第20話、白昼夢」
SE(昼休み、学校の屋上)
シン「じゅっ・・・いちっ・・・ひゃっ・・・くじゅうにっ・・・ひゃくっ・・・じゅうさっ・・・ん!;;」
レン「はい、赤リバース」
ユウ「えぇー!?レンたんそりゃないぜー!!;」
レン「だってユウもう少しであがっちゃうじゃないか、ここは阻止しとかないと・・・」
ユウ「ちぇー;;」
ジュン「あ、俺?じゃードロ4ー(笑顔)」
ユウ「死ねテメェっ!!!!;;」
ジュン「ごめんごめん、青ね(笑顔)」
ユウ「しかも持ってない色指定してくんじゃねぇよ!!!;;」
レン「持ってないんだ」
シン「お前らなに呑気にウノやってんだぁーーーーーーーーーーー!!!!!!!!;;;(べしゃっと崩れ落ちる)」
SE(ユウ、シンには目もくれずウノに目を向けたまま)
ユウ「あぁ?なんだよ、悪いかウノして和んでちゃ」
シン「悪かないけど・・・せめて応援とかしてくれよ・・・;」
ユウ「(棒読み)頑張れシン」
シン「伝わってこねぇんだよっ!!!;;」
レン「じゃあ僕もっかいリバース出すから、次ユウね」
ユウ「おーっ!!サンキュー、レンたんってばホント天使!♡」
シン「続けんなぁっ!!!;;」
SE(ウノ再開、それと同時にジェライド登場)
ジェラ「戻ったぞー、やってるか?シン」
シン「あ、あぁ・・・なんとか113回までは・・・;」
ジェラ「あっそ、んじゃー腕立てあと200回追加な」
シン「げっ、まだそんなにあんのかよっ!!;」
ジェラ「当たり前だろ、本当は1000回やる所を特別に350回で許してやってんだ、むしろ感謝しやがれ」
シン「せんっ・・!?; ・・・あのさ、お前もしかして嫌がらせとかで言ってるんじゃねーだろーな;」
ジェラ「はぁ?何言ってんだお前、この俺がそんなちっせー事する筈がねーだろが」
シン「ホントかよ・・・;」
ジェラ「ただちょっと、購買行ったらパンがもう全部売り切れてて、お昼が買えなかったからその腹いせに言ってるだけで」
シン「それ完全なやつあたりじゃねーか!!!;;」
ジェラ「少なくとも嫌がらせじゃないだろっ!?」
シン「一緒なんだよ!!!;;」
ジェラ「んだとっ!?」
レン「何もめてんの;」
SE
シン「レン、なんだ、ウノ終わったのか?;」
レン「上がったから抜けてきた(今は二人がウノ対決中)」
ジェラ「レンー、シンがイチャモンつけてくるよー;;(泣くふりをしながらレンに縋り付く)」
レン「はぁ?;」
シン「あっ、テメッ、誰がいつイチャモンつけたんだよっ!;」
ジェラ「今さっきつけただろっ!?人の腹いせを嫌がらせと一括りにしやがって!!」
シン「だからそれどっちも一緒なんだって!!;」
レン「・・・僕には二人の精神年齢が一緒に見えるけど」
二人「それだけは絶対にないねっ!!!」
レン「・・・・・・・・・」
二人「(睨み合って)〜〜〜〜〜〜〜・・・・・ふんっっ!!!!(顔を背ける)」
レン『・・・この二人って案外気が合うんじゃ・・・;』
SE(その日の夜)
シン「あーもう俺絶対アイツとは合わねー!!」
レン「ジェライド?」
シン「ジェライド!!」
SE(コップのアイスコーヒーを一気飲みして、ダンッと勢いよくテーブルに置く)
シン「つーか特訓だかなんだか知らねーけどさぁ、いきなり腹筋200回、背筋200回、スクワット150回、腕立て350回・・・思い出しただけで眩暈がする・・・;」
レン「(読書中)それは多いんだか少ないんだか・・・」
シン「多いよ!!少なくとも俺には!!; 8割こなせたのが奇跡みたいだ・・・;」
レン「まぁでも、まずは体力作りからってことなんじゃないの?基礎は大事だし・・・」
シン「つったって多すぎだろ・・・理屈はわかるんだけどさー;;」
レン「まぁ、ジェライドは本当に教えるのが上手いから、きっとシンならすぐ上達するよ」
シン「・・・上達の前に俺は早く覚醒ってのをしたいんだけどな・・・(ず〜ん)」
レン「そんな焦ってもしょうがないと思うけど・・・」
シン「う〜、まぁそうなんだけどさ;」
レン「まぁ、そう思うのは悪い事じゃないし(パタンと本を閉じるとシンに目を向けて)僕も協力するからさ、地道に頑張ろう」
シン「・・・そだな(ふっと微笑む)」
レン「うん(つられて柔らかく笑みを浮かべる)」
SE(シン、立ち上がって背伸びをしながら)
シン「よ〜し、んじゃあそろそろ風呂でも入るかなっと・・・あ、そーだレン、たまには一緒入るか?(にこっと笑う)」
レン「いい、遠慮しとく」
シン「なんでだよー、いいじゃんか、たまには男同士で友情深めようぜ?」
レン「一緒にお風呂に入るだけでなんで友情が深まるのか凄く理解しがたいんだけど」
シン「裸の付き合いってやつだよ、ほら〜、いこうぜ(レンの腕を掴む)」
レン「裸の付き合いってなんだよっ、僕はいいって言ってるじゃないかっ;」
シン「なんでそんな拒否るんだよ・・・はっ、さてはお前っ;(レンの腕を離す)」
レン「っ!;」
シン「・・・・・・足の親指と親指の間、比べるのが嫌なのか?;」
レン「・・・・・・窓から突き落としてあげようか」
シン「なんだよ、冗談なのに;・・・はいはいわかりましたよ、一人で入りますよ;」
SE(すごすごと風呂へ向かうシン)
レン「・・・ったくっ;」
SE(シンが風呂に入ったのを見届けると安堵のため息をつき)
レン「・・・ビックリした;」
SE(それから少しして自分の両足を見つめる)
レン『・・・・・・足の親指と親指の間って・・・どこ?』
SE(ヴァルシア宮殿、法皇の間)
法皇「・・・・・・」
SE(険しい表情で外を眺める法皇)
側近「陛下、どうかなさいましたか?」
法皇「力が・・・弱まっていますね」
側近「力・・と申しますと?」
法皇「このヴァルシアを守る柱の結界です」
側近「!」
法皇「造られてからかなりの年月が経過しているとはいえ・・・ここ数日で急激にその力が衰え始めている」
側近「まさか、何者かが柱を壊そうとしているのでしょうか・・・;」
法皇「私もそう思っていたところです」
SE(法皇、振りかえり側近を見る)
法皇「ネリウス、至急、対魔能力者を3名、柱まで向かわせて下さい」
ネリウス「はっ!!」
法皇「それと念の為・・・ロゼ=オーネットの派遣を早めることにします」
ネリウス「・・・ロゼの、ですか」
法皇「・・・申し訳ありません、私としても夫婦の貴方達を引き離すのはとても心が痛むのですが・・・」
ネリウス「いえ、私たち二人は陛下とレウス様に忠誠を誓った身、例え夫婦と言えど、優先すべき順位は常に陛下とレウス様だと決まっておりますので」
法皇「・・・ありがとう、ネリウス」
ネリウス「(首を振りふっと笑う)勿体無いお言葉です陛下・・・では、失礼します」
SE(一礼して、部屋を出ていくネリウス。残った法皇はステンドグラスを見上げる)
法皇「・・・・・・罪深き私達に・・・平穏は許されないのだろうか・・・レウス・・・貴方なら・・・どうしたのだろう・・・」
SE(ヴァルシア内庭)
マリア「ママー」
SE(遠くから走ってくるマリア、その先には木の棒で地面に絵を描いているジンと、車椅子に座る目の空ろな女性)
ジン「(マリアに気付いて)マリア、走ると危ないぞ」
SE(マリア、傍まで来ると、両手いっぱいの花を見せて微笑む)
マリア「見てジン、お花いっぱい(にこっと微笑み)」
ジン「凄いな、綺麗だ(つられてにこっと笑う)」
マリア「ママにあげるのよ(笑顔のままで)」
ジン「あぁ、きっと喜ぶよ(隣の車椅子の女性を見て)ね、母さん」
エリ「・・・・・・・」
SE(マリア、花を車いすの女性の膝に置くと、その前にしゃがみ)
マリア「ママ、見える?綺麗なお花でしょ?これ全部ママにあげるね(にこっと笑いかける)」
エリ「・・・・・・・」
SE(しかし女性からは何も反応がない)
マリア「・・・」
ジン「・・・母さん;」
マリア「・・・えへへ、またダメだったね、ママを笑わせるの;」
SE(ダメか、と言うように苦笑いをするマリア)
ジン「うん;」
SE(ふと、マリアは人の足元に描かれた絵に気付く)
マリア「ジンは何を描いてるの?」
ジン「アイツらの絵」
マリア「あいつら?」
ジン「うん」
SE(二人が地面の絵を見ていると、金髪の女性が現れる)
??「あら、二人ともこんな所で何してたの?」
マリア「ロゼ先生っ!」
SE(ぱたぱたと女性に駆け寄り抱きつくマリア、ロゼと呼ばれた女性は駆け寄ってきたマリアを抱きとめる)
ロゼ「あらあら、今日も元気ねー、マリアちゃん」
マリア「ロゼ先生あのねっ、今ママとにっこーよくって言うのしてたんだっ」
ロゼ「日光浴?まぁ、じゃあママきっと喜んでるわね」
マリア「ホント?ホントに喜んでくれてるかなぁ」
ロゼ「もちろんよ、こーんな可愛い子供たちと一緒にお日様に当たってたら、とっても嬉しいに決まってるわ」
マリア「でも、ママは今日も笑ってくれないの・・・」
ロゼ「そう、まだ笑ってくれないのね」
SE(しょんぼりするマリア、それに対して共にしゅんとするロゼ、それを見て、ジンは気を利かせるように声をかける)
ジン「あ、でもマリア、ロゼ先生の言うとおりだよっ、きっと顔に出さないだけで、内心では母さん、すごく喜んでるかも知れないよ?」
マリア「ホント?」
ジン「もちろんさ」
マリア「・・・うんっ(満面の笑顔)」
ロゼ「・・・気を使わせちゃったかしら、ごめんなさいねジン君」
ジン「あ、いや;」
ロゼ「二人ともホントにいい子だから、先生ちょっとママが羨ましいわ(微笑ましそうに笑う)」
マリア「??(きょとんとする)」
ジン「(ふと何かを思い出す)あ・・・そうだ先生、今度どこか遠くへ行くって聞いたんだけど・・・」
マリア「えぇっ!?先生どこかへ行っちゃうの!?;」
ロゼ「あぁ、ちょっとね・・・今ジン君が描いてた子達の所へ行くのよ」
ジン「そうなんだ」
マリア「もう帰ってこないの?;」
ロゼ「まさか、帰ってこれるわ、ちゃんと(笑顔でマリアの頭を撫でる)」
マリア「本当?よかったぁ(にっこり笑う)」
ジン「あ、先生あのさ・・・」
ロゼ「なぁに?」
ジン「・・・アイツらに会ったら、伝えてほしい事があるんだけど」
ロゼ「?えぇ、何かしら」
ジン「・・・」
SE(ジンがロゼに何やら耳打ちする)
ロゼ「・・・OK、わかったわ、ちゃんと伝えておくからね」
マリア「あーっ、ジンずるい、何伝えるのぉ?;」
ジン「内緒」
マリア「む〜、ねぇ先生っ、マリアもっ、マリアもー!」
ロゼ「はいはい、ちゃんと伝えますからねー」
SE(ジンと同じく耳打ちするマリア)
ジン「マリアの真似っこ」
マリア「むぅぅ、ジンのいじわるっ;」
ロゼ「ほらほら喧嘩しない、じゃあ先生もう行かなくちゃ、二人の伝言はちゃんと伝えるから、安心してね(ニコッと笑う)」
ジン「うん、ありがと先生」
マリア「またねー、先生(笑顔で手を振る)」
ロゼ「えぇ、またねマリアちゃん、ジン君」
SE(笑顔で手を振り返すと、その場を去るロゼ)
マリア「・・・にっこーよくの続きしよっ、ジン」
ジン「うん」
SE(ジンとマリアも日光浴に戻って行った)
SE(ヴァルシア郊外、結界の柱)
対魔能力者A「ここか?」
対魔能力者B「変わった風には見受けられませんが・・・」
対魔能力者C「いや、しかし陛下は確かに異変を感じ取っておられる、油断はするな」
対魔能力者A「そうだな」
???「ふーん、あんたらがヴァルシアのエクソシスト??」
対魔能力者A「誰だっ!!;(相手の姿が見えずきょろきょろとする)」
???「どーせ弱いんだろ?さっさと帰った方が身のためだぜ?」
対魔能力者A「皆っ、かまえるんだっ!!!;」
SE(エクソシストたちが一斉に構えようとした時、3人が一斉にドサドサと倒れる)
???「・・・ほーら、だから言ったじゃん」
SE(謎の人物が何もない空間からふっと現れる、その姿は道化のような格好に、身の丈より大きな鎌を持っていた)
???「・・・お前ら、弱いんだよ(にやっと笑う)」
SE(真っ暗な空間)
ルナ「・・・・・・ディムが結界を破壊したようですわ」
???「そう、やっとだね」
ルナ「私も、行ってよろしいですか?」
???「いいよ・・・存分に暴れておいで」
ルナ「えぇ、わかりました」
???「それと、他の仲間たちが外に出られるように・・・歪みを広げるのも忘れないようにね」
ルナ「全ては貴方様の仰せのままに」
SE(ルナが闇の中に消える)
???「・・・ふふっ・・・」
SE(法皇の間)
法皇「!!」
SE(異変を感じ取る)
法皇「結界が・・・!」
SE(外を見ると空は嫌な色をしている)
法皇「・・・・・それ以上は、許しませんよっ」
SE(法皇が目を閉じると、キィンッと高い音がして、波動の様なものが広がる)
SE(ヴァルシア郊外、倒壊した結界の)
ルナ「ディム!」
ディム「おう、ルナ」
ルナ「何を遊んでいますの?歪みがちっとも広がってなくて、出るのに苦労しましたわ」
ディム「んー、ちょっとウザいのが3匹位いたからさぁ」
ルナ「やることをやってから遊びなさい」
ディム「はーいはい」
ルナ「さて、じゃあ歪みを広げるだけ広げてしまいましょう、その後は好きなだけ遊んでいいですからね」
ディム「ヒュ〜、やっと大暴れ出来るぜー☆」
SE(キィンと高い音が響く)
二人「!?」
SE(途端に迫ってきた波動が、二人の体を弾き飛ばす)
ディム「なんだ・・・ぶわっ!!!」
ルナ「きゃあっ!!」
SE(真っ暗な空間)
???「・・・?」
SE(何かの気配を感じたのか、顔をあげる)
???「・・・へぇ、やるじゃないか・・・流石は法皇陛下だね」
SE(にんまりと不敵に笑う)
???「柱が壊れたら今度は自らの力で結界を張るなんて・・・これは一筋縄じゃいかなそうだな」
SE(自分の脇にある光の球を見る)
???「仕方ないね・・・ホントは全部済んでから迎えに行こうと思ったんだけど・・・」
SE(光の中にはシンとレンの姿)
???「作戦変更だな・・・」
SE(法皇の間)
ネリウス「陛下っ!!!」
SE(法皇の間に駆け込んでくるネリウス)
法皇「ネリウス」
ネリウス「陛下っ、ご無事で!!」
法皇「えぇ、ですが結界が破られましたね」
ネリウス「!・・・では今の力は」
法皇「私が新たに結界を張りました、一先ず影があふれ出る心配はありません」
ネリウス「左様でしたか、流石で御座います、陛下」
法皇「・・・柱に向かった3人は?」
ネリウス「・・・飲まれました;」
法皇「・・・そうですか」
ネリウス「申し訳ありませんっ!;」
法皇「謝るのは私の方です・・・何故もっと早く気がつかなかったのか・・・」
ネリウス「っ・・・;」
法皇「・・・時は一刻を争います、ネリウス、貴方は結界を破った者達の調査を、そしてロゼには、今夜すぐにでも出発するように伝えてください」
ネリウス「はっ!!」
SE(ネリウス、バタバタと駆け足で部屋を出ていく)
法皇『・・・一体誰が結界を・・・なんの為にこんな事を・・・?』
SE(宮殿の廊下をバタバタと走るネリウス)
ネリウス「ロゼ!!ロゼはいないか!!」
SE(廊下の角を曲がってロゼが出てくる)
ロゼ「まぁ、アナタ・・・大声だしてどうしたの?迷惑になるわよ」
ネリウス「ロゼッ、それどころじゃない、陛下から命令だ」
ロゼ「!・・・いつ?」
ネリウス「今夜だ」
ロゼ「・・・さっきの音は?」
ネリウス「陛下が壊れた柱のかわりに結界を張りなおされたのだ」
ロゼ「そう・・・わかりました、すぐに準備します」
ネリウス「すまない・・・本当は私が行ければ良いのだがっ・・・」
ロゼ「あら、アナタ、私を誰だと思ってるの?」
ネリウス「?;」
ロゼ「子を守るのは母親の務め・・・あの子たちは、私が必ず守ります、だから心配しないで(ウインクをする)」
ネリウス「・・・・・・そうか、頼もしい限りだ(ニコッと笑う)」
ロゼ「アナタは陛下をしっかり守って下さいね、一番の忠臣なんですからっ」
ネリウス「あぁ、わかっている」
ロゼ「じゃあ、後で」
ネリウス「あぁ」
SE(ヴァルシア郊外、柱からかなり離れた場所に倒れているディムとルナ)
ディム「っ・・・てて」
ルナ「な、何が起きたんですの?;」
SE(体を起こす二人、顔をあげると壊したはずの結界が修復している)
ディム「っ、結界がっ!?」
ルナ「・・・どうなってますの?;」
ディム「くっそ・・・苦労して壊したのに・・・なんで元に戻ってんだよ!!;」
ルナ「・・・・・・・法皇、かもしれませんわ」
ディム「あぁあ!?ふざけんなッ!そんな奴俺が消してやらぁ!!」
ルナ「お止めなさいな、相手はあんなに大きい結界を一人で張っている事になるんですのよ?アナタだけで勝てると思って?」
ディム「・・・・・くそっ!!(心底悔しそうに)」
ルナ「一先ずあの方の所へ戻りましょう、もしかして既に何か手を考えていらっしゃるかもしれませんわ」
ディム「・・・わかったよ」
シン『その夜も、俺達はいつも通りの一日を終えようとしていた』
シン『俺達のすぐそこまで、脅威が迫っているとも知らずに』
シン『運命は残酷なもので、刻一刻とその時は近づいてくる』
シン『今思えば、俺とレンが出会ったあの時から』
シン『全ては、動き出していたのかもしれない・・・』
第21話へ続く




